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大腸癌早期発見のために!大腸癌検査方法とは?


みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。

結論から言います。


便潜血検査は2回やって1回でも陽性だったら大腸癌疑いで要精査です。

1回陰性だったからいいやとか、もう一回便潜血検査やって陰性(やぶ医者で患者さんの圧に押されてやる人がいる!!)だったらセーフとかじゃないです。陽性になりにくい検査なので2回やってるんです。たった1回陽性だったら大腸カメラやってください。

名古屋市天白区の内科、消化器内科、消化器内視鏡、胃カメラ、大腸カメラ、コロナの検査、コロナワクチン、日帰り大腸ポリープ切除といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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本日は「大腸癌検査」について解説していきたいと思います。

大腸癌の検査方法

 大腸癌の検査は主に便潜血検査と、大腸カメラがあります。大腸カメラは術者の腕にもよりますが、かなり正確に大腸癌やポリープを検出できるようになっています。しかも以前はかなり苦痛を伴うものでしたが、機械の進化、そして鎮静薬の使用などでだいぶ楽になっています。
 そうはいっても、なかなかいきなり大腸カメラをするというのはハードルが高いですよね。そこで便潜血という簡単な方法で大腸癌があるかどうかを推定する方法がありますので、解説していきます。

便潜血検査結果について

 まず、あらゆる検査にいえることですが、病気があるかどうかを100%判断できる検査はほとんどありません。特にこの便潜血検査は、正確性が高い検査とは言えません。なぜならいろんな理由で便潜血が陽性となってしまいますし、大腸癌だとしても便潜血検査が陰性の方もいらっしゃいます。簡単な検査である分、こういったエラーは仕方がありません。それでもこの便潜血検査が重要なのは、便潜血が陽性となる人は、そうでない人よりも大腸癌の確率が高いということです。
 実は今の日本における大腸癌検査の方針(ガイドライン)は、どれだけ異常のない人でも「40歳になったら一度は大腸カメラを受けた方が良いのではないか」という流れになっています。そうはいっても「40歳以上の全員に大腸カメラを」というのはかなり大変であることは想像がつくと思います。そのため、大腸カメラを特に奨める人たちを見つけ出すのに、この便潜血検査が有効です。実際便潜血が陽性となった方の20~30人に1人程度に大腸癌が見つかってしまいます。
 繰り返しになりますが、便潜血検査で異常がみられなくても、絶対に大腸癌がないというわけではなく、本来は40歳以上の全員ができれば大腸カメラを受けた方がいいというのが今の日本の医療の考え方です。そのため便潜血検査が陰性だったとしても、一定年齢以上の方は大腸カメラを受けた方が良いです。
 つまり、便潜血検査で異常あり(陽性)となってしまった方は、他の方と比べて特に大腸カメラを受けることを強く奨められるということになります。

便潜血検査の方法

化学的便潜血

古くから用いられている方法です。検査自体は非常に簡便な方法なのですが、検査の前の食事によって結果に影響が出ますので十分に注意が必要です。この検査方法は、ヘムと呼ばれる血液中のヘモグロビンの元となる物質を検出しています。このヘムというのはある種のタンパク質で、筋肉などにも含まれます。そのため検査前およそ3日以内に肉を食べると、その肉に含まれるヘムを検出してしまい、あやまって陽性となることがあります(疑陽性)。そのほかに、鉄を含むサプリメントや、緑黄色野菜の摂取も制限しなければなりません。その場合医師や看護師からあらかじめ説明がありますので、正確な検査のため指示に従うようにしてください。

免疫学的便潜血

この検査は、ヒトの血液に特異的に反応する方法を用いて行われています。化学的方法では食事やサプリメントの制限が必要となりますが、この免疫学的方法では比較的食事の影響が少ないと言われており、いつも通りの食事を摂っていただいて構いません。現在のがん検診はほとんどこの方法で行われていますが、唯一の弱点は、胃や食道など上部消化管と呼ばれる部分からの出血を見つけ出せないということです。つまり、胃癌や食道癌があって出血していても、それらを検出することはできません。これらの部位からの出血は消化酵素の働きによって検出できないくらいに分解されてしまうためです。

便潜血検査をおすすめする方

 一般に40歳以上の方は全員が便潜血検査を受けるべきです。そして万が一陽性(異常あり)と言われてしまったら、早い段階で大腸カメラを受けることをおすすめします。また、目で見て便に血が混じっているような方は、がん検診を受けるのではなく、消化器内科や大腸カメラを専門に行える医療機関にすぐ相談するべきです。痔で出血してしまうこともありますが、痔を繰り返す場合には肛門、直腸から大腸に負担がかかっているので、いずれ癌になってしまうこともあります。痔で受診するかどうかは非常に悩ましいことも多いのですが、適切に便を柔らかくする薬を使用したり、塗り薬を使うことで良くなることもありますので、早めに医療機関に相談した方がいいと思います。
 

便潜血検査を受けるタイミング

 がん検診は多くの自治体で住民の方々を対象に行われています。子宮頸がん検診など一部を除いて、40歳以上の方は胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌などのリスクが高くなってきます。ついつい後回しにしてしまいがちながん検診ですが、早期発見で完治できる癌が増えてきていますので、ぜひがん検診をうけるようにしてください。特に大腸癌の早期発見のための便潜血検査は毎年受けた方が良いとされています。後回しにしてしまわないように、たとえば「毎年誕生日の月に受ける」というように定期的に受けるようにしましょう。

まとめ


 現在では、早期発見することにより完治できるがんが増えてきております。がんと診断されてしまった方は、生涯にわたって本当に大変な思いをすることがとても多いです。そうならないためにも特に40歳以上の方は定期的に検査し、安心した生活が送れるよう心がけましょう。


全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。


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令和4年5月7日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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