マンジャロのやめ方は?やめた後の変化とリバウンド対策

マンジャロのやめ方は?やめた後の変化とリバウンド対策

マンジャロのやめ方は、自己判断で注射を中断せず、処方を受けた医療機関に相談し、医師の指示に沿って進めることが大切です。

ダイエットのためにマンジャロを使っている方の中には、そろそろやめどきを考えている方や、やめた後の体重・リバウンドが気になる方も多いでしょう。

しかし、やめ方を間違えると、体調の変化やリバウンドへの対応が遅れる可能性があります。 

この記事では、やめ方や中止後に起こりやすい食欲・体重・体調の変化、生活習慣での対策を、公的な資料をもとに解説します。 

マンジャロのやめ方は自己判断せず処方元に相談する

マンジャロを中止する際は、投与量や間隔の判断を医師に任せ、自分だけで注射をやめないことが大切です。

マンジャロはGIP/GLP-1受容体作動薬に分類される持続性の注射薬で、投与を止めた後も効果が一定期間体内に残ります。添付文書には、本剤の中止後も効果が持続する可能性があるため、血糖値の変動や副作用の予防に留意する必要があると説明があります。

参考:医療用医薬品 マンジャロ

ダイエット目的での使用は自由診療にあたり、投与量や期間はクリニックが個別に管理します。自己判断で急に中止すると、体調の変化に気づかない可能性があります。

用量や間隔の調整、生活習慣の見直しは、医師と相談しながら計画的に進めましょう。 

投与量や注射の間隔を自分だけで変更しない

マンジャロの投与量や注射の間隔は、医師の判断のもとで調整する内容です。
自分の判断で量を減らしたり、間隔を空けたりする方法は避けましょう。

マンジャロは日本国内では2型糖尿病治療薬として承認されており、週1回2.5mgから投与を始め、4週間後に5mgへ増量する用法が定められています。

自己判断で量を減らすと、体重や体調の変化が急に起こり、吐き気などの症状に気づきにくくなる可能性があります。逆に間隔を空けすぎると、体重管理の効果が不安定になる場合もあります。

体調や体重の変化を感じたときは、量を自分で調整せず、処方元に伝えて指示を受けましょう。

やめる前に食事と運動の習慣を整える

マンジャロの使用を中止する前から、食事量や運動の習慣を見直しておくことが大切です。薬の作用に頼らない生活習慣を整えておくと、中止後も体重を維持しやすくなります。

マンジャロには食欲を抑える作用があるとされ、使用中は自然と食事量が減っている方が多くいます。中止後は食欲が戻るため、使用中のうちに、野菜やたんぱく質を中心とした食事の量や内容を把握しておく必要があります。

運動も同様です。ウォーキングや筋力トレーニングなどの習慣を、薬の使用中から少しずつ取り入れておくと、中止後の生活に移行しやすくなります。

食事や運動の見直しは、中止後に慌てて始めるのではなく、使用中から少しずつ準備を進めましょう。

マンジャロをやめた後に起こりやすい変化

マンジャロの使用を中止した後は、食欲、体重、体調の3つの面で変化が起こる可能性があります。いずれも個人差があり、全員に同じ変化が起こるわけではありません。

マンジャロはGIPとGLP-1の両方の受容体に作用し、食欲や消化管の働きに関わるホルモンの分泌に影響するとされています。

使用を中止すると、この作用が徐々に弱まり、使用前に近い状態へ戻っていく過程で、食欲や体重、体調に変化が現れます。

変化の大きさや時期は、使用していた期間や量、体質によって異なります。気になる変化があれば、自己判断で対応せず、処方元に相談しましょう。

食欲が戻って食事量が増える場合がある

マンジャロの使用を中止すると、食欲が戻り、食事量が増える場合があります。使用中に感じていた満腹感や食欲の抑制が薄れていくためです。

マンジャロは脳の食欲中枢に関わるGLP-1やGIPの受容体に作用し、少ない食事量でも満腹感を得やすくする働きがあるとされています。この作用は中止後、時間の経過とともに弱まっていきます。

食欲の戻り方には個人差があり、数週間かけて緩やかに変化する方もいれば、比較的早く食欲が戻る方もいます。空腹感を強く感じる場合は、体調の変化として記録しておき、処方元に伝えると、その後の相談に役立ちます。

中止後に体重が戻ることがある

マンジャロの使用を中止した後は、体重が戻る場合があります。減量した体重の一部、または大部分が数ヶ月から1年ほどの間に戻る傾向が、海外の臨床試験で報告されています。

2023年12月にJAMA誌で報告された米国の臨床試験(SURMOUNT-4)では、肥満のある成人670人を対象に、チルゼパチドを36週間投与して平均20.9%の体重減少を達成した後、投与を中止した群では1年間でおよそ14%体重が増加し、減少分の約3分の2が戻る結果となりました。 

体重が戻る時期や幅は、使用していた期間や減量の幅、中止後の食事・運動習慣によって異なり、個人差があります。

この試験は海外の肥満患者を対象としたもので、日本国内での使用条件とは異なる場合があるため、あくまで参考値として考えてください。

吐き気や便秘などの体調が変化する場合がある

マンジャロの使用中に感じていた吐き気や便秘などの消化器症状は、中止後に軽くなる場合があります。
一方で、体が使用前の状態に戻る過程で、一時的に体調の変化を感じる方もいます。

これらの症状は、マンジャロが消化管の動きを緩やかにする作用と関連しているとされ、使用を中止するとこの作用が弱まっていきます。

症状が軽くなる時期には個人差があり、数週間かけて徐々に変化する場合もあります。

体調の変化を強く感じる場合や、症状が長引く場合は、自己判断せず処方クリニックに相談しましょう。

マンジャロをやめた後にリバウンドしやすい理由

マンジャロの使用を中止した後に体重が戻りやすい背景には、摂取カロリーの増加と筋肉量の減少が関わっています。
両方が重なることで、消費エネルギーより摂取エネルギーが上回りやすくなります。

マンジャロは食欲を抑える作用によって食事量を減らす仕組みの薬です。使用を中止するとこの作用が弱まり、食事量とともに摂取カロリーが増えます。

同時に、減量の過程では脂肪だけでなく筋肉量も減っている場合があり、筋肉が持つ消費エネルギーの働きが下がっている状態になっています。

この2つが重なった状態で、使用前と同じ食事量に戻すと、体重が増えやすくなります。

摂取カロリーが増えやすくなる

マンジャロの使用を中止すると、食欲を抑える作用が薄れ、使用前に近い食事量へ戻っていくため摂取カロリーが増えやすくなります。

GIP/GLP-1受容体作動薬やGLP-1受容体作動薬を使用した10件の臨床研究を解析した報告では、総エネルギー摂取量がプラセボ群と比較して16〜39%減少していたことが示されています。 

参考:GLP-1受容体作動薬およびGIP/GLP-1受容体作動薬による治療では栄養サポートも必要

この数値は、使用中の食欲抑制がエネルギー摂取量の減少にどれほど関わっているかを示しています。
使用を中止すると、この抑制がなくなる分だけ摂取カロリーが戻り、増加幅は個人差があります。

摂取カロリーが増えること自体は自然な体の反応であり、食事量の変化として次の章で扱う対策と合わせて捉える必要があります。

減量中は脂肪だけでなく筋肉量も減ることがある

マンジャロを使用したダイエットでは、脂肪だけでなく筋肉量も減っている場合があります。筋肉は多くのエネルギーを消費する組織であり、その量が減ると消費カロリーが下がります。

GLP-1受容体作動薬による減量に関する複数の臨床試験のデータでは、減少した体重のうち25〜40%を除脂肪体重(筋肉を中心とした脂肪以外の体重)が占めると報告されています。 

参考:GLP-1受容体作動薬で痩せるには生活習慣改善が大切

この割合は、体重計の数字だけでは脂肪と筋肉のどちらが減っているか分からないことを示しています。
食事量の減少にともないたんぱく質の摂取量も不足しやすく、筋肉が分解される一因になっているとされています。

筋肉量の減少は、中止後の消費カロリーの低下につながる要因として押さえておきましょう。

減量前と同じ食事量に戻すと体重が増えやすくなる

マンジャロを中止した後、使用前と同じ食事量に戻すと、体重が増えやすくなります。摂取カロリーが増える一方で、筋肉量の減少によって消費カロリーが下がっているためです。

体は、使用中の食事量や活動量に応じたバランスで安定していますが、筋肉量が減った状態で以前と同じ量を食べると、消費より摂取が上回ります。この差が、体重が戻る一因になっています。

使用中と使用前とでは、体の状態そのものが変わっている点を踏まえる必要があります。同じ食事量でも、以前と同じ結果にはならない可能性があります。

マンジャロのリバウンド対策は食事管理から始める

マンジャロを中止した後のリバウンド対策は、食事管理から取り組むことが基本です。摂取カロリーの見直し、栄養バランス、食事量の戻し方という3つの視点で進めると、体重の変化に対応しやすくなります。

前章で触れたとおり、中止後は摂取カロリーが増え、筋肉量の減少によって消費カロリーが下がっている状態です。この状態を踏まえずに使用前と同じ食生活に戻すと、体重が増えやすくなります。

食事管理は厳しい制限をかけることではなく、中止後の体の状態に合わせて内容を調整する取り組みです。無理な我慢よりも、続けられる調整を意識しましょう。

中止後の体重に合わせて摂取カロリーを見直す

マンジャロの中止後は、そのときの体重や活動量に合わせて摂取カロリーを見直しましょう。使用前と同じ食事量を続けるのではなく、状況に応じた調整が必要です。

必要なエネルギー量は、性別や年齢、身体活動量によって決まります。

厚生労働省の食事摂取基準では、エネルギーの過不足を体重の変化やBMIで評価し、必要に応じて摂取量を調整する考え方が提案されています。 

使用中は薬の作用で摂取カロリーが少なくても体重を維持できていましたが、中止後は同じ量では消費量を上回る可能性があります。体重の変化を数週間単位で確認しながら、摂取カロリーを調整しましょう。

PFCバランスを意識した食事を続ける

摂取カロリーの総量だけでなく、たんぱく質・脂質・炭水化物のPFCバランスにも気をつけましょう。
栄養素の配分は、カロリーの量とは別の観点で食事の質を左右します。

厚生労働省の食事摂取基準では、エネルギー産生栄養素バランスの目標量として、たんぱく質13〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜65%という範囲が示されています。 

この範囲は、生活習慣病の予防を目的として設定された目安であり、年齢によって上限・下限が異なります。カロリーを減らすことだけに意識が向くと、たんぱく質の摂取量が不足し、筋肉量の維持が難しくなる可能性があります。

魚や豆腐、卵などのたんぱく質源を、毎食に取り入れましょう。

食事量を急に元へ戻さないようにする

マンジャロの中止後は、食事量を急に元へ戻さず、段階的に調整しましょう。
身体が使用中の食事量に慣れている状態から、一度に大きく変えると、体重の変化が急に現れる可能性があります。

使用中は少ない食事量で満腹感を得られていましたが、中止後は消化管の働きや食欲が徐々に使用前の状態へ戻っていきます。この変化のペースには個人差があり、数週間から数ヶ月かけて進む場合があります。

食事量を戻す際は、1回の食事量を少しずつ増やし、体重の変化を確認しながら進める方法が挙げられます。急な変化を避け、体の状態に合わせて調整しましょう。

マンジャロ中止後は筋トレと運動を継続する

マンジャロを中止した後は、食事管理に加えて筋力トレーニングと有酸素運動を続けることが、リバウンドを防ぐうえで欠かせません。

食事だけを見直しても、筋肉量が減ったままでは基礎代謝が上がりにくく、リバウンドを招きやすくなります。運動を取り入れる際は、体調や既往症によって適した強度が異なるため、持病がある方は医師に相談してから始めましょう。

筋トレで筋肉量の維持を意識する

筋力トレーニングは、マンジャロ中止後に減りやすい筋肉量を維持します。 

マンジャロの使用中は摂取カロリーが減るため、脂肪だけでなく筋肉も落ちやすい状態になります。

筋肉量が落ちると基礎代謝が下がり、同じ食事量でも体重が増えやすくなるため、中止後は筋力トレーニングによって筋肉量を補う必要があります。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、筋力トレーニングについて成人・高齢者ともに週2〜3日実施することを推奨しており、疾患発症予防や死亡リスクの軽減につながるとの報告もあると説明しています。 

自重で行うスクワットや腕立て伏せも筋力トレーニングに含まれるため、器具がなくても自宅で取り組めます。運動経験や体力には個人差があるため、負荷は少しずつ上げ、痛みや強い疲労を感じたら休みましょう。

ウォーキングなどの有酸素運動も取り入れる

筋力トレーニングに加えて、ウォーキングなどの有酸素運動を取り入れると、消費エネルギーの確保につながります。

筋力トレーニングが筋肉量の維持を担うのに対し、有酸素運動は体を動かす時間を増やし、消費カロリーを積み上げる役割を持ちます。

厚生労働省の身体活動・運動ガイド2023では、歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を1日60分以上、1日約8,000歩以上を目安に行うことを推奨しています。 

ウォーキングのほか、軽いジョギングや自転車、水泳なども有酸素運動に含まれます。

通勤時に一駅分歩く、休日にまとめて長く歩くなど、生活の中に組み込みやすい形から始めると続けやすくなります。
体力や持病の有無によって適した運動量は異なるため、不安がある場合は医師に相談しましょう。

マンジャロをやめた後は体重と食事量をチェック

マンジャロをやめた後は、体重と食事量の両方を定期的に確認しながら、これまでの食事管理と運動を続けられているかを振り返りましょう。

体重が増えていなくても、食事量が中止前より戻り始めている場合は、対策が緩んできているサインです。

マンジャロの使用中に抑えられていた食欲は、中止後に少しずつ戻ってくるため、体重だけでなく食事の量や内容もあわせて確認すると、変化に早く気づけます。

体重や食事量は日々の水分量や生活リズムでも変わるため、1回の数値に一喜一憂せず、数日から数週間の流れで見ていきましょう。。

体重を定期的に記録する

体重は、同じ条件で継続的に記録すると変化に早く気づけます。起床後や入浴前など、毎日同じ時間帯・同じ服装で測ると、体調や食事内容による誤差を減らせます。

厚生労働省のeJIMは、進捗を記録することが目標達成への集中を保ち、うまくいかない時期を乗り越えるサポートになるとしています。

記録は手帳やアプリなど、続けやすい方法を選べば大丈夫です。

数値の推移をグラフや表で振り返る習慣をつけると、増加が続いた場合に早く気づけます。

体重の増減理由を都度分析するよりも、まずは記録を途切れさせないことを優先してください。目安として、増加が2〜3kg以上続く場合は、食事や運動の見直しを検討する段階です。

体重が増え始めたら食事と運動を見直す

体重の増加が続いていると分かったら、これまで取り組んできた食事管理と筋力トレーニング、有酸素運動の内容に立ち返りましょう。

新しい対策を追加するよりも、食事の量やタンパク質の摂取量、運動の頻度が守れているかを確認するほうが優先です。

たとえば、低GI食品を主食に取り入れる、毎食タンパク質を摂る、筋力トレーニングを週2〜3日続ける、ウォーキングなど有酸素運動を日常に組み込むといった、これまでの内容を続けられているかを一つずつ点検します。

体重が増え始めた段階で早めに見直せば、大きな変化になる前に対応しやすくなります。体調に不安がある場合や、体重の増減が大きい場合は、自己判断だけで対応せず、医師や医療機関に相談しましょう。

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