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血便の原因は?病院を受診した方がいい?専門医がお答えします。

みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。

今回も専門医がお答えシリーズ大腸編「血便について」になります。


と、その前に・・・

名古屋市天白区の内科、消化器内科、消化器内視鏡、胃カメラ、大腸カメラ、コロナの検査、コロナワクチン、日帰り大腸ポリープ切除といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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当院に受診しようか迷われている方で、当院のGoogle口コミに対する返事に違和感を感じる方もおられると思います。
一度当院の口コミに関する考え方をお目通し頂き、ご理解いただけるのであれば院長と相性がいいと思います。
口コミに対する思い→ここから

 血便のはなぜ起こるの?

 血便には様々な種類がありますが、大きくは食べ物の通り道である消化管のどこかの表面が傷つき出血することによって起こります。出血の場所や原因が様々で、症状の出方も様々ですのでご心配な症状がある方は専門の医療機関に相談する必要があります。一時的な血便の可能性はありますが、心配な病気も多く、大腸カメラで詳しくみることをお勧めしております。

 

 血便の種類

 
 
①便潜血

 健康診断などで言われたことのある方は非常に多いと思います。肉眼で見ても便に血が混じっていることに気づかないことが多く、便潜血の検査をして初めて知ることが非常に多いです。稀に鉄などのサプリメントなどでも便潜血陽性と言われてしまうことがありますので、現在飲んでいる薬やサプリメントなどは医師に伝えて相談してみてください。便潜血陽性と言われても、自覚症状がないため受診せずにそのままになっている人も多いと思います。でもなぜこの検査が健康診断で頻繁に行われているのか。それは大腸癌や胃癌の可能性を示唆するからです。大腸癌は食生活の欧米化などによって日本人の罹患数が癌の中でも多く、また死亡数も非常に多い厄介な癌です。ポリープの段階で早期に発見し取り切ってしまえば抗がん剤なども使用しなくて済むケースもあり、とにかく早期発見が患者様のためになります。そのため様々な場所での健康診断で必ずといっていいほど実施されており、症状がなくても年齢や経過によっては大腸カメラを行った方がいいと言えるでしょう。大腸癌に限らず様々な癌では、症状が出たときにはすでに進行しているというケースが非常に多くあります。早期発見早期治療に向けて、リスクの高い患者様には当院では積極的に大腸カメラを実施しております。また大腸カメラの負担を軽減するような熟練の技術や鎮静剤の使用なども行っておりますのでお気軽にご相談ください。

 
②鮮血

 便器いっぱいに真っ赤な大量の出血があれば誰でも異常事態に気づくことができると思います。すぐに医療機関に相談してください。当院でも可能な限り速やかな対応をいたします。原因としては痔核であったり虚血性腸炎、憩室出血や直腸潰瘍など様々なものがありますが、早い段階で大腸カメラをして、場合によっては食事の制限などを行わなければ悪化するケースもあります。もし、頻回に大量の出血を繰り返したり、強い腹痛や全身のだるさなどを伴う場合には救急車に頼らざるを得ない場合もあるかと思います。そこまで緊急と感じなくても医療機関にはしっかり相談すべきですのでまずは電話で受診できるクリニックや病院を探してください。当院近郊の方は可能な限り受け入れられるようにいたしますのでご連絡ください。しかしながら明らかに生命の危機が迫っていたり他のご病気が考えられる場合には他院を紹介することもございます。

 
③黒色便
 真っ黒であったり、コーヒーの抽出した残りカス、墨汁のような便が出る場合には食道、胃、十二指腸など上部消化管からの出血が疑われます。プロ(日本消化器学会専門医)は下血と通常いいます。特に吐血も出るような場合には救急車を呼んででも至急病院にかかる必要があります。そこまで状態が悪くなくとも、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、稀に胃癌などの可能性がありますので早めに医療機関に相談する必要があります。またじわじわと出血している場合に貧血になることがあります。目の周りの眼瞼結膜が白っぽくなってしまったり、ふらふら、全身のだるさが出ている方は貧血症状かもしれませんのでお早めに医療機関に相談してください。その結果消化管出血が疑われるケースではすみやかな胃カメラや大腸カメラが必要になります。

 

 
④粘血便

 ねっとりした赤い便が出る場合には粘血便である可能性があります。いちごジャムのようだと表現されるかたもいらっしゃいます。これは炎症性腸疾患(IBD)に関連して起こりやすく、やはり速やかな医療機関の受診をお勧めします。当院でもすぐに血液検査や大腸カメラなどができるように整えてありますのでお気軽にご相談ください。

 →IBDについて。

 

 
⑤血便の検査

 便潜血をチェックするには、主に定性と定量といわれる検査がありますが、あきらかな血便がある方や、複数回の便潜血陽性となっている方は基本的に大腸カメラが必要となります。

 また、便潜血以外にも、採血検査で貧血の進行状況や全身へ影響を及ぼしていないかをチェックする必要があります。

 当院では採血や便潜血検査はもちろんのこと、できる限りすみやかな大腸カメラ、胃カメラを行う体制を整えております。また患者様への負担を軽減するような熟練の技術や鎮静薬の使用も行っておりますので、上記の症状に心当たりのあるかたは遠慮なくご連絡ください。

【大事なこと】

最近では胃カメラから洗腸剤を投入する、下剤を飲まない大腸カメラを売りにしているクリニックが散在しますが、当院は対応しておりません。理由として、いいブログを発見したのでご紹介させていただきます。

かくたに内視鏡消化器内科クリニック   角谷宏先生

 
危険!警告!不正!下剤を飲まない大腸内視鏡検査




 血便原因の診断

 血便があるかたには基本的には大腸カメラや胃カメラが必要となってしまいます。そこで得られた情報が非常に重要です。様々な検査を組み合わせて下記のような病気を診断していきます。

 
①大腸癌
 初期には自覚症状がほとんどないのが特徴です。健康診断で便潜血陽性が指摘された方には大腸カメラをお奨めさせていただいております。早期発見早期治療が鍵となりますのでぜひご相談ください。なお大腸癌では、便の出が悪くなったり、便が細くなったりしますので、このような症状がある場合にもご相談ください。

 
②憩室出血
 憩室という大腸から外側に飛び出るような袋のようなものを持っている方が一定数いらっしゃいます。多くの場合は悪さをしませんが、稀に憩室出血や憩室炎といった下血、腹痛をきたす病気につながることがあります。突然多くの下血を認めることがありますのでその際はすぐに医療機関にかかってください。稀に血圧が下がったり輸血が必要となることもあり、緊急で大腸カメラを行い止血を試みます。

 
③虚血性腸炎
 便秘が続いていて久しぶりに出たと思ったら下血をしていたという患者様に多いです。腸の粘膜の血流が阻害された結果起こると考えられていて、典型的にはお腹の左側に多く、痛みや下痢、下血を引き起こします。大腸カメラをして診断をしますが、虚血性腸炎ではその後の食事の管理などが重要になるため必ず医療機関に受診するようにしてください。

 
④炎症性腸疾患(IBD)

 IBDの中でも潰瘍性大腸炎で起こりやすいです。粘血便を特徴としており、比較的若い方に多いです。早期に治療を開始することで病状の悪化を防げる可能性もありますので躊躇せず医療機関に受診してください。
 
 
⑤痔核出血

 いわゆる「痔」ですが、切れ痔やいぼ痔などが含まれます。痔だと思っていても実は直腸癌だったというケースは数多くありますので、やはりはやめに専門医を受診することをお勧めいたします。検査の結果痔だと分かった場合には、お薬や外科での治療が必要となる場合があります。

 
⑥上部消化管出血

 便潜血や黒色便を認めた方は上部消化管出血の可能性があり、これは胃癌や胃潰瘍、十二指腸潰瘍が原因となります。まれに食道からの出血の方もいらっしゃいます。いずれにしても早めの胃カメラが必要となりますのですぐに医療機関に相談するようにしましょう。




 肉眼的に血便を認めたら 

 すぐに医療機関に相談してください。基本的には大腸カメラや胃カメラが必要となってしまいますが、それは上記のように怖い病気がたくさんあるからです。当院では速やかに、負担の少ない胃カメラ、大腸カメラを行えるように環境を整えております。



 専門医から皆様へ

便潜血陽性と言われたら

 大腸癌、胃癌など今後の人生へ大きく影響を及ぼす病気がある可能性があります。繰り返しになりますが何より早期発見早期治療が鍵になります。自覚症状がほとんどないので病院を受診する気にならなかったり、大腸カメラ、胃カメラは負担が大きく大変だとは思いますが、早めに検査をすることをお勧めいたします。

全ては患者さんの「検査しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。




令和3年10月5日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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