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逆流性食道炎?胸焼けなどの症状から治療まで

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その胸焼け、ほっておいても大丈夫? もしかしたら逆流性食道炎かも。仕事などが忙しく食事が不規則。最近体重が増えてきた。そんな人に多く出る病気が逆流性食道炎です。心当たりはあるけれど放置しているという人もいるのではないでしょうか。

今回はそんな逆流性食道炎の症状について解説し、長く放置しているとどの様なことが起こるのかについて解説していきます。

 

◯逆流性食道炎とは?

逆流性食道炎とはどの様な病気なのかみていきましょう。

逆流性食道炎は胃の内容物と胃酸が食道に逆流することで、食道が炎症を起こす疾患です。

胃の中には消化のために胃酸が分泌されます。この胃酸は酸性度の高い塩酸なので消化管にダメージを与えてしまいます。胃にはこの胃酸からのダメージを軽減する防御機構があるため正常の状態なら胃酸で大きなダメージを受けることはありません。しかし、本来胃酸が存在しない食道は防御機構がないので胃酸によりダメージをうけてしまうのです。

 

◯逆流性食道炎の症状は?

逆流性食道炎の最も多い症状は、胸焼けと呑酸です。それぞれを解説します。

まずは胸焼けについて。胃酸が食道に繰り返し流れ込むと食道がただれてしまいます。それによって食道がある部分つまり胸のあたりに焼けるような感覚やピリピリした感じを自覚します。時には痛みを伴うこともあります。

呑酸は胃酸の逆流によって口の中に酸っぱさを感じるものです。苦味を感じることもあります。ゲップをした後にそれらの味を感じることがあります。

以上の2つが逆流性食道炎の主要な症状となりますが、そのほかにも多彩な症状があるのが逆流性食道炎の特徴です。症状の例としては、耳鳴り、喉の痛み、咳、喘息様症状などがあります。これらの症状が長く続いている人は一度消化器内科医の診察を受けることをお勧めします。

 

◯逆流性食道炎を放置するとどうなる?

逆流性食道炎の状態が長く続くと食道のダメージがより深刻になっていき、胸焼けの症状が強くなってしまい、痛みをともなうこともあります。強い症状がある状態がつづくことになります。逆流性食道炎は生活の質(医療用語でQOL=quality of lifeと言います)を損なう疾患として知られているので早めに治すことをお勧めします。また食道にダメージが与えられる状況が続くと食道癌などの重大な疾患を引き起こすことがあります。その様なことが起こる前に診断を受けて治療をすることが重要です。

 

◯逆流性食道炎の診断と治療は?

逆流性食道炎の診断にはいくつか方法があります。まず上部消化管内視鏡検査(いわゆる胃カメラです)によるものがあります。胃カメラで胃のなかを直接みて食道の粘膜に障害がないかを確認します。

次に食道内p Hモニタリング検査という検査があります。鼻から食道に管を通して食道内の酸性度を24時間連続で測定します。胃酸が流れ込めば当然食道内は産生になります。食道内p H4以下になる時間が1日の5%程度あれば診断できます。

診断がついたら治療を行います。PPI(プロトンポンプ阻害薬)と呼ばれるタイプの薬剤が治療に使われます。これは胃酸の分泌を抑える働きがあり、それにより食道に逆流するさんの量を減らすことができます。ほかにも消化管の運動を促進する薬剤を使用したり、食道の粘膜を保護する薬を使用することもあります。最近はPCABという新しいお薬もあります。

これらの治療が無効な時には外科治療を洗濯することがあります。ただ、最近は薬物での治療が進んでいて外科治療を洗濯することは少なくなっています。早めに診断をつけることができれば薬での治療で多くはコントロールできます。

 

◯まとめ

逆流性食道炎について解説しました。もともと日本には少ないと言われていた逆流性食道炎ですが、食の欧米化や、不規則な生活などで増加傾向となっています。症状に心当たりのある方は早めに診断して悪くなる前に治療を受けることをお勧めします。

全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。

令和3年10月25日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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