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過敏性腸症候群の症状や治療について

みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。

名古屋市天白区の内科、消化器内科、消化器内視鏡、胃カメラ、大腸カメラ、コロナの検査、コロナワクチン、日帰り大腸ポリープ切除といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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暇つぶしによろしければお聞きください。

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頻繁な下痢や便秘の悩み、過敏性腸症候群かも?
そんな過敏性腸症候群の症状や特徴、治療などを解説します。

仕事や電車の中などトイレに行けない時にお腹の調子が悪くなって困っている。頻繁に便秘になったり下痢になったりして困っている。このような訴えのある患者さんは少なくありません。この様な症状がある人の中には検査で大腸に明らかな病気がないことも多いです。そんな時疑う疾患の一つが過敏性腸症候群です。今回はそんな過敏性腸症候群について解説していきます。

ちなみに院長も思い返せば小学生くらいの頃から過敏性腸症候群で悩まされてきました。授業中トイレに行きたくなる。試験中の静寂なんて最悪でした。電車も一駅一駅命懸け。なんならうんこ漏らすか漏らさないかの闘いのために生きてきたみたいな人生でした。今はできるだけ試験を受けないように(おっさんなんで試験ありません)、満員電車に乗らないように(車通勤しています)、できるだけトイレのわかっている移動をすることにより根本的なストレスを減らし、なんとか生活しています。

院長は下痢ばっかりなので下痢型の過敏性腸症候群に思い入れが強すぎますが、過敏性腸症候群は下痢型、便秘型、混合型の3パターンがあります。

 

◯過敏性腸症候群とは?

過敏性腸症候群とは大腸に明らかな疾患(潰瘍や炎症、癌やポリープなど)が無いにも関わらず、腹痛や腹部不快感が生じ、それに関連して下痢や便秘といった排便の異常が生じる状態が数ヶ月にわたって続く疾患です。

重症化することはなく基本的に命に関わることはありませんが、排便の異常が長く続くために生活の質が落ちてしまうことが問題になりやすい疾患です。

 

◯過敏性腸症候群のメカニズム

過敏性腸症候群になってしまう詳細な原因は完全には解明されていません。

今のところストレスなどの心理的な負担が関連していることは分かってきています。

腸は体に必要な栄養を食事から吸収するという役割を持っているのと同時に、食事の中で不要な物を便として排出するという役割も担っています。その役割のために腸は蠕動運動といって、腸の中のものをお尻側に動かすための運動を常にしています。また腸の中にどんなものが入っているのかを知覚する仕組みも備わっています。これらの制御には当然脳も関わっています。

強いストレスがかかると、脳を通して腸にも影響があると考えられます。それにより腸の知覚過敏が起こり強い蠕動運動による収縮を引き起こし痛みが出たり、排便の異常が起こるのです。

人間の気持ちと体は密接に関係しているのです。驚いたり興奮したら心拍数が上がったりすることもその一つの例と言えます。

 

◯過敏性腸症候群の診断は?

過敏性腸症候群には以下の通りの診断基準があります。

最近3ヶ月の間に月3日異常に渡り腹痛や腹部不快感が繰り返し出現していて、以下の①-③のうち2つ以上を満たすもの。

  • 排便で症状が和らぐ(これが大事)
  • 症状に伴って排便回数が変化する
  • 症状に伴って便の性状が変化する(水っぽくなったり、硬くなったりする)

この診断基準に該当するかどうか調べるためにまずはCTなどの画像検査や下部消化管内視鏡(大腸カメラ)を使って明らかな病変がないか確認をする必要があります。また消化管以外に代謝に関わるホルモンの異常などがないかの確認も必要です。

貧血などがある場合には消化管から出血している可能性があります。基本的に過敏性腸症候群では血便は起こりません。過敏性腸症候群+痔という例外はもちろんありますが、お尻から血液が出る方は他の病気の可能性が高いので即検査をお勧めします。これらの検査で異常がなく、症状がある場合に診断となります。


 

◯過敏性腸症候群の治療は?

まず腸内環境を整えることが重要になります。教科書的には食事などの生活習慣の乱れが関連している可能性があるので規則正しい生活をして、食習慣を見直しましょう。整腸剤など腸の調子を整える薬が有効なこともあります。と書いてあります。

ただ個人的には食生活ではなかなか改善は難しいと思っています。理由としては食事の厳密な管理がそもそも難しい。3大栄養として、炭水化物(糖質+食物繊維)、タンパク質、脂質がありますが、糖質、タンパク質、脂質は小腸で吸収されるはずなので、直接便になる可能性は低いです。となると便に関係のある栄養素は食物繊維(小腸で吸収されず大腸まで到達する)となりますが、普段口にするもので食物繊維の量を管理するのは難しいですし、下痢の人が極端に食物繊維をゼロにする生活をすると炭水化物が接種できなくなるのでそれはそれで生活の質が落ちます。食物繊維も全く取らないと腸内細菌が乱れる可能性があり、お勧めできることはありません。これらのことから過敏性腸症候群の方の食事について厳密な研究をすることは難しく、結果、何をどれくらい食べれば症状が改善するということを証明するのは至難の業だと考えます。

余談ですが、僕はお酒を飲むとすぐ下痢をします。以前はゴルフの前日に飲みすぎて当日上から下からピーピーで苦労したことはよくあります。なので最近はゴルフ前日はお酒は飲まないようにしています。なんならトイレがなかなかないのでゴルフは好きだけど苦手です。

中学生、高校生の頃はお酒は飲んでいませんでしたし、主に母のヘルスィーな手料理のみを食べていたわけで、にも関わらず電車に乗るとすぐにトイレに行きたくなっていました。結果的に大人になって大腸カメラを何回かやっていますが、炎症性腸疾患ではなさそうなので、過敏性腸症候群で間違いありません。

食事について。エレンタールという、クローン病の診療で使われる成分栄養があります。成分栄養とは理論上全ての成分が小腸までで吸収されて便にならないはずです。ひょっとしたら下痢型の人は効果があるのかもしれませんが、残念ながら過敏性腸症候群についてはエレンタールを使用した報告はありません。また、特定の物を食べて下痢するような場合は、過敏性腸症候群ではなく、好酸球性胃腸症など他の病気である可能性が高いと考えます。このような理由で食事気をつけてもそんなに(劇的に)変わらないと思っています。

あとは便秘の人は食物繊維をよく取れと言います。これは消化されにくいからということですが、結局小腸での水分にの吸収が良すぎると便に水分が少なくてカチカチになってしまいます。水を大量に飲んでも小腸で吸収されてしまうから便秘なわけで、食事でどうこうはこれも難しいと思います。そのため、小腸で便に水分を加えるお薬を飲んで調整する方がいいと思っています。

食生活を整えるのに否定的なように思われますが、過敏性腸症候群の方はそもそもあまり下痢しやすい食事を避けているように思います。便秘で困っている方も色々ネットで書かれていることはやって、でも改善しないから受診されることが多いです。排便によって症状で困っているのは立派な病気なので、クリニックで改めて栄養指導とかするよりは、色々駆使して症状が改善するのかどうか、トライして行った方がゴールは近いと思っています。

当院では、あんまり下痢が続いている方にはその他の炎症性腸疾患の否定も兼ねて一回大腸カメラをお勧めしています。そこで組織をとって異常がなかった場合は下痢型の方には今はいいお薬があります。また、便秘型の方には時間をかけて下剤を調整する必要があります。過敏性腸症候群と闘ってきた、いや、闘っている院長だからこそ、この悩みはなんとかしたいと思っています。

精神的なストレスが関与していることがあるのでなるべくストレスのかからない様に仕事の習慣を変えたり睡眠時間を確保するなどできることからやってみることも重要です。場合によっては抗不安薬など精神咳な作用のある薬を使用することが有効なこともあります。強いストレスや不安に心当たりのある方は消化器内科での診断後に心療内科や精神科も一緒にかかってストレスを軽減する対策をしていくことが有効です。たた、学生さんだと学校に行かないとか、働いているかたは電車に乗らないとか、ストレスを避けてばっかりでは生活できないのも理解できます。

どうですか?お休みの日に家でダラダラできたら、その日だけはお腹の調子よかったりしませんか??それは過敏性腸症候群かもしれません。

あくまでも個人的な見解ですが、閉鎖空間の恐怖症などメンタル疾患の身体表現のように思っています。

無人島とか行ってトイレの心配しない生活ができたら過敏性腸症候群なんてなくなるんだろうなと思いながら。

患者さんに合った治療法を一緒に考えていきますので是非ご相談ください。

【大事なこと】

最近では胃カメラから洗腸剤を投入する、下剤を飲まない大腸カメラを売りにしているクリニックが散在しますが、当院は対応しておりません。理由として、いいブログを発見したのでご紹介させていただきます。

かくたに内視鏡消化器内科クリニック   角谷宏先生

 
危険!警告!不正!下剤を飲まない大腸内視鏡検査

 

◯まとめ

過敏性症候群はストレスのかかる現代で増加傾向の病気の一つで、悩む方も多い疾患です。ちゃんと診断をつけておくこともストレスの軽減につながりますし、過敏性腸症候群以外の怖い病気でないことを確認するのも重要です。診断がついてからできる対応もありますので悩んでいる方はぜひご相談ください。

全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。

令和3年10月25日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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