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糖尿病

  • 名古屋市天白区の天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
    天白区の内科 消化器内科 内視鏡 といえばうちです笑

    プロフィール→https://tenpakubashi-cl.com/staff/

    当院に受診しようか迷われている方で、当院のGoogle口コミに対する返事に違和感を感じる方もおられると思います。
    一度当院の口コミに関する考え方をお目通し頂き、ご理解いただけるのであれば院長と相性がいいと思います。
    口コミに対する思い→ここから


    みなさんお待たせしました。

    お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
    内科認定医がお答えシリーズです!

    はい、バレンタインデーです。皆さんは年で一番チョコレート食べる日ですが、私はスタッフにお酒を頂き、その他の方からはチョコレート頂いてませんのでゼロチョコレートです。

    さて、チョコレート、ポリフェノールで体に良いみたいな話もありますが、どう考えても砂糖めちゃくちゃ入ってますよね。そんで怖いのが、

                                  糖尿病

  です。なんで怖いのか、どうなるのか。

  • 糖尿病とはどのような疾患か

1.1血統とインスリンについて

私たちが食事をすると、栄養素の一部は糖となって腸から吸収されます。寝ている間など、食事をしない時間が続くときには、主に肝臓により糖が作られています。糖はからだにとって大切であり、食事をしたときも、食べていないときも、常に血液中を流れています。糖は血液の流れに乗って、からだのあらゆる臓器や組織へめぐります。

血液中をただよい、筋肉などの細胞までたどり着いた糖は、同じく血液中に流れていたインスリンの助けを借りて細胞に取り込まれます。取り込まれた糖は、私たちのからだが活動するためのエネルギーの源となります。

インスリンは細胞のドアを開ける鍵のような役割を果たしています。インスリンの働きによって、細胞の前まで到着した糖はすみやかに細胞の中に入り、糖は血液中にあふれることなく、血液中の糖の濃度は一定の範囲におさまっています。

1.2インスリンが十分に働かない

糖尿病になるとインスリンが十分に働かず、血糖をうまく細胞に取り込めなくなるため、血液中に糖があふれてしまいます。これには、2つの原因があります

インスリン分泌低下:膵臓の機能の低下により、十分なインスリンを作れなくなってしまう状態。細胞のドアを開けるための鍵が不足しているので、糖が中に入れず、血液中にあふれてしまいます。

インスリン抵抗性:インスリンは十分な量が作られているけれども、効果を発揮できない状態。運動不足や食べ過ぎが原因で肥満になると、インスリンが働きにくくなります。鍵であるインスリンがたくさんあっても、細胞のドアのたてつけが悪く、開けることができません。この場合も、血液中に糖があふれてしまいます。

糖尿病ではこの2つが影響して、血糖値が高くなってしまいます。

1.3糖尿病の症状

症状がなく糖尿病になっていることに気がついていない方も多くいます。糖尿病では、かなり血糖値が高くなければ症状が現れません。

高血糖における症状は、

〇喉が渇く、水をよく飲む

〇尿の回数が増える

〇体重が減る

〇疲れやすくなる

などです。さらに血糖値が高くなると、

  • 意識障害

に至ることもあります。

症状がまったくないまま健診などで糖尿病が判明する方もいれば、急に高血糖の症状が現れて糖尿病が判明する方もいます。また、眼や腎臓の合併症の症状が現れて、初めて糖尿病と診断される方もいます。

  • 糖尿病の種類

2.1 1型糖尿病

1型糖尿病では、膵臓からインスリンがほとんど出なくなる(インスリン分泌低下)ことにより血糖値が高くなります。生きていくために、注射でインスリンを補う治療が必須となります。この状態を、インスリン依存状態といいます。

2.2 2型糖尿病

2型糖尿病は、インスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)することによって血糖値が高くなります。2型糖尿病となる原因は、遺伝的な影響に加えて、食べ過ぎ、運動不足、肥満などの環境的な影響があるといわれています。

すべての2型糖尿病患者の方に生活習慣の問題があるわけではありませんが、血糖値を望ましい範囲にコントロールするためには、食事や運動習慣の見直しがとても重要です。飲み薬や注射なども必要に応じて利用します。

2.3 妊娠糖尿病

妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めてわかった、まだ糖尿病には至っていない血糖の上昇をいいます。

糖は赤ちゃんの栄養となるので、多すぎても少なすぎても成長に影響を及ぼすことがあります。そのため、お腹の赤ちゃんに十分な栄養を与えながら、細やかな血糖管理をすることが大切です。

妊娠中は絶えず赤ちゃんに栄養を与えているため、お腹が空いているときの血糖値は、妊娠していないときと比べて低くなります。

一方で、胎盤からでるホルモンの影響でインスリンが効きにくくなり、食後の血糖値は上がりやすくなります。

多くの場合、高い血糖値は出産のあとに戻りますが、妊娠糖尿病を経験した方は将来糖尿病になりやすいといわれています。

 

  • 糖尿病の治療

3.1糖尿病治療の目的

糖尿病があっても、血糖をコントロールして、糖尿病がない人と同じ健康寿命を保つことが、糖尿病の治療の目的です。糖尿病とは、慢性的に血糖値が高くなる病気です。慢性的に血糖値が高いと、糖尿病の合併症によって生活の質が低下し、さらには寿命に影響をします。ですから、血糖値を良い値に保つ事が治療の基本です。これを、「血糖値をコントロールする」といいます。

3.2糖尿病治療の目標

糖尿病の合併症をおこさない、または悪くさせないためには、HbA1cを7%未満にしておくのがいいと言われています。

3.2糖尿病の食事療法

食事療法では毎日のちょっとした心がけが大切です。

  • ゆっくり、よくかんで食べる。
  • 朝食、昼食、夕食を規則正しく食べる。
  • バランスよく食べる。
  • 食事は腹八分目でストップしておく。
  • 夜遅く、寝る前には食べない。

一日の運動量に応じた適切なエネルギー量に抑えることも大切です。適切なエネルギー量については主治医の先生と相談してください。

3.3糖尿病の運動療法

運動によって、糖が使われます。また、筋肉の量が増えることで、糖をからだに取り込みやすくします。その上、脂肪が減ることで、血糖値を下げるインスリンが効果を発揮しやすい環境を作ります。

インスリンの効果を高めて血糖値を下げる運動には、有酸素運動と、筋力トレーニングがあります。一般的に、中等度の強度(ややきついと感じるくらい)の有酸素運動が勧められています。筋肉量を増加し、筋力を増強する筋力トレーニングも、同様に効果があると言われています。最近の研究では、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせることによって、より良い治療効果が生まれることが明らかとなりました。

〇有酸素運動

ウォーキングやジョギング、水泳などの全身運動です。歩行では、1回15から30分間、1日2回。日常生活での歩行と合わせると、歩行での運動療法は一日1万歩程度が目安です。

〇筋力トレーニング

足や腰、背中の大きな筋肉を中心に、全身の筋肉を使って週2から3回の筋トレーニング(1セット10回程度)を行うことが推奨されます。しかし、糖尿病の状態が悪い方やご高齢の方が、血圧が上がるような強度の高い筋力トレーニングを行うと、かえって血管や心臓の負担になることがあります。どのくらいの強度が適切か、運動を始める前に必ず担当の先生に相談しましょう。

3.4糖尿病の薬物療法

糖尿病の薬にはいろいろな種類があります。薬の種類としては、飲み薬と注射薬があります。 飲み薬では、インスリンの分泌を良くするもの・効きを良くするもの、食事でとった糖の分解・吸収を遅らせるもの、糖の排泄を促すものがあります。注射に は、インスリンの分泌を促す注射や、インスリンそのものを外から補う注射があります。

糖尿病の飲み薬は、その作用から大きく分けて3つに分類することができます。

インスリンを出しやすくする薬
(膵臓に働きかけインスリンを出させる、インスリン分泌低下を補う薬)

インスリンを効きやすくする薬
(インスリンを効きやすくする、インスリン抵抗性を改善する薬)

糖の吸収や排泄を調節する薬
(食べ物の糖の吸収をゆっくりにして血糖の急な上昇を抑える、または、からだに取り込んだ糖を尿中に出させる)
配合薬

(異なる作用をもつ複数の薬を合わせた薬)もあります。

どの薬剤を使って治療するかは主治医の先生と相談してください。

全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

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令和5年2月 14日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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