• 名古屋市天白区の天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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罹患する人の多いがんの種類（男女計）の上位は大腸がん・肺がん・胃がんで、死亡数についてもこれらのがんの順位が高くなっています。 日本人が一生のうちにがんと診断される確率は2人に1人というデータもあり、がんは誰もがかかってしまう可能性のある病気だと考えられています。

大腸癌については死亡数が男性3位、女性1位、男女計2位と癌で亡くなる数としてはかなりの上位です。

大腸カメラ検査は、大腸がんやポリープ、炎症性腸疾患を早期に発見するために
重要な検査です。女性が大腸カメラ検査を受ける場合には、
以下のようなポイントに注意する必要があります。



1. 検査時期
大腸カメラ検査の適切な検査時期は、45歳から50歳前後までが推奨されています。
大腸がんは、年齢が上がるにつれて発症率が高くなるため、定期的に検査を行い、
早期発見、早期治療が重要です。定期的な検査を受けることにより、大腸がんの
発生を予防することができます。

2. 検査前の準備
大腸カメラ検査を受ける前には、腸内をきれいにするための腸内洗浄を行います。
このため、検査前日から食事制限や下剤の服用が必要な場合があります。
また、検査当日は絶食や飲水制限が必要となる場合もあります。
女性が検査を受ける場合、生理中は検査を受けないことが推奨されています。

3. 検査の痛みや不快感
大腸カメラ検査中には、直腸内にカメラを挿入するため、痛みや不快感を
感じる場合があります。女性の場合、子宮や卵巣などの器官が近くにあるため、
検査がより痛みや不快感を感じることがあります。しかし、痛みや不快感を
和らげるために、局所麻酔や鎮静剤を使用することができます。
また、カメラの挿入が苦手な場合は、鼻から挿入する経鼻内視鏡法があります。

4. 検査時間
大腸カメラ検査は、検査時間が長いため、女性が陣痛を伴う分娩経験が
ある場合、検査が嫌悪感を引き起こす可能性があります。検査時間は、
一般的には約30分から60分程度（当院では１０分前後）ですが、状況によってはもっと時間がかかることが
あります。

5. 検査後のケア
大腸カメラ検査後は、麻酔や鎮静剤の影響により、頭痛や吐き気、めまいなどの
症状が現れる場合があります。検査後は、麻酔や鎮静剤の影響が切れる
まで安静にし、ドライブや重機の運転、危険な作業や飲酒などは避けるように
しましょう。また、検査後に軽い運動や食事制限がある場合があります。
検査後のケアについては、事前に医師から説明を受け、適切な対処方法を
取るようにしましょう。

　　

以上、女性が大腸カメラ検査を受ける際に、注意すべきポイントについて
説明しました。定期的な検査を行い、早期発見、早期治療に
つなげることで、大腸がんの予防につながるとともに、
健康的な生活を維持することが大切です。