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前提が違う消化器内科

みなさんお待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。

ご無沙汰しております。名古屋市天白区の内科、消化器内科、消化器内視鏡、胃カメラ、大腸カメラ、コロナの検査といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。



【院長紹介】 

https://tenpakubashi-cl.com/staff/

 

おかげ様で緊急事態宣言スタートだった開業も、皆さまにご利用いただき、4月、5月は昨年の倍以上のペースでの診療と忙しくさせていただいております。そして、ついに6月2日から当院でもコロナワクチン(ファイザー)の個別接種が始まります。言い訳ですが、診療とワクチンの予約システムの構築などの準備でブログが滞ってしまいました。楽しみにしている皆様(おられますか?)にはお待たせしましたが、6月2日からはワクチン接種でさらに多忙になりますので、今回準備が一段落したこのチャンスに何とかブログ執筆の時間を作りました。ワクチン接種終了がいつになるかわかりませんので次回につきましては早いかもしれませんし、全然更新されないかもしれませんが、気長にお待ちください。

 

さて、今までは思いついたまま書きたいことを書いていましたが、そもそも人生あまり熟考することなく直感で動いてきたため、あんまり偉そうに皆様にお話しするようなことはなく、それでもなぜ天白橋内科内視鏡クリニックに来ていただくメリットがあるのかをお伝えできたらいいなとブログを開始しました。せっかく人様に読んで頂くものを書くにあたり、なんか面白いと思っていただける内容でお届けしたいというエゴありまして、開業してからは時間を見つけて苦手な読書をし、それを普段の診療絡めてアウトプットしています。

 

【前提が違う】というのは2ちゃんねる創始者のひろゆき氏(西村博之さん)の「1%の努力」を拝読してなるほどなと思った言葉です。

 

結果から言いますと、人が100人いたら100人の考え方があって、考え方のベクトルは健康でいたいとか長生きしたいとか同じ方向を向いているので、そういう方々とお話しする場合はなんとか話が通じ合いますが、ベクトルがあさっての方向を向いている方も時々おられます(方向が違うだけで間違っている訳ではない)ので、そういう方とは話が通じない、説得ができない。だから自分の努力をそこに費やすことは時間と労力の無駄だしやめようというお話しです。

 

最近でいうとコロナワクチンを接種するかしないか問題があります。基本的にmRNAワクチンのmRNAは体内に入って新型コロナウイルスに対する抗体を作りながら2日以内に分解されて体内からなくなると言われています。

もちろんワクチンの成分は異物になりますので副反応は起こります。

一般的な考えとして、副反応は怖いけど前提として新型コロナウイルスが猛威をふるっていて、感染する方が怖い。ワクチンも効果があると言われているから早く打ちたい。と思われる方が多いと思います。さらに諸外国ではすでに数億人の方々がすでに接種されていて、新型コロナウイルスにかかるより接種したほうが安全だと確認されての日本での接種です。遅いとは思いますがそういう安全性を確認できたメリットはあります。全国民に無料で打つと国が言っているので、議論に議論が重ねられて打った方がいいと結論づけられています。

一方で、ワクチンを自らの意思で打たない(打てない方は除きます)方は、ワクチンの安全性やコロナの危険性が前提になく、ワクチンがよくわからないから怖くて打ちたくない、そもそもワクチンは打たない、コロナには気をつけているからかからないなどなど、科学的ではないところでの接種しない(打たないのも自由です)という結論になると思います。

確かに数十年後に打たない方が良かったと結論づけられるかもしれませんが。その方々は僕の前提とは全くベクトルが違いますので僕がそのような方々に接種するように説得することはありません。

 

【前提が違う患者さん】

当院、リニューアル開業して1年ちょっとたちました。

当初は医者が変わったことで「前の先生は・・・」ということが多々ありました。さらに2020年4月と言いますと、コロナが流行してきて初めて緊急事態宣言が出たタイミングでもあり、とにかく院内での感染は防がなければということで待ち時間や診察時間を短くして、と努力し始めたところでほとんどの方にはご理解頂けたみたいです。

人間なのでミスはありますし、間違ったことをしたら謝りますが、当院は前提として、H Pにも載せている通り、とにかく定期通院が億劫にならないように、調子悪い時に待ち時間長いから受診を控えないように、普段から待ち時間対策を徹底しています。ただ、前提として診察時間が短いと損をする、ちゃんと見てもらってないと思われる患者さんが一定数おられます。

待ち時間が短くて、診察(当然内容は正しいものです)も早く終わり早く帰れられるというのが個人的ないいクリニックの前提だったので、そこに関しては若干自分の前提を覆す必要がありました。診察時間も僕が結論を出すのにほぼ悩まなかったら秒で終わってしまいます。ちゃんと言い残したことはないか最後にできるだけ確認するようにはしていますが、確かにゆっくり僕とお話しする雰囲気はないかもしれません。こちらから話を引き伸ばそうとはしないですし・・・それは申し訳なく思いますが、

クリニックが空いている時に来ていただけると次の患者さんが来られるまでお時間取らせていただきます。色々ご相談ください。

 

【胃カメラを勧める前提(例外はあります)

さて、では、めずらしく専門の消化器内科の範囲から、患者さんに知って置いておきたい前提をお話しします。前提が違うと診察の時点で話が食い違いますのでお互いもやっとしたまま診察が終了してしまう可能性がありますので大事なことだけシンプルに記載します。

  • 癌はある程度進行するまで症状はほとんど出ません。
  • 若い人の胃痛は逆流性食道炎のことが多いです。
  • 病気を見つけるというよりは無いことを確認するために勧めることが多いです。
  • バリウムの検査で胃炎があっても経過観察になります。
  • 胃炎はピロリ菌が胃にいる可能性が高いということです。
  • ピロリ菌は胃癌の主な原因と言われています。
  • 胃カメラでピロリ菌がいそう、いなさそうがわかる。
  • ピロリ菌がいそうな場合は保険でいるかいないかの検査ができる。
  • 胃カメラの所見とピロリ菌がいる証明があると保険で除菌治療ができる。
  • 除菌することにより将来的な胃癌の発生を抑えることができると言われています。
  • ピロリ菌がいる、いたということは胃癌のリスクが高いので毎年胃カメラが必要です。
  • 私は内視鏡のプロとしてまあまあ自信を持っているので開業しました。

 

できるだけ診察の時に説明しますが、言葉足らずになることも多々あります。ここあたりを何となくでも知っておいていただけるとよろしいかと思います。



【大腸カメラを勧める前提(例外はあります)



またまた消化器内科の範疇から。なぜ大腸カメラを勧めるのか。

  • 大腸癌もかなり進行するまではほとんど無症状です。
  • 進行大腸癌は血便があっても放置して痔だと思っていたという方が多いです。
  • 無症状のうちに検査することで当然早期発見につながります。
  • 早期に発見すればするほど大腸癌で死ぬ可能性は減ります。
  • ちなみに大腸癌検診には便潜血検査があります。
  • 便潜血検査は陽性になりにくいので2回やります。
  • 2回やって1回でも陽性だと要精査です。
  • ワンチャン狙いでもう1回検便やらせてくれという方がおられますが・・・
  • 例え100回中1回陽性でも1回陽性だと消化器内科医は大丈夫とは言えません。
  • 若い人の癌も経験してきましたので可能性があれば年齢構わず検査を勧めます。
  • 下痢が続く場合大腸の組織をとって初めてわかる腸炎があります。
  • 病気を見つけるより癌や特殊な腸炎がないということを確認することが多いです。
  • 大腸ポリープを定期的に切除しておくと大腸癌で死ぬことはまずありません。
  • 私は大腸ポリープ切除の論文を何本か書きました。
  • だから何?と言われると困りますが、大腸カメラもプロとして自信ありです。
  • どうしても抵抗ある方は鎮静剤で寝てやることもできます。

 

大腸癌で亡くなる方をゼロにする。大腸カメラにはその可能性があります。検診でひっかかったり血便がある場合はできるだけ早く大腸カメラを1回はやっておくことをお勧めします。当院は内視鏡を受けるのにとってもいいと思っていただけるクリニック作りを頑張っています。

 

【当院の前提】

便利な時代になりました。コンビニに行けばご飯には困らず生きて行けます。コンビニは24時間365日やっていますが、そういうチェーンのクリニックはありません。なぜでしょうか?僕はクリニックは経営的にはラーメン屋の延長、患者さんから見ると美容院、理容室のような感じだからと考えています。基本的にはこちらからすると何事もなく「いつもの!」っていただけるのがベストです。あとは餃子とかチャーハンとか唐揚げとかあったらまあ便利だなって思います。患者さん(僕も患者になることがありますので)からすると、あんまり待ちたくない。色々わかっていて欲しいからいつも決まった人がいい。等々あると思います。美容院で担当の美容師さんが辞めてしまった時の不安感は今でも忘れられません。コンビニは店員さんはぶっちゃけ誰でもサービスは変わらないのでいいのですが、美容院やクリニックはなかなか思い通りの結果にはなりません。なので、前院長から僕に変わったことで「何か違う」と思われることは当然だと思います。そんなこんなで当院は内科全般から消化器内科、胃カメラや大腸カメラの内視鏡、今だとコロナの核酸検出検査、美容点滴やサプリの販売まで、うちの患者さんが路頭に迷わないよう色々準備していますし、不安な思いをさせないようしばらく頑張ろうと思っています。

 

そんな当院を受診される際、知っておいていただけるとちょっと不満が減るかな?と思われるそんな当院の前提です。

  • とにかく待ち時間削減に優先順位を振り切っています。
  • コロナ禍なので患者さんとの接触はできるだけしないようにしています。
  • 院長はそんなに話しかけるタイプではありません。
  • かといって話を聞かない訳でもありません。
  • できるだけ「他は大丈夫ですか?」と聞きます。言いたいことをおっしゃってください。
  • 物足りなかったらスタッフに話をしていただいて大丈夫です。
  • 言い忘れたことがあってもスタッフに言ってください。
  • どこでもそうですが、保険診療なので希望したら希望が通るわけではありません。
  • せっかちなので患者さんを呼びながらカルテを開くことがあります。
  • 最近めっきり電話がつながりにくくなりました。申し訳ありません。
  • L I N E予約がとても便利です。伝えたいことも記載できます。
  • 不必要な来院は勧めませんが冷たいわけではありません。もちろんクリニックは来ていただくだけ儲かります。
  • 院外処方なので不要なお薬は処方しません。沢山お薬を出してもクリニックは儲かりません。不要だと言っても患者さんに前から飲んでいて欲しいと言われる場合は継続することがあります。
  • 院長が悩んだらすぐ専門医に紹介します。紹介することは悩みません。
  • 院内でできることは可及的速やかにやってしまいます。
  • 内視鏡もやった方がいい方にしか勧めません。もちろんクリニックは不必要な方にも内視鏡をやった方が儲かります。
  • 当院で内視鏡をしたことを後悔させない自信があります。
  • 患者さんにとって耳が痛いことを言うことが仕事だと思っています。
  • なので、薬だけくれと言う方にも定期的に採血させてもらっています。
  • 合わない患者さんは他に行って頂いてもいいと思っています。
  • 院長も人なので全員には合いません。むしろ合わない人が多い人生を送ってきました。
  • でも、いい通院先が見つかればいいなと祈っています。

 

開業から一年が経ち、ありがたいことに患者さんにもクリニックを信頼して頂いて通院して下さっていると感じることも増えてきました。若い方がまた来てくれたら(駅から近いからだけかもしれないけれど)ネットや最新機器を駆使していることが受け入れられているのかなと嬉しくなります。中年のおじさん仲間の数値が全部正常になったら心の中でガッツポーズですし、「薬始めたら飲み続けないとだめですか?」という質問にはいつも「ほっといてこうなってるんですから薬で改善してもこのままだと老化するだけなのでやめると普通は悪くなります。辞めたかったら筋トレと食事制限です」と言い続けます。

 

スタッフ、関係各所を含め、天白橋内科内視鏡クリニックに関わる全ての方の予期せぬ健康トラブルをできるだけ減らし、異常を早期発見し早期治療に繋げられるようがんばりますので今後ともよろしくお願いいたします。

 

遅くなりましたが、明後日から当院でも新型コロナワクチンの摂取が開始します。できるだけ早く、コールセンターに繋がらないストレスを少なく、簡便に予約をとっていただき、元の世界を取り戻せるお手伝いをしたいと思っておりますのでご協力よろしくお願いいたします。

 

                                                                令和3年5月31日 天白橋内科内視鏡クリニック 院長 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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