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生活習慣病は日本三大死亡原因1位のがんに深い関わりがあります。

前回、
酸素ルーム導入予定!

の記事を書きました。
今回の生活習慣病にまつわるお話しにも少し関わりがあります。

生活習慣病とは?

高カロリーな食事のイラスト(生活習慣病)
生活習慣病になっていませんか?
生活習慣病とは・・・
生活習慣が原因で起こる疾患の総称。
重篤な疾患の要因となる。
食事/睡眠/運動/肥満/喫煙/飲酒/ストレスなどを
しっかり管理することが大切です。
糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化から
脳卒中や心筋梗塞など命に関わる病気に繋がることがあります。

メタボリック・シンドローム

メタボリック・肥満のイラスト「体重計・男性」
ウエスト周囲径+脂質、血圧、血糖値の
いづれか2つが基準値を上回ってるときに診断されます。
内臓脂肪の蓄積によってメタボは引き起こされています。
内臓脂肪が溜まった結果、脂質や血圧や血糖値の数値が高くなります。
動脈硬化にもなりやすく、悪循環を繰り返します。
メタボの方や予備軍の方は
適度な運動、食事制限、ストレス発散を心がけましょう。

生活習慣病が引き起こす病気

高血圧や糖尿病から脳卒中やがんなど多岐に渡ります。
代表的なものをいくつかご紹介します。

がん

がん細胞のキャラクター
日本の三大死亡原因の1つです。
がんは予防はできても完全に防ぐことはできないです。
身体を動かしてる人はがんの発生率が少ないし、
たばこはがんの発生に繋がるし、
お酒はほどほどに飲むことが大事、
塩分の摂りすぎに気をつけて栄養バランス良く食事して、
少しでもがんになりにくい身体作りをするために
生活習慣はとても大事です。

男女ともに大腸がんでの死亡率は上位に入っています。
男性は胃がんでの死亡率も多いです。

日本人の大腸がんの原因として
食べ物の欧米化していることが要因の一環です。
赤肉や加工肉を多く摂取することは大腸がんのリスクを上げます。
タンパク質を含んではいますが、肉だけに頼らず
卵や大豆や魚など他の食材からもバランス良く摂取しましょう。
自覚症状がないことも多いので、少しの体調の変化や
年齢が40歳を超えた方は大腸カメラの検査を行いましょう。

胃がんは塩分過多の食事や喫煙率が高い
40代以降の男性の方に多いとされています。
胃がんも自覚症状が初期の段階では少ないことがあります。
ピロリ菌感染があると胃がんへのリスクが上がります。
胃カメラ検査は40代になったら定期的に行うことを推奨します。

高血圧


血圧測定のイラスト(健康診断)

日本人の2人に1人が高血圧と言われています。
塩分の取りすぎや運動不足、飲酒が原因です。
肥満による高血圧の方も多くなってきています。

最高血圧が130以上、最低血圧が85以上がメタボの判断基準ですが
高血圧と呼ばれる診断基準は最高血圧が140以上、最低血圧が90以上です。
メタボの診断基準はより厳格なため数値が違います。
高血圧の診断基準に満たなくても、
メタボの診断基準の方はお気をつけください。

高血圧は脳梗塞や心筋梗塞のリスクを上げます。

糖尿病


インスリン注射のイラスト(女性)
初期段階ではあまり症状が出ないため
気づいたときには進行していることが多いです。
糖尿病は3大合併症を引き起こすことが多く、
失明や透析が必要になる場合もあり
壊疽や認知症になるリスクもあります。
全身をさまざまな合併症が蝕んでいきます。

ブドウ糖を細胞に吸収するための
膵臓から分泌されるインスリンが足りないまたは効かないことにより
血糖値がずっと高いままになってしまします。
血液中にブドウ糖がいると血管を傷つけて動脈硬化を引き起こします。

年に1度必ず健康診断を受けて、
その際に血糖値が高くないか検査をしましょう。

脂質異常症


脂質のイラスト(栄養素)
飽和脂肪酸の取りすぎが原因です。
飽和脂肪酸とはラードやバター、生クリームなどに多く含まれています。
また、お肉の赤身ではない白い脂肪部分にも多いです。

悪玉コレステロール、善玉コレステロール、中性脂肪の
血中濃度の異常があると脂質異常症の診断になります。
メタボの診断は善玉コレステロールと中性脂肪の数値で決まりますが
悪玉コレステロール単体での数値が悪いと動脈硬化を引き起こすため
メタボでなくとも悪玉コレステロールの数値にも注意が必要です。

軽度高気圧酸素ルームが寿命を延ばす?!



酸素カプセルのイラスト
1.3気圧、酸素濃度40%の環境が
脳梗塞/心筋梗塞/がん/認知症/糖尿病など
症状を改善してくれる期待がもてます。

血中の酸素量が多くなることで免疫力が上がる一方で
低酸素状態に陥るとがんに限らず正常な細胞でも分裂をします。
低酸素環境で生き延びるために分裂を繰り返すのです。
がんが悪化すると低酸素状態がさらに悪化します。
免疫力が落ちてがん細胞が増殖をする悪循環が生まれるのです。
正常な細胞が働くために酸素が多い身体は健康な証拠です。
末端の毛細血管にスムーズに血液が流れるためにも
溶け込んだ酸素が多いほどしっかりと流れてくれます。

がん治療で使用される2気圧以上の高気圧酸素療法ですが
軽度高気圧の酸素ルームでも同じように効果があるそうです。
ただ酸素ルームは健康器具であり治療行為をする装置ではありません。
しかしながら効果としては同じように得られると言われているため
健康器具と侮ってはいけません。

免疫力が上がることは長寿に繋がります。
そして酸素ルームで疲れが取れると元気に過ごせます。

まとめ

お医者さんのイラスト(全身)
生活習慣病にならないためには・・・

①適度に運動すること
お買い物に行った時に少し遠くの駐車場に停めてみたり
なにかしながら軽く筋トレやストレッチしてみましょう。
体重が3%減少するだけでメタボの改善が見られるそうです。
内臓脂肪は溜まりやすく減らしやすいです。
暑くなってきたので小まめな水分補給は忘れずに。

②食事の見直し
お肉(赤身や加工肉)を多く食べる方は
野菜や魚やきのこなど食事バランスを考えて食べましょう。
甘いお菓子やお肉の脂身が好きな方は
あまり食べすぎないように気をつけてください。
料理する時に油をオリーブオイルに変えてあげることも効果的です。

③お酒はほどほどに
1日の摂取量は
ビールなら500ml缶1本
ウイスキーはダブル1杯
日本酒は1合
ワインはグラス2杯弱
焼酎はグラスの半分
チューハイは350ml1本
適正量だからと毎日飲まずに休肝日を作ることも大切です。
空きっ腹で飲むと胃に負担がかかるので
なにか食べ物を胃に入れてから飲むようにしましょう。

④禁煙
たばこは100害あって1利なし
と言われるように身体へは悪影響です。
たばこが原因でがんになる方もいます。

⑤規則正しい生活を送る
休みの日に生活リズムが崩れるのは良くありません。
睡眠時間が減ると食欲増進ホルモンが増加します。
うつ病や認知症の発症リスクも上げます。
とは言ってもたくさん寝ればいいわけでもなく
10時間以上寝る睡眠時間が長い方は死亡リスクが上がります。
適正な睡眠時間はそれぞれ違います。
日中に眠くならず集中力が続くようなら適正と言えるでしょう。

⑥ストレスを溜め込まない
食事のところで甘いものは食べすぎないようにと書きましたが
ストレス下では適度な甘いものの摂取でストレスが軽減します。
脳内に安心感をもたらす神経伝達物質が増えるためです。
あとは親しい人と話してたくさん笑ったり
趣味に没頭したりしてストレスを溜めないようにしましょう。


全ては患者さんの
「検査しとけばよかった・・・」
を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。


令和5年6月17日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
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