糖尿病って結局なんでダメなんですか?糖尿病って結局なんでダメなんですか?

ブログ

糖尿病って結局なんでダメなんですか?

こんにちは。

内視鏡といえば天白橋。天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田久嗣です。

それでは始めます。

名古屋市天白区の
内科、消化器内科、消化器内視鏡、胃カメラ、大腸カメラ、
発熱外来、コロナの検査、インフルエンザの検査、
コロナワクチン、インフルエンザワクチン、

日帰り大腸ポリープ切除といえば

天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

日進市、みよし市、豊明市、豊田市、長久手市、東郷町も至近。

https://tenpakubashi-cl.com/staff/

【結論】

糖尿病がダメな理由→合併症がやばい

慢性的な高血糖: 血糖値が常に高い状態が続くと、体の様々な器官にダメージを与えます。
合併症のリスク:
心血管疾患: 心臓病や脳卒中のリスクが増加。
腎臓病: 腎不全に至ることもある。
神経障害: 手足のしびれや痛み、無感覚など。
眼疾患: 糖尿病性網膜症による失明のリスク。
足の問題: 足の潰瘍や感染症、最悪の場合は切断。
生活の質の低下: 継続的な血糖管理と合併症への対処が生活の負担になる。
治療の負担: 薬物療法、インスリン注射、定期的な検査が必要。
糖尿病は放置すると深刻な健康問題を引き起こすため、早期の診断と適切な管理が重要です。



以下詳細に説明いたします。

糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続く疾患で、
適切に管理されないとさまざまな合併症を引き起こし、
健康に重大な影響を与える可能性があります。
以下に、糖尿病の具体的な問題点とその理由について説明します。

1. 血糖値のコントロールが困難
糖尿病では、インスリンの分泌不足やインスリン抵抗性により、
血糖値のコントロールが困難になります。高血糖状態が続くと、
体のさまざまな組織や臓器に悪影響を及ぼします。

2. 血管障害
持続的な高血糖は血管にダメージを与えることが知られています。
これにより、以下のような血管障害が発生します。

動脈硬化: 血管の壁が厚く硬くなり、血流が悪くなる。
微小血管障害: 細小血管がダメージを受け、臓器への血流が減少する。
3. 合併症
糖尿病の合併症は多岐にわたります。以下は主な合併症です。

1. 心血管系疾患
心筋梗塞
脳卒中
高血糖は動脈硬化を進行させ、これらの重大な疾患のリスクを高めます。

2. 腎臓障害(糖尿病性腎症)
慢性腎臓病
腎不全
糖尿病は腎臓の細小血管を傷つけ、腎機能を低下させます。
最悪の場合、透析が必要になることもあります。

3. 神経障害(糖尿病性ニューロパチー)
末梢神経障害
自律神経障害
末梢神経障害は手足のしびれや痛みを引き起こし、
自律神経障害は内臓の働きに影響を与えます。

4. 眼疾患(糖尿病性網膜症)
視力低下
失明
網膜の血管が損傷し、視力に深刻な影響を与えることがあります。

5. 足の問題(糖尿病性足病変)
潰瘍
感染
神経障害と血流不足により、足の傷が治りにくくなり、感染症を引き起こしやすくなります。最悪の場合、足の切断が必要になることもあります。

4. 感染症のリスク増加
高血糖状態は免疫機能を低下させ、感染症に対する抵抗力が弱くなります。これにより、一般的な感染症だけでなく、重篤な感染症のリスクも増加します。

5. 日常生活への影響
糖尿病は日常生活にも多大な影響を与えます。食事管理、運動、薬物療法などを継続的に行う必要があり、生活の質が低下する可能性があります。

まとめ
糖尿病は、血糖値の持続的な上昇が全身にさまざまな悪影響を及ぼすため、
適切な管理が欠かせない疾患です。
放置すると、重大な合併症を引き起こし、生命に関わるリスクが高まります。
そのため、早期診断と治療、生活習慣の改善が非常に重要です。
糖尿病の管理のためには、医師の指導を受け、適切な治療とセルフケアを行うことが求められます。

どんな時に糖尿病を疑いますか?

糖尿病を早期に発見し、適切な管理を行うことは非常に重要です。
糖尿病を疑うべき症状や状況について理解することが、早期診断と治療の第一歩です。
以下に、糖尿病を疑うべき主な症状や状況をまとめます。

主な症状
糖尿病の典型的な症状には以下のようなものがあります。

多尿(頻尿): 血糖値が高いと尿中に糖が排出されるため、尿量が増えます。
口渇(のどの渇き): 多尿による脱水症状で、喉が渇くことが多くなります。
多飲: 口渇感から水分摂取が増えます。
体重減少: 体がエネルギーとして使うべき糖を利用できないため、体脂肪や筋肉が分解され、体重が減少します。
疲れやすい: エネルギー不足により、疲労感が増します。
曖昧な視力: 高血糖が眼のレンズに影響を与え、視力が一時的にぼやけることがあります。
皮膚の感染症やかゆみ: 高血糖は感染症のリスクを高め、皮膚にかゆみや感染症が発生しやすくなります。
治りにくい傷: 血流や免疫機能の低下により、傷が治りにくくなります。
手足のしびれや痛み: 高血糖が神経にダメージを与え、手足にしびれや痛みを感じることがあります。
リスクファクター
糖尿病のリスクが高い人は、定期的に検査を受けるべきです。
以下のようなリスクファクターがある場合、糖尿病を疑う必要があります。

家族歴: 近親者に糖尿病の人がいる場合、リスクが高まります。
肥満または過体重: 特に腹部肥満がある場合、2型糖尿病のリスクが増加します。
運動不足: 定期的な運動が不足していると、インスリン抵抗性が高まり、糖尿病のリスクが増します。
高血圧: 高血圧は糖尿病のリスクファクターの一つです。
異常なコレステロール値: 高LDLコレステロールや低HDLコレステロール、
または高トリグリセリド値がある場合、糖尿病のリスクが高まります。
妊娠糖尿病の既往歴: 妊娠中に糖尿病を発症したことがある女性は、
その後の人生で2型糖尿病を発症するリスクが高まります。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群): この疾患を持つ女性は糖尿病のリスクが高いです。
年齢: 年齢が上がるにつれて、糖尿病のリスクも増加します。
診断のための検査
糖尿病を疑う場合、以下の検査を行うことで診断が確定します。

空腹時血糖値: 空腹時に測定した血糖値が126 mg/dL(7.0 mmol/L)以上である。
随時血糖値: 随時測定した血糖値が200 mg/dL(11.1 mmol/L)以上で、糖尿病の症状がある場合。
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT): 75gのブドウ糖を摂取後2時間の血糖値が200 mg/dL(11.1 mmol/L)以上である。
HbA1c(グリコヘモグロビン): 過去2〜3ヶ月の平均血糖値を反映する指標で、6.5%以上である。

治療

糖尿病の治療は、血糖値をコントロールし、合併症の予防や進行を遅らせることを目的としています。
治療方法は主に生活習慣の改善、薬物療法、そして場合によってはインスリン療法に分けられます。以下に詳細を説明します。

1. 生活習慣の改善
食事療法
バランスの取れた食事: 栄養バランスの取れた食事を心がけ、過剰なカロリー摂取を避けることが重要です。
低GI食品: 血糖値の上昇が緩やかな低GI(グリセミックインデックス)食品を選ぶ。
定期的な食事: 規則正しい食事時間を守り、血糖値の急激な変動を防ぐ。
運動療法
定期的な運動: 週に150分以上の中強度の有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)を行う。
筋力トレーニング: 筋肉量を増やし、インスリン感受性を向上させる。
体重管理
適正体重の維持: 過体重や肥満の人は、体重を減らすことで血糖値の改善が期待できます。
2. 薬物療法
薬物療法は、生活習慣の改善だけでは血糖値の管理が不十分な場合に用いられます。以下は主な薬物療法の種類です。

経口血糖降下薬
ビグアナイド系(メトホルミン): 肝臓での糖の生成を抑え、筋肉での糖の利用を促進します。
スルホニル尿素薬(SU薬): 膵臓からのインスリン分泌を促進します。
DPP-4阻害薬: インクレチン(食事の後にインスリン分泌を促進するホルモン)の分解を防ぎ、インスリンの分泌を増やします。
SGLT2阻害薬: 腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑え、尿中に糖を排出します。
GLP-1受容体作動薬: インスリン分泌を増やし、食欲を抑制します。
インスリン療法
基礎インスリン: 長時間作用型のインスリンを1日1回または2回注射し、基礎的な血糖値を維持します。
食事時インスリン: 食事の前に短時間作用型のインスリンを注射し、食後の血糖値の上昇を抑えます。
混合型インスリン: 基礎インスリンと食事時インスリンを組み合わせた製剤を使用します。
3. 補助療法
血圧管理: 高血圧の治療は糖尿病の合併症を防ぐために重要です。ACE阻害薬やARBなどを使用することが多いです。
脂質管理: 高コレステロールや高トリグリセリドの治療も必要です。スタチンなどの薬が用いられます。
定期的な健康チェック: 血糖値、HbA1c、腎機能、眼科検査などの定期的なチェックを行い、合併症の早期発見と対策を行います。
4. 先進的治療法
持続血糖モニタリング(CGM): 血糖値を常にモニタリングし、リアルタイムで管理するシステム。
インスリンポンプ: 皮下に装着し、24時間持続的にインスリンを注入するデバイス。
人工膵臓: 糖尿病特に1型糖尿病の治療において非常に革新的な技術です。
人工膵臓は、持続血糖モニタリング(CGM)とインスリンポンプを組み合わせたシステムで、
自動的に血糖値を調整します。以下に詳しく説明します。
人工膵臓の仕組み
持続血糖モニタリング(CGM): 皮下にセンサーを装着し、リアルタイムで血糖値を測定します。データは数分ごとに更新され、スマートフォンや専用デバイスで確認できます。
インスリンポンプ: 皮下にカテーテルを装着し、持続的またはボーラス(食事時)インスリンを自動的に投与します。ポンプはCGMからのデータを受け取り、適切なインスリン量を計算して注入します。
アルゴリズム: CGMとインスリンポンプの間に設置された高度なアルゴリズムが、血糖値データを解析し、インスリンの投与量をリアルタイムで調整します。これにより、血糖値を目標範囲内に保つことが可能です。
人工膵臓の利点
血糖管理の向上: リアルタイムで血糖値を監視し、適切なインスリン量を自動的に調整するため、血糖値の変動を最小限に抑えることができます。
生活の質の向上: 患者は血糖値の測定やインスリン注射の頻度を減らせるため、生活の質が向上します。
低血糖のリスク低減: 血糖値が低下しそうな場合にはインスリンの投与量を減らすため、低血糖のリスクを減らすことができます。

現在の課題
コスト: 高度な技術を用いるため、初期費用やランニングコストが高くなる傾向があります。
技術的制約: センサーやポンプの性能、アルゴリズムの精度など、技術的な課題が残っています。
定期的なメンテナンス: 機器の交換やメンテナンスが必要なため、患者の手間も完全にはなくなりません。
今後の展望
人工膵臓の技術は日々進化しており、将来的にはより手軽で、正確で、使いやすいシステムが開発されることが期待されています。また、AI技術の導入により、個々の患者に最適化されたインスリン投与が可能になるなど、さらなる改善が見込まれます。

人工膵臓は糖尿病治療において大きな可能性を秘めており、適切に活用することで多くの患者の生活を劇的に改善することができるでしょう。

インクレチン関連療法
GLP-1受容体作動薬: これは注射薬であり、インスリン分泌を増やし、グルカゴン分泌を抑えます。また、食欲抑制効果もあり、体重減少を助けることもあります。
糖尿病管理のためのサポート
教育と自己管理
糖尿病の管理には、患者自身が病気について深く理解し、自己管理を行うことが非常に重要です。

糖尿病教育プログラム: 糖尿病の基本的な知識や自己管理方法について学ぶことができるプログラムがあります。
医療機関やコミュニティセンターで提供されることが多いです。
血糖自己測定: 血糖値を定期的に測定することで、食事や運動、薬物療法の効果を確認し、適切な対応を行います。
心理的サポート
糖尿病の管理には長期間の努力が必要であり、心理的なサポートも重要です。

カウンセリング: ストレスやうつ症状がある場合、カウンセリングを受けることが役立ちます。
サポートグループ: 同じ病気を持つ人々と経験や情報を共有することができるサポートグループに参加することも励みになります。
テクノロジーの利用
最新の技術を活用することで、糖尿病管理がより効率的になります。

スマートフォンアプリ: 食事、運動、血糖値を記録・管理するためのアプリがあります。これにより、医療従事者とデータを共有しやすくなり、より適切なアドバイスを受けることができます。
ウェアラブルデバイス: 血糖値や活動量をモニタリングするデバイスを使用することで、リアルタイムで健康状態を確認し、必要に応じて迅速な対応が可能になります。
合併症の予防と管理
糖尿病の合併症
糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。これらを予防・管理するための対策が重要です。

糖尿病性網膜症: 定期的な眼科検診を受けることで、早期発見と治療が可能です。
糖尿病性腎症: 定期的な尿検査と血液検査で腎機能をチェックし、必要に応じて治療を行います。
糖尿病性神経障害: 足のケアを徹底し、神経障害の兆候があれば早期に対処します。
心血管疾患の予防
糖尿病患者は心血管疾患のリスクが高いため、以下の対策が推奨されます。

血圧管理: 高血圧を予防・管理するための薬物療法や生活習慣の改善。
脂質管理: コレステロール値を正常範囲内に保つための食事療法や薬物療法。
禁煙: 喫煙は心血管疾患のリスクを高めるため、禁煙は重要です。
まとめ
糖尿病の治療は、多岐にわたるアプローチを組み合わせて行います。
生活習慣の改善、薬物療法、インスリン療法、先進的治療法、そして心理的サポートや教育など、さまざまな方法を適切に活用することが重要です。
これらの治療法を総合的に取り入れることで、血糖値を効果的にコントロールし、合併症の予防や進行を遅らせることが可能になります。

全ては患者さんの
「検査しとけばよかった・・・」
を無くしたいから。
詳しくは当院の
ホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。

令和6年5月15日
天白橋内科内視鏡クリニック 院長 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
ホームページ
こちらをクリック)
その他のブログ一覧
こちらをクリック)
当院の採用情報
こちらをクリック)