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ED改善方法:生活習慣から薬まで総まとめ

みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
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「最近、夜の元気がない…」と感じていませんか?実は、多くの男性が密かに悩んでいるED。年齢を重ねるとともにその頻度は増加しますが、若い世代でも決して他人事ではありません。

EDの原因は、加齢、ストレス、生活習慣の乱れなど実に様々。しかし、決して諦めることはありません。最新のED治療薬は、まるで植物に水をやるように、弱った男性機能をサポートしてくれる心強い味方です。

この記事では、EDの主な原因や症状、そしてバイアグラ、レビトラ、シアリスといった代表的なED治療薬の特徴をわかりやすく解説。さらに、治療薬以外の改善策や、治療を受けることの重要性についても詳しくお伝えします。

EDを克服し、自信に満ちた日々を送るために、ぜひこの記事をご一読ください。

EDの原因と症状をチェック!

「最近、どうも夜の元気がない…」「歳をとったから仕方がないのかな…」そう感じていませんか?それはもしかしたら、EDのサインかもしれません。実は、EDは多くの男性が経験する身近な問題です。年齢を重ねるとともにその頻度は増加しますが、若い世代でも決して他人事ではありません。

EDは決して恥ずべきことではなく、早期発見と適切な治療によって改善できる可能性があります。まずはご自身の状態を知ることから始めましょう。

EDの原因となる生活習慣とは?

EDの原因は実にさまざまですが、日々の生活習慣が深く関わっている場合があります。生活習慣が体に及ぼす影響は、まるで植物に水をやるように、少しず つ、そして確実に現れます。ここでは、代表的な例をいくつかご紹介します。

1. ドカ食い&運動不足でメタボリックに?!

美味しいものをたくさん食べて、ゆっくり休むのは幸せですよね。しかし、これが続くとどうなるでしょうか?イメージしてみてください!体がだんだん重くなり、動きも鈍くなってしまいますよね。

実は、これと同じことが体の中で起こっているのです。高カロリーな食事や運動不足が続くと、血管はまるで錆びついたパイプのように、血液の流れが悪くなり、硬くなってしまいます。すると、十分な血液が体のすみずみまで行き渡らなくなり、EDのリスクが高まってしまうのです。

2. タバコは百害あって一利なし!

タバコには、血管を収縮させる harmful な物質がたくさん含まれています。 harmfulとは、体に害を及ぼすという意味です。血管が細くなると、道路が渋滞しているように、血液の流れが悪くなり、EDを引き起こす原因となってしまいます。タバコは、あなただけでなく、周りの人の健康にも悪影響を及ぼします。禁煙は、ED改善だけでなく、健康的な生活を送るためにも非常に大切です。

3. ストレスは心のSOS!

仕事や人間関係など、生きていればストレスを感じることはたくさんありますよね。ストレスを感じると、心も体も緊張状態になり、血管はまるで縮こまったゴムのように、収縮しやすくなります。すると、血液の流れが悪くなってしまい、EDにつながる可能性があるのです。

4. その他にもこんな原因が!

  • 過度な飲酒: お酒の飲みすぎは、肝臓に負担をかけ、男性ホルモンの分泌を低下させる可能性があります。ちょうど、働き過ぎで疲弊した工場のように、肝臓も酷使されると、十分なホルモンを作ることができなくなってしまうのです。

  • 睡眠不足: 睡眠不足は、体と心を休ませる大切な時間です。十分な睡眠が得られないと、ホルモンバランスが乱れ、まるで狂ってしまった時計のように、体のリズムが崩れてしまいます。

  • 自転車の乗りすぎ: 長時間、サドルにまたがることで、陰茎への血流が妨げられ、EDのリスクを高める可能性があります。5~10mmの大きさの尿管結石でも、薬によって自然排出を促す治療が行われています。この治療では、タダラフィルという薬が、従来の薬よりも高い確率で結石の排出を促せるという研究結果が出ています。

EDの症状をチェック!

EDかな?と思ったら、以下の症状に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

  1. 勃起しない、または勃起が十分に得られない:性的に興奮しているにもかかわらず、ペニスが硬くならない、または性行為を行うのに十分な硬さにならない状態です。これは、まるで空気が抜けてしまった風船のように、ペニスが十分に膨らまない状態を指します。

  2. 勃起が維持できない:性行為中にペニスが柔らかくなってしまい、性行為を継続できない状態です。せっかく膨らんだ風船も、穴が開いてしまったら、すぐにしぼんでしまいますよね。

  3. 勃起してもすぐに元に戻ってしまう:勃起はするものの、短時間で元に戻ってしまう状態です。これは、ほんの一瞬だけ風船が膨らむものの、すぐにしぼんでしまう状態をイメージするとわかりやすいかもしれません。

これらの症状は、常に起こる場合もあれば、一時的な場合もあります。EDの程度は人によって異なり、軽度の場合から重度のものまであります。

EDかな?と思ったら医療機関に相談を

EDは決して恥ずべき病気ではありません。むしろ、早期に治療を開始することで、症状の改善や進行の抑制が期待できます。

「自分はEDかもしれない…」と感じたら、一人で悩まずに、専門の医療機関に相談してみましょう。医療機関では、あなたの症状や原因に合わせて、適切な治療法を提案してくれます。

ED治療は、あなたの性生活の質を向上させるだけでなく、心身の健康を取り戻すためにも重要な一歩となります。迷わずに、専門家の力を借りて、より豊かな人生を歩んでいきましょう。

ED治療薬の種類と特徴

ED治療薬は、まるで植物に水をやるように、弱ってしまった男性機能をサポートしてくれる強い味方です。しかし、一口にED治療薬と言っても、その種類や効果、副作用はさまざまです。それぞれの薬の特徴を良く理解し、ご自身の症状やライフスタイルに合ったものを医師と相談の上、選択することが大切です。

バイアグラ:効果や副作用、服用時の注意点

バイアグラは、世界で初めて開発されたED治療薬であり、有効成分はシルデナフィルです。「世界初」と聞くと、なんだか特別な感じがしますよね。バイアグラは、国内でも広く処方されており、多くの患者さんに効果が認められています。

効果発現時間ですが、服用後約30分から1時間程度で効果が現れ始めます。これは、映画が始まる前にポップコーンとジュースを買って、席に着く頃にはもう準備万端!といったイメージでしょうか。効果の持続時間は4~5時間程度なので、映画を一本、もしくは二本続けて楽しむことができるくらいの時間ですね。

食事の影響を受けやすいという特徴もあるため、食後すぐに服用すると効果が弱くなる可能性があります。食事は、胃や腸で消化吸収されるため、食後すぐは薬の効果が減弱してしまうのです。バイアグラを服用するタイミングとしては、空腹時、または食後2時間以上あけてからがおすすめです。

バイアグラの服用量には、25mg、50mg、100mgの3種類があります。これは、Tシャツのサイズを選ぶように、患者さんの症状に合わせて医師が適切な量を判断します。

主な副作用としては、頭痛、顔面紅潮、消化不良などがあります。これらの副作用は、多くの場合、一時的なもので、時間の経過とともに軽快します。これは、マラソン大会の後で少し疲れているようなもので、ゆっくり休めば回復するイメージです。ただし、ごくまれに、視覚異常や聴覚異常、持続勃起症などの重篤な副作用が起こることがあります。

また、バイアグラを服用する際には、グレープフルーツジュースと一緒に摂取してはいけないことを覚えておきましょう。グレープフルーツジュースに含まれる成分が、バイアグラの代謝を阻害し、効果が強く出すぎてしまう可能性があります。これは、自転車に補助輪を二つもつけて走ると、バランスを崩しやすくなってしまうのと似ています。

バイアグラ服用時の注意点まとめ

  • 効果時間: 約4~5時間
  • 効果発現時間: 約30分~1時間
  • 食事の影響: 受けやすい
  • 注意点: グレープフルーツジュースと一緒に摂取しない

レビトラ:効果や副作用、服用時の注意点

レビトラは、バイアグラに次いで開発されたED治療薬で、有効成分はバルデナフィルです。バイアグラと比較して、効果発現までの時間が早く、約15~30分程度で効果があらわれる場合があります。これは、バイアグラが新幹線で移動するのに対して、レビトラは飛行機で移動するイメージでしょうか。効果の持続時間は4~5時間程度と、バイアグラとほぼ同じです。

レビトラも食事の影響を受けやすい薬ですが、バイアグラと比べるとその影響は少ないと言われています。食事の影響が少ない分、例えば、旅行先で美味しい夕食をゆっくり楽しんだ後でも、安心して服用できるというメリットがあります。

服用量には、5mg、10mg、20mgの3種類があり、医師の指示に従って、自分に合った量を服用する必要があります。

主な副作用としては、バイアグラと同様に、頭痛、顔面紅潮、消化不良などがあります。

レビトラ服用時の注意点まとめ

  • 効果時間: 約4~5時間
  • 効果発現時間: 約15分~30分
  • 食事の影響: バイアグラと比べると少ない
  • 注意点: 持病や服用中の薬がある場合は医師に相談する

シアリス:効果や副作用、服用時の注意点

シアリスは、ED治療薬の中で最も効果の持続時間が長い薬として知られており、有効成分はタダラフィルです。効果は服用後約30分~1時間程度であらわれ始め、その持続時間は最大で36時間程度です。これは、なんと丸一日以上も効果が期待できるということです!週末に旅行へ行くときなどに、特に心強い味方になってくれるでしょう。

食事の影響を受けにくいという特徴があり、食事のタイミングを気にせず服用することができます。これは、まるで時間を気にせず自由に動ける魔法の絨毯に乗っているような感覚かもしれません。

服用量には、5mg、10mg、20mgの3種類があります。毎日決まった時間に服用するタイプの薬もあり、医師と相談の上、自分に合った服用方法を選ぶことができます。

主な副作用としては、頭痛、顔面紅潮、消化不良、筋肉痛、背部痛などが報告されています。

5〜10 mmの大きさの尿管結石でも、薬によって自然排出を促す治療が行われています。この治療では、タダラフィルという薬が、従来の薬よりも高い確率で結石の排出を促せるという研究結果が出ています。これは、まるで、シアリスが体の中の小さな掃除屋さんになって、不要なものをきれいにしてくれるようなイメージです。

シアリス服用時の注意点まとめ

  • 効果時間: 最大36時間程度
  • 効果発現時間: 約30分~1時間
  • 食事の影響: 受けにくい
  • 注意点: 服用量や服用方法については医師の指示に従う

ED治療薬は、いずれも効果や副作用、服用方法などが異なります。医師とよく相談し、自分に合った薬を選択することが大切です。

ED治療薬以外の治療法を知ろう!

ED治療薬は、一時的に症状を改善する効果的な方法ですが、根本的な解決には、生活習慣の見直しや他の治療法を組み合わせることが重要です。

生活習慣の改善でEDを改善

EDは、まるで車のエンジン故障のように、様々な要因が複雑に絡み合って起こります。加齢や遺伝といった避けられない要素もある一方で、生活習慣の乱れがエンジンの不調を招き、EDを発症・悪化させているケースも少なくありません。

例えば、食生活の影響は想像以上に大きく、高脂肪食ばかり食べていると、血管はまるでドロドロに詰まった排水溝のように、血液の流れが悪くなってしまいます。すると、男性器まで十分な血液が行き渡らず、勃起機能に影響を及ぼす可能性があります。反対に、バランスの取れた食事は、血管を掃除し、血液の流れをスムーズにする効果があります。

また、運動不足は、心肺機能や血管の弾力を低下させ、EDのリスクを高めるだけでなく、肥満や糖尿病などの生活習慣病を招き、EDをさらに悪化させる要因ともなります。適度な運動は、体全体の血流を改善し、男性機能の維持にも役立ちます。激しい運動は逆効果になることもあるため、ウォーキングや軽いジョギングなど、無理なく続けられる運動を選びましょう。

禁煙もED改善には欠かせません。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、血流を阻害する最大の敵です。禁煙することで、血管の健康を取り戻し、ED改善だけでなく、動脈硬化や心筋梗塞などのリスクを減らすことにも繋がります。

質の高い睡眠も大切です。睡眠中は、成長ホルモンが分泌され、体の修復や疲労回復が行われます。睡眠不足は、ホルモンバランスを崩し、EDだけでなく、様々な体の機能に悪影響を及ぼす可能性があります。

ストレスは、目に見えない鎖のように、心身に様々な悪影響を及ぼします。ストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮しやすくなり、血流が悪化する原因となります。リラックスする時間を作ったり、趣味を楽しんだり、ストレスと上手に向き合う方法を見つけることが大切です。

5~10mmの大きさの尿管結石でも、薬によって自然排出を促す治療が行われており、タダラフィルという薬が、従来の薬よりも高い確率で結石の排出を促せるという研究結果が出ています。このことからも、生活習慣の改善は、泌尿器系の健康にも繋がることがわかります。

ED治療で性生活の質を向上させよう

EDは一人で抱え込むには辛い問題であり、パートナーにとっても不安や負担を感じさせることがあります。しかし、EDは適切な治療を受けることで改善できる可能性があります。治療によって性生活の不安やストレスから解放されれば、自信を取り戻せるだけでなく、パートナーとの絆をより一層深めることにも繋がります。

ED治療には、薬物療法だけでなく、生活習慣の改善、心理療法、ホルモン補充療法など様々な方法があります。

まずは一人で悩まず、専門医に相談し、ご自身の状態に合った治療法を見つけることが大切です。

まとめ

EDは多くの男性が経験する問題であり、生活習慣の乱れやストレスなどが原因で発症する。
症状としては、勃起しない、勃起が維持できない、勃起してもすぐに元に戻ってしまうなどがある。
治療法としては、バイアグラ、レビトラ、シアリスなどのED治療薬の服用、生活習慣の改善、心理療法、ホルモン補充療法などがある。
EDは適切な治療を受けることで改善できる可能性があるので、一人で悩まず専門医に相談することが大切である。

全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。




令和6年8月24日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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参考文献

  • Belkovsky M, Zogaib GV, Passerotti CC, Artifon ELA, Otoch JP, da Cruz JAS. Tamsulosin vs. Tadalafil as medical expulsive therapy for distal ureteral stones: a systematic review and meta-analysis. International braz j urol 49, no. 6 (2023): 668-676.

追加情報

[title]: Tamsulosin vs. Tadalafil as medical expulsive therapy for distal ureteral stones: a systematic review and meta-analysis.,

タムスロシンとタダラフィルを比較した遠位尿管結石に対する薬物排石療法:システマティックレビューとメタ分析

【要約】

  • 5〜10 mmの遠位尿管結石に対して薬物排石療法(MET)が推奨されている。

  • しかし、METに最も適した薬物はまだ明らかになっていない。

  • 本レビューでは、5〜10 mmの遠位尿管結石に対するタダラフィルとタムスロシンの有効性を、結石排出率(SER)、結石排出時間(SET)、副作用プロファイルの観点から比較することを目的とした。

  • MEDLINE、EMBASE、Cochrane Central Register of Controlled Trials、Scopus、Web of Scienceを対象に、2023年4月までの文献を網羅的に検索した。

  • 分析には、ランダム化比較試験のみが含まれた。

  • 1,330人の患者を対象とした11件の出版物を含めた。

  • その結果、タダラフィルはタムスロシンよりもSERが高い(OR 0.55、CI 95% 0.38; 0.80、p=0.02、I2=52%)ことが判明し、SETの有効性については同等であった(MD 1.07、CI 95% -0.25; 2.39、p=0.11、I2=84%)。

  • 頭痛、背部痛、めまい、起立性低血圧など、副作用の比較では有意な差は見られなかった。

  • タダラフィルは、5〜10 mmの遠位尿管結石を有する患者に対する薬物排石療法として、タムスロシンよりも高い結石排出率を示し、副作用の面では差が見られなかった。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37903004,

[quote_source]: Belkovsky M, Zogaib GV, Passerotti CC, Artifon ELA, Otoch JP and da Cruz JAS. “Tamsulosin vs. Tadalafil as medical expulsive therapy for distal ureteral stones: a systematic review and meta-analysis.” International braz j urol : official journal of the Brazilian Society of Urology 49, no. 6 (2023): 668-676.