ニンニク注射
ニンニク注射は、ビタミンB1を主成分とした液体を静脈に直接注射します。
注入すると鼻ににんにくのような硫黄の匂いが広がることから、このように命名されました。
スポーツ選手などに利用者が多いニンニク注射は、疲れやだるさ、倦怠感を早く回復させたい方にとって、たいへん有効です。
ビタミンB1は食事やサプリメントでも、ある程度は補うことができますが、症状が強い場合や早い効き目を期待する場合は、注射による補充が効果的です。疲労回復、筋肉痛、肩こり、冷え症、腰痛、関節痛、ニキビ、肌荒れ、口内炎、二日酔い、夏バテの改善などには、特に即効性があります。
リスクと副作用
ニンニク注射の主成分は水溶性のビタミンB群なので、副作用は少ないと言われていますが、アレルギー反応や下痢、頭痛、湿疹、蕁麻疹などが起こった際は、その後の注射を控えるようにします。
また、注射部位に痛みや腫れが生じることもあります。
プラセンタ注射
プラセンタ注射は、動物の胎盤に含まれる有効成分を抽出してヒトの体内に取り込みます。
プラセンタには、ヒアルロン酸やコラーゲン、各種必須アミノ酸、たんぱく質と成長因子が含まれています。そのため、体内環境を調整する作用をもち、組織を本来あるべき状態に修復・再生しようとする大きな力を発揮します。
もともとは、肝機能改善薬として認可された注射薬で、アンチエイジングに役立ち、若返り効果や美肌作用があり、また更年期障害を緩和する作用もあるため、多くの女性の治療に取り入れられています。
リスクと副作用
赤い発疹、痛痒感、発熱などのアレルギー反応を起こすことがあります。通常は一過性の拒絶反応ですが、ひどい場合は使用を中止します。ごく稀に、肝機能障害や頭痛、ショックが起こることもあります。
また、プラセンタは生物由来製剤なので、献血が行えなくなります。血液製剤を使用しているため感染症のリスクがありますが、日本では安全性が確保されています。
また、ホルモンバランスの変化による月経不順の可能性や、注射部位の痛みや腫れが生じることがあります。
費用
ニンニク注射 (アリナミンF50 1A) |
1,500円 | |
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ストロングニンニク注射 (シーパラ1A+アリナミンF50 1A) |
2,000円 | |
プラセンタ | 1A | 1,000円 |
ラエンネック(筋肉注射) | 肝機能異常に限り保険適応 | |
メルスモン(皮下注射) | 更年期障害に限り保険適応 |