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日帰り大腸ポリープ切除といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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最初に言っておきます。
便潜血検査が一回でも陽性だったら必ず大腸カメラをやってください。
約束ですyoh!!!
今回は「検査」についてです。
検査って、何のためにどんな方法で結果が出るのか・・・
陽性だった時、次は何をするのか・・・
もしかしたら、専門的で難しく感じる部分があるかもしれませんが、
早期発見・早期治療のお役に立てていただきたいです。
便潜血検査の重要性
早期発見と予防: 便潜血検査は消化管出血の早期発見に役立ちます。
特に大腸がんや胃がんなどのガンのスクリーニングに重要です。
無症状患者の評価: この検査は無症状の患者においても行われ、早期の問題を特定するのに役立ちます。
検査方法
ガイアック法:伝統的な方法で、過酸化物反応を利用して血液を検出します。
免疫化学的便潜血検査:人間のヘモグロビンに特異的な抗体を使用し、より精度が高いです。
解釈
陽性結果:便に微量の血液が存在することを示します。
これは消化管出血の可能性を示唆していますが、必ずしもがんを意味するわけではありません。
陰性結果:消化管出血の可能性が低いことを示しますが、他の診断方法と組み合わせて評価することが重要です。
臨床的意義
スクリーニングツールとして:特に50歳以上の成人において大腸がんの早期発見に利用されます。
追跡検査: 陽性結果を得た場合、さらなる診断処置、例えば大腸内視鏡検査が推奨されます。
まとめ
便潜血検査は、消化器系の潜在的な問題を早期に発見し、適切な治療を開始するための重要なスクリーニングツールです。
陽性結果は即座に懸念を引き起こすものではありませんが、さらなる診断を促すサインとして機能します。
定期的な検査は特に大腸がんの早期発見において重要です。
免疫化学的便潜血検査(iFOBT)の概要
免疫化学的便潜血検査は、便中のヒトヘモグロビンを特異的に検出する方法です。
この検査は大腸がんなどの消化管出血の原因をスクリーニングするために広く使用されています。
特徴と利点
特異性:iFOBTはヒトのヘモグロビンに対して高い特異性を持っており、食物や薬剤による干渉が少ないです。
感度:がんや前がん状態を含む消化管出血を発見する能力が高いです。
非侵襲性:簡単に自宅でサンプルを採取でき、侵襲的な手順は必要ありません。全く痛くないんです。
実施方法
サンプル採取:患者は便のサンプルを特別な採取キットを用いて自宅で採取します。
送付と検査:採取した便のサンプルは、検査を実施するラボに送付されます。
ラボでは特定の抗体を使用してヒトのヘモグロビンの存在を検出します。
解釈とフォローアップ
陽性結果:便中にヒトのヘモグロビンが検出された場合、大腸がんやポリープ、その他の消化管出血の可能性があります。ただし、必ずしもがんであるとは限りません。
陰性結果:ヘモグロビンが検出されなかった場合、大腸がんの可能性は低いと考えられますが、100%の確実性はありません。
フォローアップ:陽性結果の場合、通常、大腸内視鏡検査などの追加検査が推奨されます。
重要性と制限
大腸がんスクリーニング: iFOBTは大腸がんの早期発見と予防に非常に有効なツールです。早期発見されたがんは治療が容易で、生存率も高くなります。
制限:一部の出血源、特に消化管の上部(例えば胃)からの出血は、iFOBTで検出されないことがあります。また、ポリープの全てが検出されるわけではありません。
結論
免疫化学的便潜血検査は大腸がんスクリーニングのための非侵襲的で効果的な手法です。その特異度と感度は他の方法よりも優れていますが、陽性結果が得られた場合には、より詳細な診断手順を追求することが重要です。定期的なスクリーニングは、大腸がんの早期発見と治療の成功率を高めるために不可欠です。
全ては患者さんの
「検査しとけばよかった・・・」
を無くしたいから。
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令和5年11月15日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
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