
夏の暑さ、油断していませんか? 熱中症は、屋外だけでなく室内でも発症し、初期症状は気づきにくいもの。 実は、めまい、筋肉痛、倦怠感といった、普段見過ごしがちな症状が、熱中症の初期サインかもしれません。 重症化すると命に関わる危険性も。 この記事では、医師が教える、見逃してはいけない熱中症の初期症状4つのポイントと正しい対処法5選、そして効果的な予防策4選を詳しく解説します。 ご自身とご家族の健康を守るために、ぜひ最後までお読みください。
【この記事の著者のご紹介】
みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
内視鏡といえば天白橋。内科もやっぱり天白橋。天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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目次
熱中症の初期症状を見つける4つのポイント
夏の暑さや湿度の高さで、私たちの体は思った以上に負担がかかっています。熱中症は、屋外だけでなく室内でも発症する可能性があり、初期症状はあまり目立たないため、見過ごしてしまうことも少なくありません。
熱中症は、初期症状を見逃すと重症化し、命に関わる危険性も高まります。だからこそ、初期の段階で異変に気づくことが非常に重要です。ご自身やご家族のために、熱中症の初期症状をしっかりと理解しておきましょう。
当院は内科・内視鏡クリニックとして、地域の皆様の健康をサポートしています。熱中症のような緊急性の高い症状にも対応しておりますので、少しでも異変を感じたら、お気軽にご相談ください。


めまい・立ちくらみ
めまいや立ちくらみは、脳への血流が一時的に不足することで起こります。涼しい室内から暑い屋外に出た時、長時間立っていた時、激しい運動の後などにこれらの症状が現れたら、熱中症の初期症状かもしれません。
例えば、スーパーマーケットで冷房の効いた店内から、日差しの強い駐車場に出た際に、急に立ちくらみがしたことはありませんか?このような場合、温度差によって血圧が変動し、めまいや立ちくらみが起こりやすくなります。これは、血管が拡張し、血液が下半身に集まることで、脳への血流が一時的に減少するためです。
また、脱水症状もめまいや立ちくらみの原因となります。体内の水分が不足すると、血液の量が減り、脳への酸素供給が不十分になるためです。
めまいや立ちくらみを感じたら、すぐに涼しい場所に移動し、水分を補給しましょう。横になるのが難しい場合は、しゃがんで頭を低くすると、脳への血流が促進されます。
筋肉痛・こむら返り
筋肉痛やこむら返りは、汗とともに体内の水分や塩分(電解質)が失われることで起こります。電解質のバランスが崩れると、筋肉の収縮がうまくいかなくなり、痛みやけいれんを引き起こします。
特に、ふくらはぎの筋肉がけいれんする「こむら返り」は、熱中症のサインとして注意が必要です。暑い日に運動をした後や、夜中に足がつった経験はありませんか?これは、運動によって大量の汗をかいたり、就寝中に水分が不足することで、電解質バランスが崩れ、こむら返りが起こりやすくなるためです。
こむら返りを予防するためには、こまめな水分と電解質の補給が重要です。スポーツドリンクや経口補水液は、水分だけでなく、失われた電解質も補給できるため、熱中症対策に効果的です。
倦怠感・頭痛
倦怠感や頭痛は、体内に熱がこもり、体温調節機能がうまく働かなくなることで起こります。また、脱水症状によって血液の循環が悪くなることも、これらの症状を悪化させる原因となります。
例えば、炎天下で長時間作業をした後に、体がだるく、頭が重く感じたことはありませんか?これは、体内に熱がこもり、体温調節機能が低下しているサインです。また、脱水症状によって脳への酸素供給が不足することも、倦怠感や頭痛を引き起こします。
倦怠感や頭痛を感じたら、涼しい場所で安静にし、水分を補給しましょう。症状が改善しない場合は、熱中症の疑いがあるため、医療機関を受診することが大切です。
多量の汗
多量の汗をかくこと自体は、体温調節のために必要な体の反応です。しかし、大量の汗をかき続けると、体内の水分と塩分が失われ、脱水症状を引き起こします。脱水症状が進むと、熱中症のリスクが高まります。
例えば、真夏の炎天下でスポーツをしていると、大量の汗をかきます。これは、体温を下げるために、体が一生懸命働いている証拠です。しかし、汗をかきすぎることで、体内の水分と塩分が不足し、脱水症状に陥る危険性があります。
多量の汗をかいている場合は、こまめな水分と塩分の補給を心がけましょう。水だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液を摂取することで、失われた電解質も補給することができます。また、汗をかきやすい服装を避け、通気性の良い服装を選ぶことも重要です。
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熱中症になったら?適切な対処法5選
熱中症は、夏の暑さによって体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもってしまうことで起こる症状です。初期症状を見逃すと重症化し、命に関わる危険性もあるため、迅速な対処が重要です。ご自身や周りの方の状態に合わせて、落ち着いて対処していきましょう。天白橋内科内視鏡クリニックは内科全般の相談を受け付けておりますので、ご心配なことがあればお気軽にご相談ください。


涼しい場所に移動し、体を冷やす
熱中症が疑われる場合は、一刻も早く涼しい場所に移動することが重要です。エアコンの効いた室内が最適ですが、屋外の場合は木陰や日陰など、直射日光を避けられる場所を探しましょう。日傘や帽子も活用し、直射日光から身を守ることが重要です。
涼しい場所に移動したら、衣服を緩めて風通しを良くし、体を冷やすための具体的な方法をいくつかご紹介します。
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首、脇の下、足の付け根を冷やす: これらの部位には太い血管が通っているため、効率的に体を冷やすことができます。冷水で濡らしたタオル、保冷剤、冷たいペットボトルなどを利用しましょう。
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扇風機やうちわで風を送る: 風を送ることで汗の蒸発を促し、気化熱により体の熱を奪います。扇風機がない場合は、雑誌やうちわなど、身の回りにあるもので風を送るだけでも効果があります。
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可能であれば、冷水シャワーやぬるめのお風呂に浸かる: 体温を効果的に下げることができます。ただし、冷たすぎる水は血管を収縮させ、かえって熱が体内にこもってしまう可能性があるので、注意が必要です。37℃程度のぬるめのお風呂に肩まで浸かることで、全身の熱を効果的に逃がすことができます。
水分・塩分を補やす
涼しい場所に移動し、体を冷やしている間に、水分と塩分の補給を始めましょう。大量の汗をかくと、体内の水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質も失われます。そのため、水だけでなく、電解質も補給できる経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。
水だけを大量に摂取すると、体内の電解質濃度が薄まり、水中毒を引き起こす可能性があります。水中毒は、頭痛、吐き気、けいれん、意識障害などの症状を引き起こし、重症化すると命に関わることもあります。
水分・塩分補給のポイントは以下の通りです。
- 少量ずつ、こまめに摂取する: 一気に大量に飲むと、胃に負担がかかり、吐き気や嘔吐を引き起こす可能性があります。少量ずつ、ゆっくりと飲みましょう。
- 冷たく冷やした飲み物を摂取する: 冷たい飲み物は、体を冷やす効果も期待できます。
- 意識が朦朧としている場合は、無理に飲ませない: 誤嚥(ごえん:食べ物や飲み物が気管に入ってしまうこと)の危険性があるので、水分補給は控え、すぐに医療機関に連絡しましょう。
意識がない場合は救急車を呼ぶ
熱中症で意識がない場合は、非常に危険な状態です。すぐに救急車を呼びましょう。救急車が到着するまでの間、涼しい場所に寝かせ、衣服を緩めて風通しを良くし、体を冷やすなどの応急処置を行いましょう。
症状が改善しない場合は医療機関へ
涼しい場所に移動し、水分・塩分を補給しても、症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。頭痛、嘔吐、倦怠感、意識障害、集中力や判断力の低下などの症状が見られる場合は特に注意が必要です。
当院のような内科でも初期の熱中症に対応できますが、症状が重い場合は、より専門的な治療が必要になることもあります。医療機関では、点滴による水分・電解質の補給、冷却療法など、適切な処置を受けることができます。
回復後の注意点
熱中症から回復した後も、数日間は体調管理に気を配りましょう。激しい運動や長時間屋外での活動は避け、涼しい場所で安静に過ごすことが重要です。また、水分・塩分をこまめに補給し、脱水症状の再発を防ぎましょう。
熱中症は繰り返す可能性があり、一度かかると再び発症しやすくなる傾向があります。再発を予防するためにも、日常生活での予防策をしっかりと実践することが重要です。
熱中症を予防するための対策4選
夏の暑さから身を守るためには、熱中症の予防が欠かせません。熱中症は、屋外だけでなく室内でも発生する可能性があり、適切な対策を講じることが重要です。こまめな水分補給、服装への配慮、暑さを避ける工夫など、日常生活の中でできることから始めてみましょう。天白橋内科内視鏡クリニックは内科全般を診療対象としており、地域の皆様の健康をサポートいたします。


こまめな水分・塩分補給
体温調節のために汗をかくと、体内の水分や塩分(ナトリウムなどの電解質)が失われます。これらの水分と塩分は、体液の浸透圧を維持し、筋肉や神経の働きを正常に保つために不可欠です。
水分と塩分が不足すると、体内の水分バランスが崩れ、脱水症状に陥りやすくなります。脱水は熱中症の大きな原因となるため、のどが渇いていなくてもこまめに水分と塩分を補給することが重要です。
水分補給のポイント
- 水分は、1時間ごとにコップ1杯(約200ml)を目安に、回数を分けて補給しましょう。一度に大量の水を飲むと、胃に負担がかかり、吸収効率も悪くなってしまいます。
- 汗をかいた場合は、水だけでなく、スポーツドリンクや経口補水液などで塩分も補給するようにしましょう。市販の経口補水液は、水に比べて体液に近い浸透圧で設計されているため、体内に吸収されやすいという利点があります。また、スポーツドリンクには糖分も含まれているため、エネルギー補給にも効果的です。
- 入浴前後や起床後にも、水分を摂ることを意識しましょう。入浴後は汗をかいて体内の水分が失われているため、水分補給が大切です。また、睡眠中は水分を摂取できないため、起床後も水分補給を心がけましょう。就寝前にコップ1杯の水を飲むのも良いでしょう。
- 外出時には、水筒やペットボトルを持ち歩き、こまめに水分補給ができるように準備しておきましょう。特に、夏場は気温が高く、汗をかきやすいので、こまめな水分補給が重要です。
塩分補給のポイント
- 汗をかいた場合は、塩分タブレットや塩飴などを活用して塩分を補給しましょう。これらは手軽に塩分を摂取できるため、外出時や運動時にも便利です。
- 食事からも塩分を摂取できますが、塩分の摂りすぎには注意が必要です。高血圧などの生活習慣病のリスクを高める可能性があります。1日の塩分摂取量の目安は、男性で8g未満、女性で7g未満とされています。
服装に注意する
暑い日には、体温が上昇しすぎないように、通気性の良い素材の服を選び、適切な服装を心がけることが重要です。
- 素材: 通気性の良い綿や麻などの天然素材を選びましょう。汗を吸収しやすく、熱を逃がしやすい素材は、体温の上昇を抑えるのに役立ちます。近年は、吸汗速乾素材の衣類も開発されており、これらは汗を素早く吸収・乾燥させるため、快適に過ごすことができます。
- 色: 白や薄い色の服は、太陽光を反射しやすく、黒や濃い色の服に比べて熱を吸収しにくいのでおすすめです。炎天下では、衣服の色による温度差が体感できるほど大きくなることもあります。
- 形態: ゆったりとしたデザインの服は、風通しを良くし、熱がこもるのを防ぎます。体に密着した服は、熱がこもりやすく、体温を上昇させる原因となります。
環境を整える
暑さを避けるためには、屋内外の環境を整えることが重要です。温度や湿度を適切に管理することで、熱中症のリスクを低減することができます。
- 屋内: エアコンや扇風機を効果的に使用し、室温を適切に保ちましょう。厚生労働省は、室内温度を28℃を目安にすることを推奨しています。また、こまめに換気を行い、新鮮な空気を取り入れることも大切です。室内の空気がこもると、湿度が上がり、熱中症のリスクが高まります。カーテンやすだれなどで直射日光を遮るのも効果的です。直射日光は室温を上昇させるだけでなく、家具や床の温度も上昇させ、室内の体感温度を高くします。
- 屋外: 日傘や帽子を着用し、直射日光から頭部を守りましょう。日傘や帽子は、直射日光を遮ることで、頭部への熱の蓄積を防ぎます。日陰を利用したり、こまめに休憩を取ることも大切です。木陰や建物の影など、日陰に入って休憩することで、体温の上昇を抑えることができます。
体調管理を徹底する
熱中症を予防するためには、体調管理も重要です。日頃から健康状態に気を配り、規則正しい生活習慣を維持することで、熱中症のリスクを低減することができます。
- 睡眠: 十分な睡眠をとり、体の疲れを溜めないようにしましょう。睡眠不足は、体温調節機能の低下や免疫力の低下につながり、熱中症のリスクを高めます。成人の場合、1日7~8時間の睡眠時間を確保することが望ましいとされています。
- 食事: バランスの良い食事を心がけ、体力を維持しましょう。特に、夏場は食欲が低下しやすいため、意識的に栄養バランスの良い食事を摂るように心がけましょう。タンパク質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなど、必要な栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
- 健康チェック: 毎日、体温や体調の変化に気を配り、少しでも異変を感じたら、涼しい場所で休憩し、水分・塩分を補給しましょう。また、気温や湿度が高い日は、無理な運動や活動を避け、涼しい場所で過ごすようにしましょう。必要に応じて医療機関を受診しましょう。
熱中症は、適切な予防策を講じることで防ぐことができます。天白橋内科内視鏡クリニックは、内科全般の診療に対応しており、熱中症の予防や治療に関するご相談も承っております。お気軽にご相談ください。
まとめ
この記事では、熱中症の初期症状と正しい対処法について解説しました。めまい、筋肉痛、倦怠感、大量の汗などは、熱中症の初期症状の可能性があります。これらの症状を見逃さず、涼しい場所に移動し、水分と塩分を補給することが大切です。意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。また、熱中症を予防するためには、こまめな水分・塩分補給、服装への注意、環境の整備、体調管理が重要です。暑い夏を健康に過ごすためにも、これらのポイントを踏まえ、熱中症対策をしっかりと行いましょう。少しでも異変を感じたら、ためらわずに医療機関に相談してくださいね。
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令和7年5月27日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医