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天白橋クリニックブログ

なんとか平穏無事にコロナ禍を乗り切る方法@天白橋クリニック

  • 2020.11.09

こんにちは。天白橋クリニック院長の野田です。2020年4月に開業して早くも半年経ちました。

ちょうど一年前の予定を見返してみると、4月開業にむけてロゴを作ったりホームページの打ち合わせをしたり、色々な業者さんとのミーティングがぎっしりつまっていて、当時の僕はウキウキしていたと思います。

コロナウイルス?」

一年前の自分の頭の中にコロナウイルスなんていう文字は存在しなかったし、普通に医者をやっている分にはコロナウイルスなんてことを耳にすることはなく(M E R SとかS A R Sとかはありましたが身近ではなかった)、今こんなにコロナウイルスのことばかり考えさせられるようになっているなど予想もできませんでした。

【武漢?ダイヤモンド・プリンセス号?】

2020年になって新型コロナウイルスの名前を聞くようになったのは武漢とダイヤモンド・プリンセス号のことだったかと思います。どっちが先かは記憶が定かではありませんが、これは1月下旬から2月のことで、その頃、僕は天白橋クリニックの外来をすでにやり始めていました。発熱の患者さんの昔の通り待合室で待って、インフルエンザは普通に検査して陽性の方もいましたし、特別な対策はしていませんでした。それでもクリニックに来られた患者さんに大量に原因不明の発熱患者さんを出してしまったということもなかったので、結果的にそこに新型コロナウイルスはまだなかったのだろうと思います。2月の中旬に府中で一週間産業医の講習会に出席した時、最近流行りのウイルスとして紹介されましたが、広いとはいえホールに300人くらいの医者が集まって講義を聞いていましたし、隣の人との距離は1mくらい、マスクの着用も必須ではなかったので、まだその程度の認識だったと思います。

『発熱患者さんを診察する?しない?』

今でこそ自院で新型コロナウイルスのP C R検査を施行できますが、4月のリニューアル開院直後はP C R検査の窓口が保健所(保健所の方大変だったと思います)で、4日間高熱が続く、嗅覚味覚異常がある、濃厚接触者、高齢者などのハイリスク患者などのしばりもあり、そもそも該当したとしても保健所に電話がつながらなかった、つながってもそこから検査する施設を探すのに時間がかかる、検査できるのが一週間後みたいなことがよくありました。日本全体がパニックだったようです?

自院でP C R検査ができなかった時、一旦患者さんを診察して、そこから保健所に連絡、P C R検査をしに行ってもらって結果が出るまで一週間弱かかりました。もし患者さんがコロナだったとしたら、その時同じ時間帯に待合にいた患者さん達やスタッフが全員濃厚接触者になる可能性があります。安全性だけを考えると発熱患者さんを診察しないというのは正解だったかもしれません。当院ではリスクはあったものの、結局発熱患者さんは完全予約制にしてできるだけ一般診療の患者さんと接触しないよう対応していました。当時はどうしても動線が分離できなくて、発熱患者さんが待合室を通るというのが自分の中でも懸念点でした。結果的には当院がコロナのクラスター発生源になることはなかったのでホッとしていますが、可能性はゼロではなかったと思います。

【コロナの検査がクリニックでできるようになった!】

名古屋市では診療所ではP C R検査はしないことになっていましたが、唾液でのP C R検査が可能になり、名古屋市でも診療所でP C R検査ができるようになりました。従前は鼻からグリグリ綿棒で検体を採取していましたので、反射でくしゃみが出ることもあり、感染の可能性が高いことからスタッフが完全防備(キャップ、マスク、ガウン、グローブ、フェイスシールドなど)で対応する必要がありましたが、唾液を出してもらうだけになったので、マスク着用のみで若干遠目から観察すればよくなりました。だいたい似たような時期に新型コロナウイルスの抗原検査キットが発売され、さらに改良されてインフルエンザと同一の検体で同時に検査ができるようになりました。

ここで新型コロナウイルスの検査のおさらい。

  • P C R検査

PCR検査は、現在ウイルスが体内に存在しているのかを調べることができるものであり、微量のDNA断片を増幅して検出する方法。鼻の奥をぬぐった粘液や唾液から採取して検査を行う。精度は高いが結果が出るまで数時間が必要。唾液のP C R検査は発症初日から9日目までが適応。

→個人的にはできるならP C Rをやってしまった方がスッキリすると思っています。

  • 抗原検査

抗原検査は、P C R 同様今体内にウイルスがあるかどうかの検査。ウイルス表面のタンパク質の断片を検出して検査を行う。抗原が陽性ではれば新型コロナウイルスに感染している。キットによってはインフルエンザと同じ検体で検査可能、15分程度で結果が出る。ただし、P C R検査に比べ感度が低いので、抗原検査が陰性でも新型コロナウイルス感染を強く疑う場合やハイリスク患者さんには追加でP C Rを追加検査する場合がある。抗原検査は発症2日目から9日目までが適応。

→イメージとしては、陰性を証明するというよりコロナに感染している患者さんが抗原検査で陽性と診断できたら早く診断できてよかった!という感じです。

  • 抗体検査

抗体検査は、過去に感染したことがあるのかを調べることができる検査。抗体といえばワクチンで作るやつです。風疹抗体をチェックしてついてなかったらワクチンを接種するイメージです。

→一時はやりましたが、いつコロナにかかったのかわかりませんし、抗体が出来たらコロナに感染しないとのエビデンスがなく、今のところワクチンもありません。個人的には今のところあまり必要ないかなと思っています。将来的に風疹みたいにワクチンの効果とかワクチン接種が必要かどうかの判定に使われるかもしれません。血液検査でやれるので当院でも可能ですが、保険診療で認められていませんので自費です。当院に抗体検査を希望される方は今のところおられません。皆さんワイドショーなど見て理解されているのかもしれません。

【転機】

クリニックで検査ができるようになりましたが、検査しにくる発熱患者さんとその他の患者さんが同じ待合室で待って濃厚接触したら元も子もありません。最初は厳しいかなと思っていました。しかし、とあるアドバイスをいただき、当院の建物の構造上完全に発熱患者さんとそれ以外の患者さん動線を分けて診察できることがわかりました。

当院は築20年ほどのマンションの一階と二階を使用しています。一階にクリニックのメインの入り口があります。通常はここから入っていただきますが、マンションの入り口から入っていただき、階段から二階に上がると、誰にも濃厚接触することなく隔離室に入ることができます。隔離室はもともと内視鏡で鎮静剤を使用した方のリカバリールームとして利用するつもりで設計しました。廊下とつながっている意味はリカバリールームとしてはなかったのですが、今では廊下とリカバリールームの間のドアが大活躍しています。こんな風に使うとは思ってもいませんでした。

こうして試行錯誤の末、コロナ疑いの患者さんを診察したとして、結果的に新型コロナ感染であってもクラスターを発生させないシステムができました。隔離室が一つしかありませんので完全予約制でやらせてもらっていますが、それでの年度当初のことを考えると、近隣の皆さんには少しでも安心を提供できているのではと思っています。自分自身も安心ですし。

この方法で数ヶ月やっていますし新型コロナ陽性の患者さんも数名おられましたが、今のところスタッフは僕を含めて誰一人体調不良になっていません。

クリニックの入り口とは別の入り口「ここ」から建物に入っていただきます。
隔離室

【で、コロナってどうなのか?】

11月7日の時点で日本国内では約10万人の方の感染が確認され、1809人が亡くなられています。今でもアメリカだと毎日約10万人が感染しているとか。いろんな情報やご意見が錯綜しています。欧米と日本で流行しているウイルスは違うとか、コロナで亡くなっている方はインフルエンザや肺炎と比べて少ないから大丈夫だとか・・・正しいのかもしれません。個人的には正直夏で終わってくれって思っていましたが、最近インフルエンザはあまり増えないにも関わらず新型コロナの感染者が増えて来たのも考えると侮ってはいけないなと思います。マスク、手洗い、換気など、個人個人でやれることは限られますが、ワクチンや薬が開発されるまではできる範囲で気をつけて生活するしかないと。ただ、全国でも地下鉄や電車でのクラスターは聞かないのでお互いマスクをして黙っていればかからないのか?でもアメリカの大統領(元?)ですら感染したわけで、誰にでも感染する可能性はあります。不思議です。当面大丈夫そうなのはO K、危ないよと言われているものには近づかない生活になりそうです。

【平穏に過ごす方法】

平穏というと昨年みたいに平和に、といった感じに思われるかもしれませんが、そうではなくて、コロナ関係で嫌な思いをできるだけしないで過ごしたいし、患者さんにもそうあって欲しいと僕は思います。一時コロナに感染したら村八分に会うみたいなことを耳にしました。名古屋では感染者もそれなりに増えてきて、機関病院でもスタッフが感染したりしましたので、もはや珍しいものという認識はもうないのでしょう。コロナがなくなっても世の中はいつも世知辛いものです。生活はというと、大人数で飲み会をするといったことは無くなりましたし、海外旅行はできない、国内旅行はG O T Oでめちゃくちゃ混んでいる、といった昨年との違いはあるものの、普段の生活はそこまで窮屈な思いをする必要はなくなってきた気がします。平穏に過ごすためには、注意することはする、不必要に心配しないでいいのではないでしょうか?個人的なポイントは、

  • 誰でもかかる。アメリカの大統領(元?)やその側近ですら感染した。
  • 地下鉄ではクラスターは聞かない。マスクして黙っていればいいっぽい。
  • 夜の街でよくクラスターが発生している。密、大声、マスクなしで会話。
  • 基礎疾患のない若者はほとんどが軽症。
  • 高齢者は要注意。基礎疾患があることも多い。

クリニックではかなり対策を施していますが、一歩普段の生活に戻ると上のポイントくらいしか気をつけることができません。やれることをやってもっとコロナのことがわかり、ワクチンやお薬ができて今みたいにコロナのせいでギスギスしない世の中に早くなって欲しいです。

【結論】

当院ではコロナの検査(P C R、抗原)を安心して受けられます。

ブログ初めてなので駄文失礼しました。今後がんばります。

                           令和2年11月9日

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