結論から言うと「なる可能性もある。」となります。大腸カメラでの検査を受けていただいた患者様の一定数でポリープが見つかってしまいます。ポリープには様々な形や種類がありますが、一部は大腸がんになりかねない前がん病変だったり、ごく現局した早期大腸がんであることがあります。結論から言うと「なる可能性もある。」となります。大腸カメラでの検査を受けていただいた患者様の一定数でポリープが見つかってしまいます。ポリープには様々な形や種類がありますが、一部は大腸がんになりかねない前がん病変だったり、ごく現局した早期大腸がんであることがあります。

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なぜ小さいうちに大腸ポリープを切除した方がいいのか?放置すると大腸癌になる?専門医がお答えします。

みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。

専門医がお答えシリーズはいつの間にか大腸編に突入しています。本日は「大腸ポリープについて」になります。


と、その前に・・・

名古屋市天白区の内科、消化器内科、消化器内視鏡、胃カメラ、大腸カメラ、コロナの検査、コロナワクチン、日帰り大腸ポリープ切除といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
https://tenpakubashi-cl.com/staff/

思いつきでオリコン1位、ミリオン獲得のミュージシャンの方にクリニックのテーマ曲を作っていただきました。
暇つぶしによろしければお聞きください。
→Trust〜水明〜(クリック)


  院長からいきなり結論!!→ポリープは小さい方が簡単に切除できます。

当たり前のこと書きましたが、大きければ大きいほど切除の処置は難しくなりますし、癌がある可能性、癌が深く浸潤している可能性が高くなります。どうせなら小さいうちにとってしまいたいのが消化器内視鏡医の本音です。

【大事なこと】

最近では胃カメラから洗腸剤を投入する、下剤を飲まない大腸カメラを売りにしているクリニックが散在しますが、当院は対応しておりません。理由として、いいブログを発見したのでご紹介させていただきます。

かくたに内視鏡消化器内科クリニック   角谷宏先生

 
危険!警告!不正!下剤を飲まない大腸内視鏡検査




 大腸ポリープは癌になる?
結論から言うと「なる可能性もある。」となります。大腸カメラでの検査を受けていただいた患者様の一定数でポリープが見つかってしまいます。ポリープには様々な形や種類がありますが、一部は大腸がんになりかねない前がん病変だったり、ごく現局した早期大腸がんであることがあります。大腸カメラをした際に、明らかに進行した大腸がんが見つかってしまった場合には、当院外来では大腸カメラで無理に治療をせず、適切な専門病院をご紹介いたします。

  がんに進行しやすいポリープとは?

 わかりやすい指標から説明すると、まずサイズがあります。6mm未満のポリープでは癌化の可能性が低く切除不要となることが多いです。しかしながら経過によっては次第に大きくなっていくことがあります。もしかすると大腸癌のごくごく初期をみている可能性がありますので、1年〜2年程度で経過観察のために大腸カメラを実施することをお勧めしております。

 小さくても癌化の可能性が高い種類のポリープの存在が明らかになってきました。このような場合では大きさが基準に満たなくとも取ってしまうこともあります。

 表面陥凹型といわれる窪んだ形をしたポリープはサイズに関わらずすでに癌化している可能性があるため早期の切除が勧められます。また近年では鋸歯状病変(SSA/P)と呼ばれる種類のポリープも癌化が比較的多いと考えらており、当院では早期の切除を心がけております。

 また内視鏡で切除可能なサイズのポリープではいわゆる生検はあまり推奨されておらず、一気に取ってしまうポリープ切除が推奨されている場合があります。これはポリープの形が変形してしまうことでその後切除しても顕微鏡で見た時に、取り切れているかなど正確に診断できないことなどがあるからです。そのため大腸ポリープが見つかった方には疑わしきは取ってしまうということを勧めさせていただいております。

 ポリープと大腸癌の原因

 食生活の欧米化が進んできていることにより、現代の日本人には大腸ポリープが非常に増えてきており、一定数は大腸癌へ進行し、大腸癌罹患数は様々な癌の種類があるなかで1位となっており、癌死亡数の第2位となっております。そのため大腸癌は多くの人がかかりやすく、かつ死亡も多いという非常に厄介な疾患といえます。

 また一部の人では遺伝的要因により大腸癌になりやすい方がいらっしゃいます。若くして大腸癌を患われた血縁の家族がいるような方では、早期発見早期治療を目的に定期的な大腸カメラでの検査をお勧めいたします。

 ポリープの症状

 大腸ポリープや大腸癌の特徴は、進行するまでほとんど症状がでないことが挙げられ、何か症状が出た時にはすでに手のつけようのない状態ということも残念ながら数多くあります。そのため、積極的に探しにいかなければ見つからず治療もできません。現代人は一定の年齢になったら、特に症状がなくても大腸カメラをやったほうがいい理由がここにあります。

ポリープ切除の方法

 EMRと呼ばれる種類のポリープ切除は大腸カメラでポリープの下(粘膜下層)に生理食塩水やヒアルロン酸ナトリウム溶液などを注入しポリープを浮き上がらせ、スネアと呼ばれるワイヤーでちょうどポリープの付け根を縛るように絞扼し、高周波装置を用いて通電し切除する方法です。この際に大事なことは病変部位を全て一度に取り切ることです。大きいポリープなどで分割して切除してしまうと顕微鏡で見た時に病気の範囲などが正確に診断できないことがあります。そのため一度で全て取り切るという技術が必要であり、熟練した医師による治療が望まれます。

  大腸カメラでのポリープ切除のメリット

 大腸カメラでのポリープ切除は、近年格段に診断精度が上昇したカメラの画像により、粘膜表面の性状を確認でき、ポリープ切除前の診断をかなり正確にできるようになってきました。もちろん外科的な手術が必要ない方が適応となりますが、日帰りでできるので患者様への日程や金額的負担がかなり軽減されております。

  大腸カメラでのポリープ切除の注意点

 すべての医療行為に共通することですが、大腸カメラでのポリープ切除にはごく稀ですが合併症が起こり得ます。

 穿孔:大腸の表面にできたポリープを切り取る治療ですが極めて稀に大腸に穴を開けてしまうことがあります。治療中に穿孔に気づいた場合にはそのまま大腸カメラでクリップを用いて穴を塞ぐ処置を追加し、大きなトラブルに繋がらないことが多いですが、治療中にはわからず、その後腹痛や発熱などでのちに穿孔と診断されるケースがあります(遅発性穿孔)。当院で施行しているポリープ切除の方法では穿孔は1%未満(0.5〜0.8%程度)とされています。

 出血:大腸からポリープ切除する際に電気を通して焼灼することで大きな出血を防ぐように治療しますが、大腸の表面に少なからず傷がつく治療ですのでわずかながら出血はおこります。大きな出血もごく稀に(1%-1.7%)起こります。特に心臓や脳の病気などで血液をサラサラにする薬(抗血栓薬)を飲んでいる方は慎重に治療方法を考えなければなりません。狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の治療をしたばかりの方は抗血栓薬を安易に中止することは危険です。当院ではガイドラインに準拠して抗血栓薬を処方しているかかりつけ医と相談し適切な治療時期や治療方法を見極めて行っております。

 これらの偶発症のほか細かい注意点はありますが、事前に想定されることは紙を用いて丁寧に説明させていただいております。またご不明な点がありましたら遠慮なくお聞きください。

  ポリープ切除後の経過

 大腸カメラをした際にポリープが見つかり、切除した際に万が一顕微鏡検査で癌細胞が見つかってしまった場合はポリープ切除の半年後前後での大腸カメラでの経過観察が推奨されています。これは一度に取り切れたとしても一定数再発してしまう患者さんがいるからです。そのため当院でも大腸カメラでポリープを切除した患者さんのなかでごく限局的な癌細胞が見つかってしまった方には定期的な大腸カメラを施行させていただき、慎重に経過をみております。

  なぜ天白橋で大腸カメラを受けるのか??
https://tenpakubashi-cl.com/wp-admin/post.php?post=582&action=edit

 

全ては患者さんの「検査しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

天白橋内科内視鏡クリニック院長野田久嗣の画像

令和4年3月25日加筆修正 天白橋内科内視鏡クリニック 院長 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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