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注射が苦手な子供も安心!鼻からシュッとスプレーする「フルミスト」は、従来のインフルエンザワクチンとは何が違うのでしょうか? 2歳から19歳未満の健康な人が対象ですが、妊娠中や免疫力が低下している方は注意が必要です。 フルミストは、従来のワクチンと比べて、どんなメリットがあるのでしょうか? 副作用や注意点なども詳しく解説していきます。
ちなみに当院ではフルミスト1回9000円税込。お電話での予約のみです。
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目次
フルミストの特徴と仕組み
みなさんは、風邪予防の注射って、ちょっと嫌だな、痛いな、と思ったことはありませんか? 実はインフルエンザの予防接種には、注射とは違う、鼻にシュッとスプレーするタイプの「フルミスト」というワクチンもあるんです。今回は、フルミストの特徴と仕組みについて、分かりやすく説明していきますね。
鼻から接種するインフルエンザワクチンのメリット
フルミストの一番の特徴は、鼻の中にシュッと吹きかけるだけで接種できることです。注射ではないので、針を怖がるお子さんでも安心して受けられます。まるで、風邪をひいたときに使う鼻スプレーのような感覚ですね。さらに、鼻の粘膜に直接ワクチンが行き届くので、より効果的に免疫システムを活性化できるというメリットもあります。
フルミストの成分と作用メカニズム
フルミストには、弱毒化したインフルエンザウイルスが含まれています。「弱毒化」とは、ウイルスを弱くして、病気の原因となる力をなくした状態にすることです。これは、私たちの体に備わっている「免疫」というシステムを利用するためです。
免疫システムは、私たちの体を守るための防御システムのようなものです。フルミストを鼻に接種すると、この免疫システムが、体の中に入ってきたインフルエンザウイルスを「敵」だと認識し、攻撃するための準備を始めます。次に、同じ種類のインフルエンザウイルスが体内に侵入してきたときに、免疫システムはすぐに攻撃を仕掛けて、ウイルスが増殖するのを防ぎます。
従来の注射によるワクチンとフルミストでは、この免疫の獲得の仕方が少し異なります。従来のワクチンは、ウイルスを殺して、その一部を注射することで免疫を獲得させていました。一方、フルミストは、弱毒化はしていますが、生きたウイルスを使うことで、より自然に近い形で免疫を獲得することができます。
例えば、敵の情報が書かれた紙切れを見せるよりも、実際に弱体化した敵と軽く戦ってみる方が、より実践的な対応策を学ぶことができますよね。フルミストはこのようなイメージで、より強い免疫を獲得できる可能性が期待されているのです。
従来のワクチンとの違い
従来のインフルエンザワクチンは、注射針を使って筋肉に注射します。一方、フルミストは鼻の中にスプレーのように噴霧します。このため、注射の痛みがないという大きなメリットがあります。特に、注射を怖がる小さなお子さんにとっては、大きな魅力と言えるでしょう。
また、フルミストは、鼻や喉の粘膜に直接作用することで、ウイルスが侵入しやすい呼吸器系により効果的に免疫をつけることが期待できます。インフルエンザウイルスは、主に鼻や喉の粘膜から体内に侵入し、増殖することで感染します。フルミストは、ウイルスの侵入経路である鼻の粘膜に直接作用するため、効率的に免疫システムを活性化し、ウイルスの増殖を抑える効果が期待できます。
さらに、フルミストは、従来のワクチンと比べて、高齢者でも効果が期待できるという研究結果も出ています。高齢になると、免疫力が低下するため、従来のワクチンでは十分な効果が得られない場合があります。しかし、フルミストは、高齢者においても良好な免疫原性を示したという研究結果があります。つまり、高齢者の方でも、フルミストによってインフルエンザを予防できる可能性があるということです。
具体的には、ある研究では、65歳以上の高齢者を対象に、フルミストと従来のワクチンの効果を比較した結果、フルミストを接種したグループの方が、インフルエンザの発症率が有意に低いことが示されました。このことから、フルミストは、高齢者の方にとっても、有効なインフルエンザ予防法となり得ると考えられています。
フルミストの適用年齢と対象者
鼻からシュッシュと入れるタイプのインフルエンザワクチン「フルミスト」。従来の注射タイプとは違う新しいワクチンなので、どんな人に合うのかな?と疑問に思う方もいるかもしれませんね。フルミストは、年齢や体質によって接種できるかどうかが決まります。ここでは、フルミストがどんな人に適しているのか詳しく解説していきますね。
フルミスト接種が推奨される年齢層
フルミストは、2歳から19歳未満の健康な方が接種できます。特に、小さなお子さんにとって、注射は怖いものですよね。注射の時のお子さんの様子を思い浮かべてみてください。病院に入った瞬間から緊張してしまい、診察室に入るなり泣き出してしまう子もいます。注射だとわかると、さらに顔がこわばり、注射針を見た途端に「いやだー!」と泣き叫んでしまうこともあるでしょう。注射が近づいてくる恐怖は、大人でも想像するだけでドキドキしてしまうものです。
フルミストは鼻の中にスプレーするだけなので、注射が苦手な子どもたちにととって、まるで魔法の薬のような、優しい選択肢と言えるでしょう。2歳から19歳未満のお子さんには、接種回数は原則 1 回接種です(但し 2~8 歳でインフ ルエンザワクチンを 1 回も接種経験がない方は、1 か月 間隔で 2 回接種が勧められています)。
他のワクチンとの併用について
フルミストは、他のワクチンと同時に接種することが可能です。例えば、肺炎球菌ワクチンや麻疹・風疹ワクチンなどと一緒に接種することができます。インフルエンザワクチン以外にも、お子さんの年齢や健康状態に合わせて、様々なワクチンを接種する必要があります。同時に接種することで、通院の回数も減らすことができ、保護者の方の負担も軽減されます。
しかし、接種するワクチンによっては、間隔をあける必要がある場合もあります。例えば、生ワクチンと呼ばれる種類のワクチンは、免疫をつける力が強い反面、同時に接種すると、どちらかのワクチンの効果が弱まってしまう可能性があります。かかりつけ医に相談の上、接種スケジュールを決めましょう。
高齢者の方であれば、インフルエンザワクチンに加えて、肺炎球菌ワクチンや帯状疱疹ワクチンなども推奨されます。肺炎球菌ワクチンは、肺炎の原因となる細菌を予防する効果があり、高齢者の方にとっては特に重要なワクチンです。また、帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスによって引き起こされる病気で、高齢になると発症リスクが高まります。帯状疱疹ワクチンを接種することで、発症リスクを抑え、重症化を防ぐことができます。
フルミストが不適切な条件とは
フルミストは、あらゆる人に接種できるわけではありません。風邪のような軽い症状だからといって安易に考えてはいけません。以下のような方は、フルミストの接種が不適切な場合があります。
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妊娠中の方: 妊娠中は、胎児への影響が懸念されるため、フルミストの接種は推奨されていません。妊娠中は、お母さんの体内で赤ちゃんを守っている免疫システムが変化するため、ワクチンに対する反応も異なってきます。フルミストが胎児にどのような影響を与えるか、まだ十分に解明されていない部分もあるため、安全性を考慮して、接種は控えることが推奨されています。
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免疫力が低下している方: 抗がん剤治療を受けている方や、HIV感染症などの病気で免疫力が低下している方は、フルミストの効果が十分に得られない可能性があります。免疫力は、私たちの体を病気から守るための重要な機能です。しかし、病気や治療の影響で、この免疫力が低下してしまうことがあります。免疫力が低下していると、ワクチンを接種しても、十分な免疫を獲得できない可能性があります。
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特定の病気をお持ちの方: 卵アレルギー、喘息などの呼吸器系疾患、心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病などの基礎疾患がある方は、医師に相談の上、接種を判断する必要があります。これらの病気をお持ちの方は、ワクチン接種によって、症状が悪化したり、予期せぬ副作用が出現するリスクがあります。そのため、事前に医師に相談し、自身の体調や持病の状態などを考慮した上で、接種を受けるかどうかを判断する必要があります。
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過去にフルミストやその成分に対して重いアレルギー反応を起こしたことがある方: 過去にワクチン接種後に、重いアレルギー反応を起こした経験がある方は、注意が必要です。アレルギー反応には、じんましん、呼吸困難、意識障害など、命に関わるような重篤な症状が出る場合もあります。そのため、過去にワクチン接種後に、少しでも異常を感じたことがある場合は、必ず医師にその旨を伝え、相談するようにしましょう。
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予防接種後2日以内に発熱のみられた方、または全身性発疹/蕁麻疹、呼吸困難、喘鳴、浮腫、蒼白、意識レベルの低下、虚脱などのアナフィラキシー様症状を呈した方: ワクチン接種後に発熱や発疹などの症状が現れることは、比較的よく見られることです。これらの症状は、多くの場合、軽度で一過性ですが、中には、アナフィラキシーと呼ばれる重篤なアレルギー反応を起こす場合があります。アナフィラキシーは、じんましん、呼吸困難、意識障害などを引き起こし、命に関わることもあります。
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明らかな発熱(37.5 度以上)を呈する者: 発熱は、体内で何らかの炎症や感染症が起きているサインです。ワクチン接種は、意図的に病原体を体内に導入することで、免疫システムを活性化させる行為です。そのため、発熱がある状態でワクチンを接種すると、免疫システムが過剰に反応し、高熱などの強い副反応が現れる可能性があります。
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医師が不適当な状態と判断した場合: 医師は、患者さんの健康状態、既往歴、アレルギー歴などを総合的に判断し、ワクチン接種が可能かどうかを判断します。例えば、重い急性疾患にかかっている場合や、ワクチンに含まれる成分に対してアレルギー反応を起こすリスクが高いと判断される場合は、ワクチン接種を見送るように指示されます。
これらの条件に当てはまる方は、従来の注射タイプのインフルエンザワクチンを検討する必要があるかもしれません。医師とよく相談し、ご自身に合ったワクチンを選択しましょう。
例えば、高齢者では、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の感染も懸念されます。RSVは、乳幼児では一般的な風邪の原因となるウイルスですが、高齢者の場合、肺炎や気管支炎などの重い呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。高齢者では免疫力が低下しているため、RSVに感染すると重症化しやすく、入院が必要となるケースも少なくありません。
近年、高齢者を対象としたRSVワクチンが開発されており、インフルエンザワクチンとの同時接種が可能かどうかが研究されています。これらのワクチンの中には、インフルエンザワクチンとの併用が可能であることが示唆されているものもあり、高齢者における安全なワクチン接種戦略に貢献する可能性があります。高齢者の方であれば、インフルエンザワクチンだけでなく、RSVワクチンについても医師に相談してみることをお勧めします。
フルミストの副作用と注意点
鼻からシュッと手軽にできるフルミストですが、従来の注射のワクチンと同様に、副作用が出る可能性があります。副作用の頻度は高くありませんが、どんなことが起こりうるのか、あらかじめ知っておくことで不安を減らし、安心して接種を受けられるようにしておきましょう。
フルミスト接種後に見られる可能性のある副作用
フルミスト接種後によく見られる副作用としては、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの鼻の症状、頭痛、発熱などがあります。これらの症状は、多くの場合、軽度で、数日以内に治まることが多いです。まるで、少し風邪をひいたときのような症状が出るお子さんもいるかもしれません。
例えば、5歳の男の子がフルミストを接種した後、少し鼻水が出始め、熱を測ってみると37.5℃の微熱があったとします。お母さんは心配になりますが、これはフルミスト接種後によく見られる軽度の副作用であり、ワクチンが体の中で免疫システムを活性化させているサインである可能性があります。このような場合、安静にして水分をしっかり摂りながら様子を見れば、多くの場合、数日中には症状は落ち着いていきます。
その他、まれに起こる副作用として、喘息の悪化、アナフィラキシーショック(じんましん、息苦しさ、めまいなどを伴う強いアレルギー反応)などがあります。アナフィラキシーショックは、ワクチン接種後、ごくまれに起こる重篤なアレルギー反応です。症状としては、じんましん、呼吸困難、意識障害などがあり、命に関わることもあります。このような症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。
フルミストは、生きたウイルスを弱毒化して作られています。そのため、ワクチン接種後に、軽度の風邪のような症状が現れることがあります。これは、ワクチン中のウイルスに対する免疫反応によって起こるものであり、ワクチンの効果が現れているサインとも言えます。
フルミスト接種後の副作用として、高齢者において、接種部位における反応原性イベントが報告されていますが、ほとんどが軽度または中等度で、重篤なものは少なかったという報告があります。高齢者の場合、免疫力が低下していることが多いため、ワクチン接種後の副反応が懸念されることがあります。しかし、フルミストは、高齢者においても比較的安全に接種できることが示唆されています。
接種前に知っておくべき注意事項
フルミストは、鼻に噴霧して接種するため、鼻の状態が悪いときには、接種を控えた方がよい場合があります。例えば、鼻水や鼻づまりがひどいとき、鼻血が出やすいとき、鼻の手術を受けた直後などは、医師に相談の上、接種を判断する必要があります。
また、フルミストは、生ワクチンであるため、免疫機能が低下している人は接種できない場合があります。例えば、抗がん剤治療を受けている人や、HIV感染症などの病気で免疫力が低下している人は、フルミストの効果が十分に得られない可能性があります。
その他、妊娠中の人や、卵アレルギーの人は、フルミストを接種する前に、医師に相談する必要があります。
接種後の生活で気をつけるべきこと
フルミスト接種後は、副反応が起こる可能性がありま。また、接種当日は、激しい運動や入浴は控え、ゆっくりと休むようにしましょう。
フルミストは、鼻から接種するため、接種後しばらくは、鼻をかんだり、鼻を触ったりしないようにしましょう。また、周りの人にうつさないように、咳エチケットを心がけましょう。
その他、接種後、体調が悪化した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
まとめ
フルミストは、鼻からスプレーするタイプのインフルエンザワクチンで、注射が苦手な人、特に小さなお子さんにとって有効な選択肢です。2歳から19歳未満の健康な人が対象ですが、妊娠中の方や免疫力が低下している方、特定の病気をお持ちの方などは、接種が不適切な場合があります。副作用として、鼻水、鼻づまり、頭痛、発熱などが起こることがありますが、ほとんどは軽度で、数日以内に治まります。フルミストは、従来のワクチンと比べて、より自然に近い形で免疫を獲得できる可能性があり、高齢者でも効果が期待できます。ただし、接種前に医師に相談し、自身の状態に合ったワクチンを選択することが大切です。
全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
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令和6年9月11日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
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参考文献
- Falsey AR, Walsh EE, Scott DA, Gurtman A, Zareba A, Jansen KU, Gruber WC, Dormitzer PR, Swanson KA, Jiang Q, Gomme E, Cooper D, Schmoele-Thoma B. Phase 1/2 Randomized Study of the Immunogenicity, Safety, and Tolerability of a Respiratory Syncytial Virus Prefusion F Vaccine in Adults With Concomitant Inactivated Influenza Vaccine. The Journal of infectious diseases 225, no. 12 (2022): 2056-2066.
追加情報
[title]: Phase 1/2 Randomized Study of the Immunogenicity, Safety, and Tolerability of a Respiratory Syncytial Virus Prefusion F Vaccine in Adults With Concomitant Inactivated Influenza Vaccine.,
[summary]: ## 【タイトル】 高齢者における呼吸器合胞体ウイルス(RSV)予防ワクチンの安全性と有効性に関する第1/2相ランダム化試験:インフルエンザワクチンとの併用
【要約】
RSVは、高齢者や合併症を持つ成人で、有意な罹患率と死亡率の原因となる。効果的なワクチンが求められている。本研究では、健康な成人を対象に、プレフュージョンFワクチン(RSVpreF)の安全性と免疫原性を評価した。
18歳から85歳の成人に対して、プラセボまたは60μg、120μg、または240μgのRSVpreF(水酸化アルミニウム添加または非添加)を単独でまたは季節性不活化インフルエンザワクチン(SIIV)と併用してランダムに投与した。安全性と免疫原性を評価した。
高齢者において、RSVpreF投与群では、反応原性イベントは主に軽度または中等度であった。ワクチン接種後1か月までの有害事象は、製剤間で同様であった。SIIVとの併用は、若年者および高齢者における安全性を影響しないようであった。すべてのRSVpreF製剤は、SIIVの併用有無にかかわらず、ワクチン接種後1か月で50歳から85歳の成人で強力なRSV血清中和反応を誘発した。ワクチン接種後1か月と12か月の中和力価は、それぞれワクチン接種前の6.9〜14.9倍と2.9〜4.5倍であった。SIIV免疫反応は、RSVpreFとの併用時に低下傾向を示した。
RSVpreF製剤は、単独またはSIIVとの併用で、高齢者において良好な忍容性と高い免疫原性を示したことから、RSVpreFは高齢者をRSV疾患から保護する可能性がある。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34931667,
[quote_source]: Falsey AR, Walsh EE, Scott DA, Gurtman A, Zareba A, Jansen KU, Gruber WC, Dormitzer PR, Swanson KA, Jiang Q, Gomme E, Cooper D and Schmoele-Thoma B. “Phase 1/2 Randomized Study of the Immunogenicity, Safety, and Tolerability of a Respiratory Syncytial Virus Prefusion F Vaccine in Adults With Concomitant Inactivated Influenza Vaccine.” The Journal of infectious diseases 225, no. 12 (2022): 2056-2066.