つらい花粉症、もう諦めていませんか? くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…まるで体の中に警報機があるように、花粉の飛散時期になると現れるこれらの症状。実はスギ花粉は直径わずか0.03ミリメートルと、ほとんど目に見えないほど小さく、気づかないうちに体内に侵入しているのです。国民病とも言われるほど多くの人が悩まされている花粉症ですが、原因となる植物の種類や飛散時期、症状、そして最新の治療法や対策まで、意外と知らないことが多いのではないでしょうか?この記事では、花粉症に関する様々な情報を網羅的に解説。あなたに合った効果的な対策を見つけるためのヒントが、きっと見つかるはずです。
【この記事の著者のご紹介】
みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
内視鏡といえば天白橋。内科もやっぱり天白橋。天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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花粉症の原因と症状4つのポイント
花粉症は、多くの方が悩まされているアレルギー疾患です。私自身も花粉症持ちなので、患者さんのつらさはよく理解しています。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ…これらの症状は、まるで体の中に小さな警報機があって、花粉を感知すると「大変だ!」と反応してしまうようなイメージです。天白橋内科内視鏡クリニックでは、花粉症をはじめとするアレルギー疾患の診断・治療を行っていますので、お困りの際はどうぞご相談ください。内科全般なんでも相談に乗りたいと思っています。
花粉症を引き起こす植物の種類
花粉症を引き起こす植物は、日本全国で様々です。代表的なものとしては、スギ、ヒノキ、シラカンバ、カモガヤ、ブタクサなどが挙げられます。これらの植物の花粉は非常に小さく、空気中を漂って私たちの鼻や目に入り込み、アレルギー反応を引き起こします。
例えば、スギ花粉は直径約30マイクロメートル(0.03ミリメートル)と非常に小さく、肉眼ではほとんど見えません。そのため、気づかないうちに体内に侵入し、症状を引き起こしてしまうのです。
植物の種類 | 飛散時期 | 分布 |
---|---|---|
スギ | 2月~4月 | 北海道を除く全国 |
ヒノキ | 3月~5月 | 関東以西 |
シラカンバ | 4月~5月 | 北海道、東北、北陸 |
カモガヤ | 5月~7月 | 全国 |
ブタクサ | 8月~10月 | 全国 |
花粉の飛散時期と症状の関連性
花粉の飛散時期は、気象条件によって大きく左右されます。気温が高い日や風が強い日は、花粉が大量に飛散し、症状が悪化しやすくなります。反対に、雨の日や気温が低い日は、花粉の飛散量が少なくなり、症状も軽くなる傾向があります。
また、花粉の飛散時期は地域によっても異なります。例えば、スギ花粉の飛散は九州地方から始まり、徐々に北上していきます。住んでいる地域によって症状が現れる時期が異なるのは、このような理由があるからです。
さらに、皮下アレルゲン免疫療法(SCIT)を受けている方は、時間帯や季節によってアレルギー反応に変化が見られる場合があります。これは、体内時計のリズムや季節による免疫系の変化が影響していると考えられています。治療スケジュールを調整することで、より効果的な治療を提供できる可能性がありますので、主治医とよく相談することが大切です。
花粉症の代表的な症状
花粉症の代表的な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみです。これらの症状は、花粉が鼻や目の粘膜に付着することで引き起こされます。
通常、私たちの体は異物が侵入すると、それを排除しようと免疫反応を起こします。花粉症の場合、この免疫反応が過剰に起こってしまうのです。花粉が体内に侵入すると、体はそれを異物と認識し、排除しようとします。この反応によって、ヒスタミンなどの化学物質が放出され、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状が現れるのです。
症状 | 説明 |
---|---|
くしゃみ | 一気に何度も連続して起こることが多いです。 |
鼻水 | 水のようにサラサラした透明な鼻水が出ます。 |
鼻づまり | 鼻が詰まって呼吸がしづらくなります。 |
目のかゆみ | 目が充血したり、涙が出たりすることもあります。 |
これらの症状が続くと、日常生活にも支障をきたすことがあります。集中力の低下や睡眠不足、倦怠感など、様々な影響が現れる可能性があります。
花粉症とアレルギー性鼻炎の違い
花粉症は、アレルギー性鼻炎の一種です。アレルギー性鼻炎は、様々な物質(アレルゲン)が原因で起こるアレルギー反応ですが、花粉症は、その名の通り、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎のことを指します。
アレルギー性鼻炎の原因となる物質は、花粉以外にも、ハウスダスト、ダニ、ペットの毛など様々です。これらのアレルゲンに対するアレルギー反応によって、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。花粉症は、アレルギー性鼻炎という大きな枠組みの中の一つと考えていただければ良いでしょう。
花粉症の治療法と予防対策5つのポイント
花粉症は、もはや国民病とも言えるほど多くの方が悩まされているアレルギー疾患です。私自身も花粉症持ちなので、患者さんのつらさはよく理解しています。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…これらの症状は、まるで体の中に小さな警報機があって、花粉を感知すると「大変だ!」と反応してしまうようなイメージです。天白橋内科内視鏡クリニックでは、花粉症をはじめとするアレルギー疾患の診断・治療を行っていますので、お困りの際はどうぞご相談ください。内科全般なんでも相談に乗りたいと思っています。
花粉症の治療薬の種類と効果
花粉症の治療薬は、症状を抑えるための対症療法と、アレルギー反応そのものを抑えるための根本治療に分けられます。対症療法には、抗ヒスタミン薬、ロイコトリエン拮抗薬、血管収縮性点鼻薬などがあります。抗ヒスタミン薬は、くしゃみ、鼻水、目のかゆみを抑える効果があり、飲み薬、点鼻薬、点眼薬など様々な種類があります。ロイコトリエン拮抗薬は鼻づまりに効果があり、血管収縮性点鼻薬も鼻づまりを改善しますが、使いすぎるとかえって鼻づまりが悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
根本治療には、免疫療法があります。免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に投与することで、体をアレルゲンに慣れさせ、アレルギー反応を起こりにくくする治療法です。皮下注射による皮下免疫療法と、舌の下に投与する舌下免疫療法があり、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎などに有効です。皮下アレルゲン免疫療法(SCIT)を受けている方は、時間帯や季節によってアレルギー反応に変化が見られる場合があります。これは体内時計のリズムや季節による免疫系の変化が影響していると考えられており、投与スケジュールなどを調整することで、副作用を軽減しながら治療を進めることができます。
治療薬の服用方法と注意点
花粉症の薬は、症状が出る前から服用を始めると効果的です。花粉の飛散が始まる2週間くらい前から飲み始めるのがおすすめです。症状が出てからでは効果が出にくい場合があるので、早めの対策が大切です。また、自己判断で薬を中止すると、再び症状が現れることがあります。医師の指示に従って、きちんと服用を続けることが重要です。妊娠中や授血中、他の薬を服用している場合は、必ず医師に相談してから服用するようにしてください。
花粉症対策グッズの効果的な使い方
花粉症対策グッズは、症状を軽減するために役立ちます。マスクは、花粉の吸入を防ぐ効果があります。顔にフィットするものを選び、隙間がないように正しく着用することが重要です。メガネも、花粉が目に入るのを防ぎます。花粉症用のメガネは、通常のメガネよりも目を覆う面積が広く、より効果的に花粉から目を守ることができます。空気清浄機は、室内に入り込んだ花粉を除去します。HEPAフィルター搭載のものがおすすめです。洗濯物は、花粉の飛散量が多い日は、外に干すのは避けましょう。どうしても外に干す場合は、花粉ガードスプレーを使用したり、取り込む際にしっかりと花粉を払い落とすようにしてください。
天白橋内科内視鏡クリニックでできる治療(例:エクソソーム点滴療法など)
当院では、内科全般の診療に加えて、花粉症などのアレルギー症状にも対応しています。患者様一人ひとりの症状に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。お薬による治療はもちろんのこと、エクソソーム点滴療法などの先進医療にも取り組んでおりますので、お気軽にご相談ください。
日常生活でできる花粉症予防対策
日常生活でも、花粉症の症状を軽減するための対策を心がけることで、症状を和らげ、快適に過ごすことができます。花粉情報を確認し、飛散量が多い日は外出を控えたり、どうしても外出する際はマスクやメガネを着用するようにしましょう。帰宅後は、すぐに服を着替え、手洗い、うがいを徹底することで、体についた花粉を洗い流すことができます。花粉の飛散量が少ない時間帯を選んで換気をし、こまめな掃除で、室内に溜まった花粉を除去することも効果的です。バランスの取れた食事、十分な睡眠で、免疫力を高めることも大切です。
天白橋内科内視鏡クリニックでの花粉症治療3つのメリット
花粉症の症状は、鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど、本当につらいですよね。集中力が途切れて仕事や勉強に身が入らなかったり、夜も眠れなかったり、日常生活に大きな影響を与えます。まるで、体の中に小さな警報機があって、花粉を感知すると「大変だ!」と反応してしまうようなイメージです。天白橋内科内視鏡クリニックは、内科専門医として、花粉症をはじめとするアレルギー疾患で悩まれている患者さんをサポートいたします。内科全般なんでも相談に乗りたいと思っていますので、つらい花粉症の症状を少しでも和らげ、快適に過ごせるように、ぜひご相談ください。
自分に合った治療法が見つかる
天白橋内科内視鏡クリニックでは、患者さん一人ひとりの症状や生活スタイル、体質、そしてご希望に合わせて、最適な治療法をご提案いたします。一口に花粉症と言っても、症状の重さや種類、原因となる花粉の種類、合併症の有無など、人によって様々です。そのため、画一的な治療ではなく、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択することが重要だと考えています。
例えば、くしゃみや鼻水が主な症状の方には、抗ヒスタミン薬やロイコトリエン拮抗薬などが有効です。鼻づまりがひどい方には、血管収縮性点鼻薬を使用する場合もありますが、これは使いすぎるとかえって鼻づまりが悪化してしまうことがあるため、使用頻度や期間には注意が必要です。また、アレルギー反応そのものを抑える根本治療として、免疫療法があります。免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体内に投与することで、体をアレルゲンに慣れさせていく治療法です。皮下注射による皮下免疫療法と、舌の下に投与する舌下免疫療法があり、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎などに有効です。皮下アレルゲン免疫療法(SCIT)を受けている方は、時間帯や季節によってアレルギー反応に変化が見られる場合があります。これは、体内時計のリズムや季節による免疫系の変化が影響していると考えられています。ご自身の生活スタイルに合わせて、通院が必要な皮下免疫療法と、自宅で服用できる舌下免疫療法を選択できます。
当院では、これらの治療法の中から、患者さんにとって最適な治療法を、メリット・デメリットも含めて丁寧にご説明し、一緒に考えていきますのでご安心ください。
駅近で通いやすいクリニック
天白橋内科内視鏡クリニックは、名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」から徒歩2分という好立地にあります。仕事や学校、買い物のついでにも立ち寄りやすい環境です。また、提携駐車場も完備しているため、お車での来院も便利です。
花粉症の治療は、症状が落ち着くまで、そして再発予防のためにも、継続することが重要です。通院しやすい環境は、治療の継続にも繋がると考えています。継続的な治療で、症状が落ち着いてきたら、薬の種類や量を調整することも可能です。治療中に何かお困りのことやご心配なことがあれば、いつでもご相談ください。
まとめ
つらい花粉症。その原因と対策、そして当院でできる治療についてご紹介しました。花粉症は、種類豊富な花粉が様々な時期に飛散することで、長期間悩まされる方が多いと思います。症状に合わせた薬物療法だけでなく、一人ひとりに最適な治療法を提供できるよう努めています。つらい症状でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。きっと、あなたに合った治療法が見つかるはずです。お近くの天白橋内科内視鏡クリニックで、快適な毎日を取り戻しましょう。
全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。
令和7年3月23日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
参考文献
- McMurray JC, Waters AM, Macomb CV, Brooks DI and Schwartz DJ. Circadian and seasonal variations in subcutaneous allergen immunotherapy reactions. Annals of allergy, asthma & immunology 127, no. 5 (2021): 595-596.
追加情報
[title]: Circadian and seasonal variations in subcutaneous allergen immunotherapy reactions.,
皮下アレルゲン免疫療法反応における概日リズムと季節変動
【要約】
皮下アレルゲン免疫療法(SCIT)の反応に、概日リズム(体内時計)と季節変動が影響を与える可能性が示唆された。
論文では、SCITを受けた患者におけるアレルギー反応の発生頻度や重症度を、時間帯や季節によって比較検討した結果が示されていると考えられる。
特定の時間帯や季節において、SCITの反応がより強く、あるいは弱く現れる傾向があることが示唆されている可能性が高い。
これらの知見は、SCITの投与スケジュールや患者の管理方法の最適化に役立つ可能性がある。
今後の研究により、SCIT反応の概日リズムや季節変動のメカニズムが解明され、より効果的かつ安全な治療法の開発につながることが期待される。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34380067,
[quote_source]: McMurray JC, Waters AM, Macomb CV, Brooks DI and Schwartz DJ. “Circadian and seasonal variations in subcutaneous allergen immunotherapy reactions.” Annals of allergy, asthma & immunology : official publication of the American College of Allergy, Asthma, & Immunology 127, no. 5 (2021): 595-596.