突然ですが、あなたの肌に、まるで蚊に刺されたような赤い膨らみとかゆみが現れたらどうしますか? しかもそれが数時間で消えたり、場所を変えたり…実はこれ、よくある皮膚の病気「蕁麻疹」の典型的な症状です。
厚生労働省の調査によると、日本人の約3人に1人が生涯に一度は蕁麻疹を経験すると言われています。 もしかしたら、あなたもその一人かもしれません。
仕事に集中できないほどの激しいかゆみ、夜も眠れないほどの不快感…。 そんな蕁麻疹の症状、原因、そして効果的な治療法について、この記事で詳しく解説します。 「内科?皮膚科?」と迷っているあなたも、この記事を読めばきっと疑問が解決するはずです。
【この記事の著者のご紹介】
みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
内視鏡といえば天白橋。内科もやっぱり天白橋。天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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蕁麻疹の症状と原因を詳しく解説
蕁麻疹は、突然皮膚にかゆみを伴う赤い膨らみ(膨疹)が現れる、よくある皮膚の病気です。まるで蚊に刺された後のように見えますが、蕁麻疹の場合はそれよりも広範囲にわたって症状が現れ、数時間で消えたり、場所を変えたりするのが特徴です。当院にも、かゆくて仕事に集中できない、夜も眠れないと訴える患者さんが多く来院されます。
蕁麻疹の種類と症状(急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹など)
蕁麻疹は、症状の持続期間によって、大きく「急性蕁麻疹」と「慢性蕁麻疹」の2種類に分類されます。この分類は、国際的なガイドラインでも採用されているものです。
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急性蕁麻疹: 症状が6週間以内に治まるものを指します。原因が特定できれば、その原因を取り除くことで治癒します。例えば、特定の食べ物が原因で蕁麻疹が出ている場合、その食べ物を避けることで症状が改善します。以前、当院を受診した5歳の男の子は、卵料理を食べた後に蕁麻疹が出現しました。アレルギー検査の結果、卵アレルギーが判明し、卵を除去した食事を続けることで蕁麻疹は再発しなくなりました。
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慢性蕁麻疹: 6週間以上症状が続くものを指します。原因が特定できない場合が多く、治療には抗ヒスタミン薬などの薬物療法が必要となるケースが多いです。中には何年も症状が続く患者さんもいらっしゃいます。毎日薬を飲み続けなければならない場合もあり、患者さんの負担も大きいため、当院では、患者さんの生活スタイルや症状の程度に合わせた治療法を提案するように心がけています。
蕁麻疹の代表的な症状は、皮膚に現れる赤い膨らみ(膨疹)とかゆみです。この膨らみは、地図のように形が変わったり、場所を移動したりする特徴があります。
症状 | 説明 | 例 |
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膨疹 | 赤いぷくっとした膨らみで、大きさも様々です。 | 1円玉ほどの小さなものから、手のひらよりも大きなものまで様々です。 |
かゆみ | 強い痒みを伴います。かきむしってしまうと、さらに悪化してしまうので注意が必要です。 | かゆみの程度も個人差があり、我慢できる程度のかゆみから、かきむしりたくなるような激しいかゆみまで様々です。 |
熱感 | 患部が熱く感じることもあります。 | 特に、発疹が広範囲にわたって出ている場合、熱感を感じることがあります。 |
チクチク、ピリピリする感じ | 場合によっては、チクチクとした痛みやピリピリとした刺激を感じることもあります。 | 特に、蕁麻疹が急に現れた時や、症状が強い時に感じやすいです。 |
蕁麻疹の主な原因5つ(食物アレルギー、薬剤、物理的刺激など)
蕁麻疹の原因は様々で、特定が難しいケースも多いです。実際、慢性蕁麻疹の約9割は原因不明の特発性蕁麻疹と言われています。しかし、急性蕁麻疹では原因が特定できる場合もあります。主な原因を5つ挙げて説明します。
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食物アレルギー: 卵、牛乳、小麦、大豆、エビ、カニなどの特定の食品が原因で蕁麻疹が出る場合があります。特定の食品を摂取した後、数分~数時間以内に蕁麻疹が出現する場合は、食物アレルギーの可能性が高いです。
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薬剤: アスピリンなどの解熱鎮痛剤、抗生物質など、特定の薬が原因で蕁麻疹が出る場合があります。薬を服用した後、数時間~数日以内に蕁麻疹が出現したら、薬剤が原因の可能性を疑います。
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物理的刺激: 皮膚を掻いたり、締め付ける服を着たり、汗をかいたり、急激な温度変化にさらされたりすることで蕁麻疹が出る場合があります。例えば、運動後、入浴後、寒い屋外から暖かい室内に入った時などに蕁麻疹が出現しやすい方は、物理的刺激が原因となっている可能性があります。
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感染症: 風邪やインフルエンザなどの感染症がきっかけで蕁麻疹が出る場合があります。感染症が治癒すると共に蕁麻疹も改善することが多いです。
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ストレス: 強いストレスや精神的な緊張を感じると、蕁麻疹が出る場合があります。
蕁麻疹が悪化しやすい要因(ストレス、睡眠不足、感染症など)
蕁麻疹は、一度出ると、様々な要因によって悪化することがあります。悪化しやすい要因を理解し、日常生活で注意することで、症状の悪化を予防することができます。
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ストレス: ストレスをためると自律神経のバランスが崩れ、蕁麻疹が悪化しやすくなります。
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睡眠不足: 睡眠不足も、免疫機能の低下を招き、蕁麻疹を悪化させる要因の一つです。
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飲酒: アルコールは血管を拡張させる作用があり、蕁麻疹を悪化させる可能性があります。
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疲労: 疲れているときは体の抵抗力が弱まり、蕁麻疹が出やすくなります。
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感染症: 風邪などの感染症にかかると、免疫システムが過剰に反応し、蕁麻疹が悪化することがあります。
これらの要因に気をつけ、規則正しい生活を心がけることが、蕁麻疹の症状コントロールには重要です。
蕁麻疹の診断と治療法
蕁麻疹は、かゆみを伴う赤い膨疹が皮膚に現れるよくある病気です。症状は数時間以内に消えることもあれば、慢性化し、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。原因の特定が難しいケースも多いですが、適切な診断と治療によって症状をコントロールし、快適な生活を取り戻すことが可能です。
蕁麻疹の診断方法(問診、視診、血液検査、皮膚テストなど)
蕁麻疹の診断は、まず問診から始まります。いつから症状が現れたのか、どのような時に症状が悪化するのか、他に症状はあるか、これまでアレルギーと診断されたことがあるか、などを詳しく伺います。
例えば、「お風呂上がりや運動後に症状が悪化する」という場合は、温熱蕁麻疹の可能性が、「特定の食品を食べた後に症状が現れる」という場合は、食物アレルギーが原因の蕁麻疹の可能性が考えられます。
問診に加えて、視診も重要な診断方法です。発疹の状態や広がり方などを観察し、蕁麻疹の特徴である膨疹かどうかを確認します。皮膚が赤く腫れ上がっていても、水ぶくれを伴う場合は、蕁麻疹ではなく、他の皮膚疾患の可能性も考えられます。
さらに、必要に応じて血液検査やアレルギー検査(皮膚テスト、血液検査など)を行います。血液検査では、炎症反応の有無や、甲状腺機能異常などの基礎疾患がないかを確認します。アレルギー検査では、特定の物質に対するアレルギー反応の有無を調べます。特に、特定の原因物質が疑われる場合は、アレルギー検査が有効です。
これらの検査結果と問診、視診の結果を総合的に判断し、蕁麻疹の種類や原因を特定します。国際的なガイドラインでも、慢性蕁麻疹の診断には、詳細な病歴、症状、誘因の特定が重要とされています。
蕁麻疹の治療法4選(抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、ステロイド薬など)
蕁麻疹の治療の中心となるのは、抗ヒスタミン薬です。抗ヒスタミン薬は、蕁麻疹の原因物質であるヒスタミンの働きを抑え、かゆみや発疹を和らげます。抗ヒスタミン薬には、眠気を引き起こす種類と、眠気の少ない種類があります。患者さんのライフスタイルに合わせて、最適な薬剤を選択します。例えば、日中に運転をする必要がある患者さんには、眠気の少ない抗ヒスタミン薬を処方します。
抗ヒスタミン薬で効果が不十分な場合は、抗アレルギー薬やステロイド薬を併用することもあります。ステロイド薬は、炎症を抑える効果が高い薬ですが、長期使用による副作用のリスクもあるため、使用期間や量を慎重に調整する必要があります。
また、慢性蕁麻疹で、従来の治療法で効果が得られない難治性のケースでは、生物学的製剤の使用も選択肢となります。生物学的製剤は、特定の免疫反応を標的にすることで、蕁麻疹の症状を改善します。
当院では、患者さん一人ひとりの症状や生活スタイル、重症度に合わせて、最適な治療法を選択し、ご提案いたします。
天白橋内科内視鏡クリニックでの蕁麻疹治療の特徴
天白橋内科内視鏡クリニックでは、患者さん一人ひとりの症状や原因、生活スタイルに合わせて、最適な治療法をご提案します。
まずは、問診と視診を行い、症状や経過、誘因などを詳しく把握します。必要に応じて、血液検査やアレルギー検査を行い、原因を特定するための検査も行います。
当院では、最新のガイドラインに基づいた治療を提供しています。抗ヒスタミン薬による治療を基本とし、効果が不十分な場合は、抗アレルギー薬やステロイド薬、生物学的製剤など、様々な治療オプションを検討します。治療方針決定の際には、患者さんのご希望も考慮し、納得のいくまでご説明いたします。
また、再発予防のための生活指導にも力を入れています。食生活の改善、睡眠時間の確保、ストレス管理など、日常生活でできる対策についてもアドバイスいたします。
当クリニックは、名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」より徒歩2分、提携駐車場も完備しており、アクセスも便利です。院内は清潔で落ち着いた雰囲気で、リラックスして受診いただけます。蕁麻疹でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
蕁麻疹の予防と日常生活の注意点
蕁麻疹は、かゆみを伴う赤い膨疹が突然現れる皮膚の病気です。まるで蚊に刺された後のように見えますが、蕁麻疹の場合はそれよりも広範囲に症状が現れ、しかも数時間で消えたり場所を変えたりするのが特徴です。当院にも、かゆくて仕事に集中できない、夜も眠れないという患者さんが多く来院されます。
再発しやすいのも蕁麻疹の特徴です。一度蕁麻疹が出ると、様々な要因で再発しやすくなります。日常生活でできる予防策を知り、蕁麻疹の再発を防ぎ、快適に過ごせるように対策を立てましょう。
蕁麻疹を予防するための対策(アレルゲンの特定と除去、規則正しい生活など)
蕁麻疹の予防で最も重要なのは、原因物質(アレルゲン)を特定し、接触を避けることです。原因が特定できる場合は、アレルゲンを除去することで蕁麻疹を予防できます。
原因不明の特発性蕁麻疹の場合でも、下記のような生活習慣の見直しで症状の出現頻度や重症度を軽減できる可能性があります。
- アレルゲンの特定と除去: 血液検査や皮膚テストでアレルゲンを特定し、可能な限りそれらを避けるようにします。例えば、食物アレルギーが原因の場合は、原因となる食品を摂取しないようにします。ダニやハウスダストが原因の場合は、こまめな掃除を心がけます。
アレルゲン | 具体的な例 | 除去方法 |
---|---|---|
食べ物 | 卵、牛乳、エビ、カニ、小麦、そば、ピーナッツなど | 該当食品を食べない。食品表示をよく確認する。外食時には原材料を店員に確認する。 |
薬 | アスピリンなどの痛み止め、抗生物質、風邪薬など | 医師に相談し、別の薬に変更してもらう。 |
植物 | ウルシ、イラクサ、ブタクサなど | 触らない。近づかない。 |
動物 | ネコ、イヌ、ダニ、ノミなど | 触らない。ペットを飼っている場合はこまめなブラッシングや掃除を行う。 |
ハウスダスト | ダニ、カビなど | 布団を干す。掃除をこまめにする。空気清浄機を使用する。 |
花粉 | スギ、ヒノキ、ブタクサなど | マスクをする。外出を控える。花粉症用の目薬を使用する。 |
物理的刺激 | 摩擦、圧迫、寒冷、温熱、日光など | 皮膚への刺激を避ける。締め付けのきつい服は避ける。急激な温度変化に注意する。 |
その他 | ラテックス、金属、化粧品など | 原因物質を特定し、接触を避ける。 |
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規則正しい生活: 睡眠不足や疲労、ストレスは蕁麻疹を悪化させる要因となります。十分な睡眠をとり、バランスのよい食事を心がけてください。適度な運動も効果的です。
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皮膚を清潔に保つ: 皮膚を清潔に保つことで、細菌感染などを防ぎ、蕁麻疹の悪化を防ぎます。刺激の少ない石鹸を使用し、優しく洗いましょう。
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保湿: 皮膚の乾燥はかゆみを悪化させるため、保湿剤を使用して皮膚を保湿しましょう。
蕁麻疹が出たときの対処法(患部を冷やす、刺激を与えないなど)
蕁麻疹が出てしまったら、まずは症状を悪化させないことが重要です。以下の対処法を参考に、適切なケアを行いましょう。
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患部を冷やす: 冷たいタオルや保冷剤をタオルで包んで患部に当てると、かゆみが和らぎ、炎症を抑える効果があります。
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刺激を与えない: 患部を掻いたり、こすったりすると、症状が悪化し、慢性化しやすくなります。刺激を与えないように気をつけましょう。
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ゆったりとした服を着る: 患部を締め付けるような服は避け、ゆったりとした服を着るようにしましょう。
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入浴はぬるめの温度で: 熱いお風呂は、かゆみを悪化させる可能性があります。ぬるめの温度で入浴しましょう。
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医師に相談する: 症状が改善しない場合や、悪化した場合は、自己判断で市販薬を使用するのではなく、医師に相談しましょう。
蕁麻疹の再発を防ぐための生活習慣改善(食生活、睡眠、ストレス管理など)
蕁麻疹の再発を防ぐには、生活習慣の改善が重要です。規則正しい生活を送り、心身ともに健康な状態を保つように心がけましょう。
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食生活の改善: バランスの取れた食事を摂り、野菜や果物を積極的に摂取しましょう。食品添加物の多い食品やインスタント食品は、蕁麻疹を悪化させる可能性があるため、なるべく控えましょう。
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睡眠の確保: 睡眠不足は免疫力を低下させ、蕁麻疹を悪化させる可能性があります。毎日同じ時間に寝起きし、規則正しい生活リズムを維持することで、質の高い睡眠を確保しましょう。
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ストレス管理: ストレスは蕁麻疹の大きな悪化要因です。ストレスを溜め込まないよう、リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだり、自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。
蕁麻疹は、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すため、長期的な視点で生活習慣を見直すことが重要です。症状が落ち着いている時期にも、予防策を継続することで、再発のリスクを低減し、快適な生活を送ることができます。
まとめ
蕁麻疹はかゆみと赤い膨らみを伴う皮膚の病気です。大きく分けて急性蕁麻疹(6週間以内に治まる)と慢性蕁麻疹(6週間以上続く)の2種類があります。
原因は食物アレルギー、薬剤、物理的刺激、感染症、ストレスなど様々ですが、特定できない場合も多いです。症状が悪化する要因として、ストレス、睡眠不足、飲酒、疲労、感染症などがあります。
診断は問診、視診、血液検査、アレルギー検査などで行います。治療は抗ヒスタミン薬を中心に行い、症状に合わせて抗アレルギー薬、ステロイド薬、生物学的製剤なども使用します。
予防にはアレルゲンの特定と除去、規則正しい生活、皮膚の清潔保持、保湿が重要です。発症時は患部を冷やし、刺激を与えず、ゆったりとした服を着て、ぬるめの温度で入浴しましょう。症状が改善しない場合は医師に相談してください。再発予防には、食生活の改善、睡眠の確保、ストレス管理などの生活習慣の見直しが重要です。
全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。
令和6年11月21日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
参考文献
- Zuberbier T, Abdul Latiff AH, Abuzakouk M, Aquilina S, Asero R, Baker D, Ballmer-Weber B, Bangert C, Ben-Shoshan M, Bernstein JA, Bindslev-Jensen C, Brockow K, Brzoza Z, Chong Neto HJ, Church MK, Criado PR, Danilycheva IV, Dressler C, Ensina LF, Fonacier L, Gaskins M, Gáspár K, Gelincik A, Giménez-Arnau A, Godse K, Gonçalo M, Grattan C, Grosber M, Hamelmann E, Hébert J, Hide M, Kaplan A, Kapp A, Kessel A, Kocatürk E, Kulthanan K, Larenas-Linnemann D, Lauerma A, Leslie TA, Magerl M, Makris M, Meshkova RY, Metz M, Micallef D, Mortz CG, Nast A, Oude-Elberink H, Pawankar R, Pigatto PD, Ratti Sisa H, Rojo Gutiérrez MI, Saini SS, Schmid-Grendelmeier P, Sekerel BE, Siebenhaar F, Siiskonen H, Soria A, Staubach-Renz P, Stingeni L, Sussman G, Szegedi A, Thomsen SF, Vadasz Z, Vestergaard C, Wedi B, Zhao Z and Maurer M. “The international EAACI/GA²LEN/EuroGuiDerm/APAAACI guideline for the definition, classification, diagnosis, and management of urticaria.” Allergy 77, no. 3 (2022): 734-766.
追加情報
[title]: The international EAACI/GA²LEN/EuroGuiDerm/APAAACI guideline for the definition, classification, diagnosis, and management of urticaria.,
[summary]: ## 【タイトル】 じんましんの定義、分類、診断、および治療に関する国際的なEAACI/GA²LEN/EuroGuiDerm/APAAACIガイドライン
【要約】
- 本ガイドラインは、じんましんの定義、分類、診断、および治療に関する最新の知識に基づいた国際的なコンセンサスを提供する。
- 慢性じんましん(CU)の診断と治療のための最適なアプローチについて具体的な推奨事項を提供する。
- CUの病因、病態生理、診断、および治療に関する最新の知見をまとめる。
- CUの管理に役立つ、エビデンスに基づいたガイドラインを提供する。
- 医療従事者にCUの診断と治療のための最新情報とツールを提供する。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34536239,
[quote_source]: Zuberbier T, Abdul Latiff AH, Abuzakouk M, Aquilina S, Asero R, Baker D, Ballmer-Weber B, Bangert C, Ben-Shoshan M, Bernstein JA, Bindslev-Jensen C, Brockow K, Brzoza Z, Chong Neto HJ, Church MK, Criado PR, Danilycheva IV, Dressler C, Ensina LF, Fonacier L, Gaskins M, Gáspár K, Gelincik A, Giménez-Arnau A, Godse K, Gonçalo M, Grattan C, Grosber M, Hamelmann E, Hébert J, Hide M, Kaplan A, Kapp A, Kessel A, Kocatürk E, Kulthanan K, Larenas-Linnemann D, Lauerma A, Leslie TA, Magerl M, Makris M, Meshkova RY, Metz M, Micallef D, Mortz CG, Nast A, Oude-Elberink H, Pawankar R, Pigatto PD, Ratti Sisa H, Rojo Gutiérrez MI, Saini SS, Schmid-Grendelmeier P, Sekerel BE, Siebenhaar F, Siiskonen H, Soria A, Staubach-Renz P, Stingeni L, Sussman G, Szegedi A, Thomsen SF, Vadasz Z, Vestergaard C, Wedi B, Zhao Z and Maurer M. “The international EAACI/GA²LEN/EuroGuiDerm/APAAACI guideline for the definition, classification, diagnosis, and management of urticaria.” Allergy 77, no. 3 (2022): 734-766.