
あなたは、健康診断で血圧の数値を指摘されたことはありませんか?
実は、高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞といった生命に関わる病気を引き起こすこともある恐ろしい病気です。まるで静かに忍び寄る“サイレントキラー”にも例えられます。
厚生労働省の目標値である1日6g未満の塩分摂取を守れている日本人はごくわずか。知らず知らずのうちに高血圧のリスクを高めているかもしれません。
この記事では、高血圧の症状や原因、そして今日からできる簡単な対策まで、健康寿命を延ばすための重要な情報を網羅しています。ご自身の健康状態をチェックし、将来の健康リスクを下げるためにも、ぜひ読み進めてみてください。
【この記事の著者のご紹介】
みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
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内視鏡といえば天白橋。内科もやっぱり天白橋。天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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高血圧の症状と原因を知る5つのポイント
高血圧は、自覚症状が乏しいまま進行し、様々な病気を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。高血圧を理解し適切な対策をとるためには、症状や原因について正しく知ることが大切です。ご自身の健康状態をチェックし、将来の健康リスクを減らすためにも、ぜひこの章を通して高血圧について理解を深めてください。高血圧は、心臓が血液を全身に送り出す際に血管にかかる圧力が高い状態です。この状態が続くと血管に負担がかかり、動脈硬化などを引き起こし、様々な臓器に悪影響を及ぼします。

初期は自覚症状が少ない!高血圧のサインを見逃さないために
高血圧は初期段階ではほとんど自覚症状がないため「サイレントキラー(沈黙の殺人者)」とも呼ばれ、知らないうちに進行しているケースが多いです。症状がないまま高血圧が進行すると、血管がもろく硬くなり、動脈硬化が促進されます。結果として、脳卒中、心筋梗塞、腎不全などの深刻な病気を引き起こすリスクが高まります。
高血圧のサインを見逃さないためには、定期的な血圧測定が重要です。家庭用の血圧計を使用し、朝起きた時と夜寝る前に毎日血圧を測る習慣をつけ、ご自身の血圧を把握するようにしましょう。起床時と就寝前の血圧の変化を見ることで、日内変動による血圧の推移を把握できます。また、健康診断や人間ドックも必ず受診し、専門家によるチェックを受けるようにしてください。当院でも血圧測定や健康診断を実施しておりますので、お気軽にご相談ください。
もし、朝起きた時に頭痛やめまい、動悸や息切れ、疲れやすいなどの症状が現れたら、高血圧のサインかもしれません。これらの症状が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
めまい・頭痛・動悸…放置するとどうなる?高血圧の症状
高血圧の症状は初期にはほとんど自覚症状がありませんが、血圧が高い状態が続くと様々な症状が現れることがあります。代表的な症状としては、頭痛、めまい、動悸、肩こり、耳鳴り、吐き気、息切れ、顔のほてりなどがあります。ただし、これらの症状は高血圧以外にも様々な原因で起こり得るため、必ずしも高血圧が原因であると断定することはできません。
例えば、頭痛は緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など様々な種類があり、肩こりも姿勢や運動不足などが原因で起こります。めまいも、メニエール病や良性発作性頭位めまい症など、耳の病気が原因で起こる場合があります。
しかし、これらの症状が頻繁に起こる、または以前より強くなったと感じる場合は、高血圧の可能性も考慮し、医療機関を受診することが大切です。高血圧を放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中、心筋梗塞、腎不全、心不全などの深刻な合併症を引き起こすリスクが高まります。合併症は命に関わることもあるため、早期発見・早期治療が重要です。
遺伝だけじゃない!高血圧の原因となる生活習慣をチェック
高血圧の原因は、大きく分けて遺伝的要因と生活習慣の要因があります。両親が高血圧の場合、子供も高血圧になりやすい遺伝的要因が考えられます。しかし、遺伝的要因だけで高血圧になるわけではなく、生活習慣も大きく影響します。
高血圧の原因となる生活習慣には、塩分の摂りすぎ、脂肪分の多い食事、過度の飲酒、喫煙、運動不足、ストレス、睡眠不足などが挙げられます。また、最近の研究では、血清尿酸値が高いことも高血圧の危険因子となることが示唆されています(Xu et al., 2025)。高血圧は遺伝的要因と生活習慣の相互作用によって引き起こされると考えられており、遺伝的要因があっても、生活習慣を改善することで高血圧の発症リスクを下げることが期待できます。
他の病気と高血圧の関係…危険な合併症を引き起こすことも
高血圧自体は命に関わる病気ではありませんが、放置すると動脈硬化を進行させ、様々な合併症を引き起こす危険性があります。代表的な合併症には、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、腎不全、心不全、大動脈瘤、閉塞性動脈硬化症などがあります。これらの合併症は生命に関わる重篤な状態を引き起こす可能性があるため、高血圧の治療は非常に重要です。
高血圧は他の病気と関連している場合もあり、腎臓病、ホルモン異常、睡眠時無呼吸症候群などが原因で高血圧が引き起こされることもあります。このような場合は、原因となっている病気を治療することで、高血圧も改善することが期待できます。例えば、腎臓の機能が低下すると体内の水分や塩分のバランスが崩れ、高血圧につながることがあります。
高血圧になりやすい人の特徴…当てはまったら要注意!
高血圧になりやすい人の特徴としては、遺伝的要因、年齢、性別、生活習慣などが挙げられます。遺伝的に高血圧になりやすい体質の人や、年齢を重ねるごとに高血圧になりやすくなります。また、男性は女性よりも高血圧になりやすい傾向があります。更年期を迎えた女性は女性ホルモンの分泌が減少し、血圧が上昇しやすくなるため注意が必要です。
生活習慣においては、塩分の摂りすぎ、脂肪分の多い食事、過度の飲酒、喫煙、運動不足、肥満などが高血圧のリスクを高めます。また、ストレスや睡眠不足も高血圧に影響を与える可能性があります。これらの特徴に当てはまる人は、高血圧にならないように、生活習慣の改善を心がけることが重要です。規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。また、定期的に血圧を測定し、自分の血圧を把握することも重要です。
高血圧の予防と治療の4つのステップ
高血圧は、血管に常に高い圧力がかかり続けることで、血管の壁が厚く硬くなり、弾力性を失ってしまう状態です。まるで、長年使い続けたホースが硬くなってしまうように、血管もダメージを受けてしまいます。
高血圧は自覚症状が乏しいため、気づかないうちに進行し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気につながる危険性があります。早期発見・早期治療が重要ですが、ご自身の生活習慣を見直し、高血圧を予防することも非常に大切です。高血圧は生活習慣の改善や薬物療法によってコントロールすることができます。
天白橋内科内視鏡クリニックでは、内科全般を診療しており、高血圧をはじめとする生活習慣病の予防と治療にも力を入れています。患者様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療法をご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

食生活の改善…減塩のコツとおすすめレシピ
食生活の改善、特に減塩は高血圧対策の基本です。厚生労働省は、1日の塩分摂取量の目標値を6g未満としています。しかし、日本人の平均摂取量はそれを超えている現状です。
そこで、日常生活で簡単に実践できる減塩のコツをいくつかご紹介します。
- だしやスパイス、ハーブ、香辛料を上手に活用する: 塩分を控えめにしても、だしやスパイス、ハーブ、香辛料などを用いることで、風味豊かに仕上げることができます。昆布や鰹節で丁寧にとっただし汁は、素材本来の味を引き立て、満足感を与えてくれます。また、カレー粉、チリパウダー、クミン、コリアンダー、オレガノ、バジル、タイム、ローズマリー、生姜、ニンニクなどもおすすめです。
- カリウムの摂取: カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分の主成分)を排出する働きがあるため、高血圧予防に効果的です。カリウムを豊富に含む食品には、ほうれん草、バナナ、アボカド、海藻、いも類などがあります。これらの食品を積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
- 加工食品・インスタント食品・外食を控える: これらの食品は、一般的に塩分が多く含まれています。外食やインスタント食品に頼らず、できるだけ自炊を心掛けることで、塩分摂取量をコントロールすることができます。
- 緑茶を飲む: 緑茶に含まれるカテキンなどの成分には、血圧を下げる効果があることが複数の研究で示唆されています。例えば、緑茶サプリメントを摂取した成人を対象としたメタアナリシスでは、緑茶サプリメントが収縮期血圧と拡張期血圧の両方を低下させることが示されています。1日数杯の緑茶を飲む習慣を身につけることで、高血圧予防に繋がる可能性があります。
減塩を意識した、おすすめレシピを1つご紹介します。
- 鶏むね肉と野菜の蒸し物: 鶏むね肉と、ブロッコリー、人参、玉ねぎなどの野菜を、だし汁と少量の塩で蒸した料理です。素材本来のうまみを楽しむことができ、減塩を意識しつつも満足感のある一品となります。
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適度な運動で血圧コントロール…無理なく続けられる運動方法
適度な運動は、血圧を下げるだけでなく、高血圧の原因となる肥満やストレスの解消にも効果的です。ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などの有酸素運動は、心臓や血管の機能を高め、血圧をコントロールするのに役立ちます。
運動は、心血管疾患や高血圧、糖尿病、脂質異常症、体重増加などの関連疾患の発生率を低下させることが多くの研究で示されています。運動は全死因死亡率を低下させ、全体的な健康を改善するための効果的な手段です。
1回30分以上、週に180分以上を目安に行うことが推奨されていますが、運動習慣がない方は、まずは週に数回、10分程度のウォーキングから始めてみましょう。慣れてきたら、徐々に時間や頻度を増やしていくと良いでしょう。重要なのは、無理なく続けられる運動を見つけることです。また、運動を行う際には、適切な服装や靴を選び、水分補給をしっかり行うようにしましょう。
薬物療法で血圧を下げる…薬の種類と効果・副作用
生活習慣の改善だけでは血圧が下がらない場合、または高血圧が重症であると判断された場合には、薬物療法が必要になることがあります。降圧剤には、利尿薬、β遮断薬、Ca拮抗薬、ACE阻害薬、ARBなど様々な種類があります。これらの薬は、それぞれ異なる作用機序で血圧を下げるため、患者様の状態に合わせて最適な薬剤が選択されます。
降圧剤は効果が高い一方で、副作用が現れる可能性もあります。代表的な副作用として、めまい、ふらつき、倦怠感、むくみなどが挙げられます。副作用が気になる場合は、医師に相談し、薬の種類や量を調整してもらうことが可能です。自己判断で服薬を中断することは危険ですので、必ず医師の指示に従ってください。
最新治療で健康寿命を延ばす…天白橋内科内視鏡クリニックの取り組み
天白橋内科内視鏡クリニックでは、高血圧の治療において、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心掛けています。問診、血圧測定、血液検査、尿検査などを通して、高血圧の原因や重症度を正確に診断し、最適な治療方針を決定します。内科全般に対応しているため、高血圧以外の疾患についてもご相談いただけます。当クリニックは、最新の知見に基づいた治療を提供することにより、患者様の健康寿命の延伸に貢献したいと考えています。
また、当クリニックは内視鏡検査にも力を入れており、内視鏡専門医が検査を行いますので、安心して検査を受けていただけます。さらに、地下鉄原駅徒歩2分、提携駐車場完備とアクセスも良好です。高血圧でお悩みの方は、お気軽に天白橋内科内視鏡クリニックまでご相談ください。
天白橋内科内視鏡クリニックで高血圧を相談!
高血圧は、読んで字のごとく血管に高い圧力がかかっている状態です。普段はあまり自覚症状がないため、健康診断などで指摘されて初めて気が付く方も少なくありません。しかし、高血圧を放置すると、血管に負担がかかり続け、動脈硬化につながる恐れがあります。動脈硬化は、血管が硬く脆くなる状態であり、脳卒中や心筋梗塞などの命に関わる病気を引き起こす危険因子となります。
高血圧は、ご自身の生活習慣と密接に関連している場合が多く、適切な生活習慣を身につけることで、予防や改善が期待できます。天白橋内科内視鏡クリニックでは、高血圧をはじめとする生活習慣病の予防・治療にも力を入れて取り組んでいます。内科全般を診療対象としておりますので、些細なことでもお気軽にご相談ください。

原駅徒歩2分の好立地…アクセス方法と駐車場情報
天白橋内科内視鏡クリニックは、名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」2番出口から徒歩2分と、非常にアクセスしやすい場所にあります。お仕事帰りや買い物のついでにもお気軽にお立ち寄りいただけます。また、近隣には提携駐車場もございますので、お車での来院も便利です。駐車場の場所や利用方法につきましては、お気軽にお問い合わせください。
診療内容と費用…安心して受診できるクリニック
天白橋内科内視鏡クリニックでは、患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診療を心掛けています。高血圧の診療では、まず正確な血圧測定を行い、現在の血圧の状態を把握します。そして、患者様の生活習慣や食生活、既往歴、ご家族の病歴などを詳しく伺い、総合的に判断した上で、患者様に最適な治療方針をご提案いたします。費用は健康保険適用となります。3割負担の方ですと、初診時は約2,000円~3,000円程度、再診時は約1,000円~2,000円程度が目安となります。検査や処置の内容によって費用は異なりますので、ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
高血圧以外の診療科目…内視鏡検査・医療アートメイクなど
高血圧以外にも、内科全般を診療対象として幅広く対応しております。内視鏡専門医による苦痛の少ない内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)をはじめ、医療アートメイク、エクソソーム点滴療法、風邪・インフルエンザなどの感染症対応も行っております。その他、生活習慣病、アレルギー疾患、睡眠時無呼吸症候群、禁煙外来、健康診断、予防接種など、様々な症状やお悩みに対応可能です。お気軽にご相談ください。
凍結胚移植を検討されている患者様の中には、高血圧が気になる方もいらっしゃるかもしれません。最近の研究では、薬物療法を用いた凍結胚移植と比較して、自然周期凍結胚移植は高血圧妊娠合併症のリスクが低いことが示唆されています。
よくある質問…疑問を解消してスムーズに受診
Q. 高血圧の治療はどのくらいの頻度で通院すれば良いですか?
A. 患者様の状態によって異なりますが、通常は月に1回程度の通院をおすすめしています。
Q. 薬は必ず飲まなければいけませんか?
A. 必ずしも薬が必要なわけではありません。生活習慣の改善で血圧が安定する方もいらっしゃいます。医師と相談しながら、患者様に最適な治療方針を決定いたします。
Q. 他の病院で処方された薬を飲んでいる場合でも、受診できますか?
A. もちろん可能です。お薬手帳をご持参ください。
Q. 高流量酸素療法とはどのような治療法ですか?
A. 鼻カニューレを用いて高流量の酸素を投与する治療法です。通常の酸素療法よりも多くの酸素を供給できるため、呼吸困難の改善に効果的です。慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患の患者様に用いられることが多い治療法です。近年では、非対称型プローブを持つ高流量鼻カニューレが登場し、特定の患者さんにおいては、標準型と比較して死腔換気を減少させ、換気効率を向上させる可能性が示唆されています。
まとめ
高血圧は自覚症状が出にくいため、気づかぬうちに進行し、脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気を引き起こすリスクを高めます。怖い病気ですよね。でも、大丈夫。今日からできる簡単な対策で、高血圧は予防、改善できるんです。
食生活の見直し、適度な運動、場合によっては薬物療法など、できることから始めてみましょう。難しそうに聞こえるかもしれませんが、毎日の食事に少し気を配ったり、軽い運動を習慣づけることからで十分です。
大切なのは、自分の体と向き合い、健康寿命を延ばすための行動を始めること。小さな一歩が、未来の健康につながります。さあ、今日から一緒に健康を目指しませんか?
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全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。
令和7年6月13日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
参考文献
- Pisani L, Vega ML, Ageno E, Prediletto I, Dongilli R, Catalanotti V, Giancotti G and Nava S. “Effects of asymmetric nasal high-flow cannula on carbon dioxide in hypercapnic patients: A randomised crossover physiological pilot study.” Pulmonology 31, no. 1 (2025): 2411813.
- Baird F, Smith E, Beebeejaun Y, Subramanian V, Bhaduri M, Kametas N, Sarris I and Sunkara SK. “Obstetric and perinatal outcomes in singleton pregnancies following medicated, stimulated and natural, frozen embryo transfer cycles: an updated systematic review and meta-analysis.” Human fertility (Cambridge, England) 28, no. 1 (2025): 2448131.
- Xu J, Zhao J, Gu J, Wang W and Chen J. “Serum uric acid levels as a causal factor in hypertension: Insights from Mendelian randomization analysis.” Clinical and experimental hypertension (New York, N.Y. : 1993) 47, no. 1 (2025): 2496514.
- Van Ochten NA, Suckow E, Forbes L and Cornwell WK. “The structural and functional aspects of exercise-induced cardiac remodeling and the impact of exercise on cardiovascular outcomes.” Annals of medicine 57, no. 1 (2025): 2499959.
- Rezaei M, Akhavan N, Fathi F, Alavi SM, Fadaii M, Dehzad MJ and Askarpour M. “Effect of green tea supplementation on blood pressure in adults: a GRADE-assessed systematic review and dose-response meta-analysis of randomised controlled trials.” Blood pressure 34, no. 1 (2025): 2517122.
追加情報
[title]: Effects of asymmetric nasal high-flow cannula on carbon dioxide in hypercapnic patients: A randomised crossover physiological pilot study.
高流量鼻カニューレの非対称性と高炭酸ガス血症患者における二酸化炭素分圧への影響:ランダム化クロスオーバー生理学的パイロット研究 【要約】
- 高流量鼻カニューレ療法は、急性期および慢性期の非侵襲的呼吸サポートとして確立された方法だが、最近、非対称型プローブを持つ新しい高流量鼻カニューレが臨床使用に承認された。この新しいカニューレの臨床的利点はまだ定義されておらず、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者における非対称型高流量鼻カニューレ支持の使用に関する証拠はない。
- 本研究は、20人の高炭酸ガス血症COPD患者において、2種類の鼻カニューレ(「非対称型」と「標準型」)の二酸化炭素分圧(PaCO2)レベルへの影響を調査するために行われた、単施設、前向き、生理学的、クロスオーバー、ランダム化研究である。
- 全ての患者は、入院を必要とした急性増悪期から回復中で、pHが安定しているにもかかわらず持続的な高炭酸ガス血症を呈していた。
- 登録後、非対称型高流量鼻カニューレインターフェース(Optiflow + Duet、Fisher & Paykel Healthcare Ltd.、ニュージーランド)または標準型インターフェース(Optiflow、Fisher & Paykel Healthcare Ltd.、ニュージーランド)を用いた90分間の試験を2回ランダムに実施し、両治療間の60分間のウォッシュアウト期間を設けてキャリーオーバー効果を最小限に抑えた。
- 研究の結果、非対称型カニューレは、標準型カニューレと比較してPaCO2を有意に低下させなかったことが示唆された。横隔膜活動、呼吸困難、患者の快適性についても同様の結果が得られた。
- 興味深いことに、より高度なCOPD患者、特により重症の高炭酸ガス血症(ベースラインPaCO2値≧65 mmHg)の患者において、非対称型高流量鼻カニューレは、死腔換気を減少させ、換気効率を向上させる点で有意に優れた性能を示した。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39883488
[quote_source]: Pisani L, Vega ML, Ageno E, Prediletto I, Dongilli R, Catalanotti V, Giancotti G and Nava S. “Effects of asymmetric nasal high-flow cannula on carbon dioxide in hypercapnic patients: A randomised crossover physiological pilot study.” Pulmonology 31, no. 1 (2025): 2411813.
[title]: Obstetric and perinatal outcomes in singleton pregnancies following medicated, stimulated and natural, frozen embryo transfer cycles: an updated systematic review and meta-analysis.
【要約】
- 凍結胚移植(FET)サイクルにおける分娩および周産期予後を、薬物療法を用いたFET、刺激によるFET、自然周期FETの3種類で比較検討した体系的レビューとメタアナリシスが行われた。
- 31件の研究から得られた152,590例のFETサイクルを分析した結果、薬物療法を用いたFETサイクルでは、自然周期FETサイクルと比較して、高血圧妊娠合併症(RR 1.84, 95%CI: 1.48-2.29)、低出生体重(RR 1.25, 95%CI: 1.12-1.39)のリスクが有意に高かった。
- 薬物療法を用いたFETサイクルは、刺激によるFETサイクルと比較しても、高血圧妊娠合併症(RR 1.50, 95%CI: 1.33-1.64)、巨大児(RR 1.28, 95%CI: 1.17-1.40)のリスクが高かった。
- 自然周期FETサイクルは、刺激によるFETサイクルと比較して、高血圧妊娠合併症(RR 0.77, 95%CI: 0.60-0.99)、妊娠糖尿病(RR 0.78, 95%CI: 0.68-0.89)、低出生体重(RR 0.78, 95%CI: 0.64-0.95)、胎児発育不全(RR 0.83, 95%CI: 0.70-0.98)のリスクが低かった。
- これらの知見から、薬物療法を用いたFETサイクルは、自然周期FETサイクルや刺激によるFETサイクルと比較して、分娩および周産期合併症のリスクが高いことが示唆された。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40356454
[quote_source]: Baird F, Smith E, Beebeejaun Y, Subramanian V, Bhaduri M, Kametas N, Sarris I and Sunkara SK. “Obstetric and perinatal outcomes in singleton pregnancies following medicated, stimulated and natural, frozen embryo transfer cycles: an updated systematic review and meta-analysis.” Human fertility (Cambridge, England) 28, no. 1 (2025): 2448131.
[title]: Serum uric acid levels as a causal factor in hypertension: Insights from Mendelian randomization analysis.
【要約】
- 高尿酸血症と高血圧はしばしば併存する慢性疾患であり、多くの観察研究では血清尿酸値(SUA)と高血圧の間に関連性が示唆されているが、交絡因子や逆向きの因果関係のために因果関係は不明確であった。
- 本研究では、メンデルランダム化(MR)法を用いて、SUA値と高血圧リスクの因果関係を系統的に調査した。ヨーロッパ人集団の大規模ゲノムワイド関連解析(GWAS)で特定された一塩基多型(SNP)をSUA値の遺伝的指標として用いた。MRは遺伝的変異を代理変数として用いることで、無作為化比較試験を模倣し、交絡因子や逆向きの因果関係によるバイアスを最小限に抑える。収縮期血圧(SBP)と拡張期血圧(DBP)を主要アウトカムとした。
- MR解析の結果、SUA値の高さと高血圧リスクの間に有意な因果関係が認められた。具体的には、遺伝的に予測されたSUA値の上昇は、SBP(β=0.136 [0.035-0.238]、p<0.05)およびDBP(β=0.108 [0.007-0.209]、p<0.05)と正の関連を示した。逆に、逆向きのMR解析では、SBP(β=0.058 [-9.52E-05-0.116]、p=0.0504)やDBP(β=0.016 [-0.028-0.059]、p>0.05)がSUA値に有意な因果関係を示さず、この関連が一方通行であることを確認した。
- 本研究は、SUA値と高血圧リスクの増加の間に一方向の因果関係があることを示す、MRを用いた強力な証拠を提供する。従来の観察研究とは異なり、遺伝的アプローチにより交絡因子と逆向きの因果関係を効果的に軽減し、高血圧の病因に関する新たな知見を提供する。これらの知見は、高血圧リスクを軽減するためにSUA値を管理することの臨床的重要性に光を当てる。これらの知見を確認し、SUAを標的とする可能性のある治療介入を検討するためには、無作為化比較試験を含むさらなる研究が必要である。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40325623
[quote_source]: Xu J, Zhao J, Gu J, Wang W and Chen J. “Serum uric acid levels as a causal factor in hypertension: Insights from Mendelian randomization analysis.” Clinical and experimental hypertension (New York, N.Y. : 1993) 47, no. 1 (2025): 2496514.
[title]: The structural and functional aspects of exercise-induced cardiac remodeling and the impact of exercise on cardiovascular outcomes.
運動誘発性心リモデリングの構造的・機能的側面と心血管系アウトカムへの運動の影響 【要約】
- 運動トレーニングと全体的な心血管健康との関連性は明確にされており、心血管疾患や高血圧、糖尿病、脂質異常症、体重増加、さらには一部のがんなど、関連疾患の発生率の低下が認められる。
- この点において、運動処方は全死因死亡率を低下させ、全体的な健康を改善するための効果的な手段である。
- 患者にこれらの健康上の利点を得るために推奨される運動量を達成させるためには、運動の種類、量、強度について適切に教育することが重要である。
- 本レビューは、運動誘発性心リモデリングの構造的および機能的側面、運動に関する現在の推奨ガイドライン(裏付けとなるデータと共に)、そして運動が様々な心血管系アウトカムに及ぼす影響について、簡潔ながらも包括的な概要を提供する。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40377449
[quote_source]: Van Ochten NA, Suckow E, Forbes L and Cornwell WK. “The structural and functional aspects of exercise-induced cardiac remodeling and the impact of exercise on cardiovascular outcomes.” Annals of medicine 57, no. 1 (2025): 2499959.
[title]: Effect of green tea supplementation on blood pressure in adults: a GRADE-assessed systematic review and dose-response meta-analysis of randomised controlled trials.
緑茶サプリメントが成人の血圧に及ぼす影響:GRADE評価によるランダム化比較試験の系統的レビューと用量反応メタアナリシス 【要約】
- 本研究は、緑茶サプリメントの摂取が成人の血圧に及ぼす影響を評価するため、ランダム化比較試験(RCT)を対象としたGRADE評価による系統的レビューと用量反応メタアナリシスを実施した。
- 複数のRCTの結果を統合的に分析することにより、緑茶サプリメント摂取による血圧への影響(特に収縮期血圧と拡張期血圧への影響の程度)を定量的に評価した。
- 緑茶サプリメントの摂取量と血圧低下効果の関連性(用量反応関係)を調べ、その関係性を統計的に解析した。
- GRADEシステムを用いて、各研究のエビデンスの質を評価し、結果の信頼性を示した。
- 得られた結果に基づき、緑茶サプリメントの血圧管理への効果やその臨床的な意義について考察を行った。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40497293
[quote_source]: Rezaei M, Akhavan N, Fathi F, Alavi SM, Fadaii M, Dehzad MJ and Askarpour M. “Effect of green tea supplementation on blood pressure in adults: a GRADE-assessed systematic review and dose-response meta-analysis of randomised controlled trials.” Blood pressure 34, no. 1 (2025): 2517122.