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がん検診受けていますか? 肺がん検診 胃がん検診 大腸癌検診 当院でもできます

前回、
生活習慣病は日本三大死亡原因1位のがんに深い関わりがあります。
(リンク飛べます)
で生活習慣病についてお話しした中で
軽くがんについて触れたので
今回はがんについて詳しくお話しします。

がん検診についてショート動画作成したので
良ければご覧ください♪


がんとは?

「悪性腫瘍」のことをがんと言います。
細胞は通常必要に応じて分裂したり分裂をやめたりしますが、
がん細胞は遺伝子の突然変異として増え続けてかたまり(腫瘍)になります。
「良性腫瘍」の場合は転移などせずに留まって腫瘍になるため
その部分を取り除くことができれば再発はしないとされています。

血液やリンパの流れに乗って他の臓器や器官に
がんが移ることで転移します。

がんは禁煙や適度な運動、食生活などから予防はできますが、
100%防ぐことはできません。

がんは三大疾病に含まれます。
三大疾病とは日本人の死因の上位3つの病気です。
がん以外には心疾患、脳血管疾患になります。
日本人の三大死因でがんは1位です。

がん検診の重要性

がんは2人に1人が罹るとされる病気です。
それほど身近で、死因としても多い病気です。

自覚症状が出た時にはかなり進行してることが多いことがあります。
早期ではなにも症状がないなんてこともあります。
だから定期検診が必要なんです。
自分では気付かなかった身体の不調が
定期検診によって発見することができます。

がんは早期発見が大事です。
がんの治療は長く辛いことが多いです。
仕事や生活に支障が出ます。
がんがあまり進行してない状態で発見できれば
治療も短く終わる可能性も高く、
5年生存率も上がります。

だから定期検診は絶対受けるべきです。

がんのステージとは?

おおまかにⅠ期〜Ⅳ期まであります。
Ⅰ期はがんが多少広がっているが転移がない状態。
5年生存率もほとんどの部位で8〜9割ほどになります。
Ⅱ期は筋肉層まで広がっているまたは広がっていないがリンパ節に転移がある。
Ⅲ期は筋肉層まで広がっていてリンパ節へ転移もある。
Ⅳ期は元の場所から転移して別の場所でがんの発生が見られる。
ステージⅣは5年生存率も全がんで2割を切ってしまいます。

がんの部位別死亡数(2020年)

男女合計では1位 肺、2位 大腸、3位 胃、4位 膵臓、5位 肝臓
男性では1位 肺、2位 胃、3位 大腸、4位 膵臓、5位 肝臓
女性では1位 大腸、2位 肺、3位 膵臓、4位 乳房、5位 胃
上位を占めるもののほとんどが初期は自覚症状がない場合が多く
調子が悪くなって病院に足を運んだときは進行してしまっているため
死亡率が高いがんとなります。
定期検診は自覚症状のない初期段階で発見できます。

肺がん

肺がんの死亡率は年々多くなっています。
原因としては喫煙率の増加です。
そして初期症状がほとんどありません。
女性ホルモンが関係してる?
とも言われていますがまだ解明されていません。
男性の割合が多いです。
(日本では男性の喫煙率が高い)

肺がんには「小細胞がん」と「非小細胞がん」があります。
「小細胞がん」は非常に進行スピードが早く
初期段階で見つけることが難しいため
摘出手術できることがほとんどありません。
転移した先の部位からの症状でがんに気付くことがあります。

当クリニックではレントゲン検査を用いて
がんの影がないか確認します。
レントゲン以外の方法ではCTでの検査、痰に血が混じっていないかの検査、
がんの場合は進行度を診るためMRIを使います。
レントゲン検査でなにか影があり
精密検査が必要な場合は紹介状を書きます。

大腸がん

女性の死亡率が1番高いですが
男性の死亡率も高いです。
初期では自覚症状がほとんどないことが多いです。

主な原因は野菜や果実不足、運動不足、偏食、肥満など。
増えてきた要因は食事が欧米化したことです。
欧米化とはお肉の赤身や加工肉の摂取量が増えたことです。
赤身肉や加工肉は発がん性物質が含まれているため
過剰に摂取することで大腸がんのリスクを高める要因になります。
赤身肉とは牛・豚・羊などのお肉であり
鶏肉は赤身肉ではありません。
加工肉はソーセージ・ハム・ビーフジャーキーなど。

お肉にも動物性タンパク質が含まれているため
過剰に摂取をしなければ必要な栄養も取れるので
絶対食べない方がいいというわけでもありません。
1週間で500グラム以内に抑える、
加工肉はなるべく食べないほうが良いでしょう。

大腸がんの検査はまず便潜血検査を行います。
便潜血検査と言われると聞きなれない方もいるかと思いますが
検便のことですね。
2日法が一般的です。
2日分の便から血が含まれていないか検査します。
ずっとだらだら腸内で血が出続けているとは限らないため
2回に分けて検査を行うことでより精密さが増します。
陽性=大腸がん、陰性=大腸がんじゃない、
どちらも間違いです。
ポリープからの出血で陽性のこともあれば、
初期の大腸がんで出血がなくて陰性のこともあります。

なので大腸カメラ検査を行うことが
確実に大腸がんであるかがはっきりします。
もちろん便潜血検査である程度の目安にはなるので
したほうがいいですが、より正確なのは大腸カメラです。
40歳を過ぎてから罹患率が上がりますので
大腸カメラの検査も一緒に行いましょう。
もちろん出血されてる方は年齢関係なく
すぐに検査を受けてください。
小さいポリープであれば日帰り手術が可能です!

胃がん

初期では自覚症状がないことが多いです。
かなり進行しても自覚症状がないこともしばしば。
胃の痛み、不快感、違和感、胸やけ、吐き気、食欲不振など
胃潰瘍や胃炎でも起こる症状と同じ症状が出ます。

ピロリ菌感染してる方が胃がんのリスクが高いです。
ピロリ菌感染されてる方は早めに除菌をしましょう。
他の原因としては喫煙、塩分の多い食事、お酒、ストレスなど。

スキルス胃がんという種類があります。
これは通常のがんとして腫瘍を作るのではなく
胃の壁を硬くしながら広がっていきます。
進行が非常に早く、発見したときは
かなり進行していたり転移が見られることが多いです。
また、発見もしづらいです。
若い方の発症が多く、男女比では女性に多いです。

当クリニックの胃がん検査は基本的に胃カメラ検査です。
バリウム検査でも胃がんの検査は行えます。
バリウム検査の場合、バリウムを飲んでいただいて
レントゲンで造影した白黒の写真で確認します。
胃の全体像が見えることはメリットですが、
一方でレントゲンを撮るので
人体に影響のない量ですが被爆します。
胃カメラ検査だと胃の内部をカラーで見ることで
胃の色や凹凸を確認できるし、
小さな病変も胃カメラだからこそ見つけられます。
病変を採取することもできるので、
がん細胞かどうかの検査も行えます。

以上のことから当クリニックでは
胃カメラ検査で胃がん検査を行います。

三大死因3位が変わりました

日本人の死因の3位が「脳血管疾患」から「老衰」に変わりました。
脳血管疾患による死亡数は緩やかに減少しています。

老衰とは・・・
高齢者で、ほかに記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死。
高齢化が進み、病気や交通事故での死亡数が減少傾向にあります。
医療の進歩に伴い、長生きされる方が増えています。

現段階で病気の治療で長生きができても
細胞の老化は完全には止められません。
老衰は細胞が老化し衰え機能ができなくなった最終状態でもあります。
病気という明らかな原因はなくても
機能が弱ると食事が取れない、栄養を吸収できないなど
身体が正常に働けないようになります。
苦しまず眠るように亡くなる、と言うのは
脳や神経の機能も弱って感じなくなる
と言うことでもあります。


全ては患者さんの
「検査しとけばよかった・・・」
を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。


令和5年6月24日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
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