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喉の痛みが続く原因とは?内科での診断と治療

喉の痛み、誰もが経験するありふれた症状だからこそ、その原因を正しく理解することが重要です。実は、あなたのその喉の痛み、風邪やインフルエンザといったありふれた感染症から、放っておくと深刻な合併症を引き起こす溶連菌感染症、またはアレルギーや逆流性食道炎など、様々な原因が隠れているかもしれません。
当院では、内科・内視鏡クリニックとして、迅速抗原検査や血液検査などを通して、多角的に喉の痛みの原因を特定し、最適な治療を提供しています。つらい喉の痛み、自己判断で悪化させてしまう前に、まずは当院にご相談ください。原因に応じた適切な対処法で、一日も早く快適な毎日を取り戻しましょう。

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喉の痛みの原因4選と疑われる病気

喉の痛み。誰でも一度は経験があるのではないでしょうか。唾を飲み込むのも辛く、食事も楽しめない、そんな経験は誰しもあるはずです。実は、喉の痛みは、ありふれた症状だからこそ、その原因を正しく理解することが大切です。

なぜなら、原因によって適切な対処法が異なり、自己判断で間違った対処をしてしまうと、症状を悪化させる可能性もあるからです。

当院は内科・内視鏡クリニックとして、喉の痛みをはじめとする様々な症状に対応しています。内視鏡専門医ではありますが、内科全般何でもご相談に乗りたいと考えております。お気軽にご相談ください。この章では、喉の痛みの原因を大きく4つのカテゴリーに分けて解説します。

ウイルス感染症:風邪、インフルエンザ、コロナウイルスなど

喉の痛みの最も一般的な原因はウイルス感染症です。風邪、インフルエンザ、コロナウイルスなどがこれにあたります。これらのウイルスは、咳やくしゃみなどによって空気中に広がり、それを吸い込むことで感染します。

ウイルスが喉の粘膜に付着すると、そこで炎症を引き起こし、痛みや腫れが生じます。風邪の場合、喉の痛みだけでなく、鼻水、咳、くしゃみ、発熱などの症状が現れることもあります。インフルエンザの場合は、高熱、倦怠感、筋肉痛、関節痛といった全身症状を伴うことが多く、コロナウイルス感染症では、発熱、咳、倦怠感に加えて、味覚や嗅覚の異常が現れることもあります。

ウイルス感染症による喉の痛みは、多くの場合、安静にしていれば自然に治癒します。しかし、症状が重い場合や長引く場合は、医療機関への受診が必要です。咽頭炎はウイルスが原因であることが多く、自然治癒することもありますが、細菌や真菌が原因の場合は抗菌薬などによる治療が必要になることもあります。当院では迅速抗原検査などを行い、原因に応じた適切な治療を提供しています。

細菌感染症:溶連菌感染症、扁桃炎など

ウイルス感染症だけでなく、細菌感染症も喉の痛みの原因となります。溶連菌感染症や扁桃炎などが代表的です。細菌感染症の場合、ウイルス感染症よりも強い痛みや高熱を伴うことが多く、迅速な対応が重要です。

溶連菌感染症では、喉の激しい痛み、高熱に加えて、赤い発疹や舌がイチゴのように赤くなるといった特徴的な症状が現れます。この病気は、適切な抗菌薬(抗生物質)治療が必要となる疾患です。特に、溶連菌感染症は、放置すると急性リウマチ熱や糸球体腎炎といった深刻な合併症を引き起こす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

扁桃炎は、喉の奥にある扁桃腺が炎症を起こし、腫れて痛みを生じる病気です。扁桃腺に白い膿が付着していることもあります。細菌感染が原因となることが多く、抗生物質による治療が有効です。

細菌性咽頭炎の診断には、患者の病歴や症状に加えて、迅速抗原検査や喉の培養検査などが有用です。細菌感染による喉の痛みは、自己判断で市販薬を使うのではなく、必ず医療機関を受診し、適切な抗菌薬の処方を受けるようにしてください。

アレルギー:花粉症、ダニアレルギーなど

アレルギー反応も喉の痛みの原因となります。花粉症やダニアレルギーなどが代表的です。アレルギー物質が体内に侵入すると、免疫システムが過剰に反応し、喉の粘膜に炎症を起こします。

アレルギーによる喉の痛みは、かゆみ、イガイガ感、乾燥感を伴うことが特徴です。症状がつらい場合は、抗アレルギー薬が有効です。また、原因となるアレルギー物質を特定し、可能な限り避けることも重要です。

その他:逆流性食道炎、声帯ポリープなど

ウイルス感染症、細菌感染症、アレルギー以外にも、喉の痛みの原因は様々です。例えば、胃酸が逆流して喉を刺激する逆流性食道炎や、声帯にできる良性の腫瘍である声帯ポリープなども喉の痛みを引き起こします。

また、空気の乾燥、タバコの煙、声の酷使なども喉の粘膜を刺激し、炎症を起こすことがあります。生活習慣の見直しも重要です。喉の痛みは、原因によって適切な治療法が異なります。自己判断で治療しようとせず、医療機関を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けることが大切です。

喉の痛みの検査・診断3選と天白橋内科内視鏡クリニックでの治療

喉の痛み。経験したことがないという方は少ないのではないでしょうか。特に、季節の変わり目や乾燥した冬などは、喉の痛みを訴える患者さんが当院にも多く来院されます。

一口に「喉の痛み」と言っても、その原因は様々です。ウイルスや細菌感染症、アレルギー、逆流性食道炎、はたまた喋りすぎによるものまで、実に多様です。原因が違えば当然治療法も異なってきますので、自己判断で市販薬を服用するのではなく、まずは医療機関を受診し、原因を特定することが大切です。

当院は内科内視鏡クリニックです。内視鏡専門医ではありますが、内科全般何でもご相談に乗りたいと考えています。発熱外来から内視鏡、医療アートメイクやエクソソーム点滴療法まで、幅広く対応しています。喉の痛みでお困りの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

診察:視診、触診

問診で症状や経過を詳しく伺った後、視診と触診を行います。視診では、ペンライトで口腔内を照らしながら、喉の奥の状態を直接確認します。扁桃腺が腫れて赤くなっていないか、白い膿のようなものが付着していないか、口内炎ができていないかなどを丁寧にチェックします。

触診では、首のリンパ節の腫れや圧痛の有無を確認します。リンパ節は、体内に侵入した細菌やウイルスを退治する役割を担っているため、感染症にかかると腫れて大きくなることがあります。喉の痛みだけでなく、発熱、咳、鼻水などの症状の有無も併せて確認することで、総合的に判断します。

検査:迅速抗原検査、血液検査など

視診や触診である程度の診断は可能ですが、原因を特定するために、いくつかの検査が必要となる場合があります。当院では、迅速抗原検査や血液検査などを行っています。

迅速抗原検査は、溶連菌感染症やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などを迅速に診断するための検査です。綿棒のようなもので喉の奥を優しくこすり、採取した検体を用いて検査を行います。15分程度で結果が分かりますので、院内で迅速に診断が可能です。

血液検査では、炎症反応(CRP、白血球数)などを調べ、細菌感染の有無や重症度を評価します。CRPは炎症が起こると増加するタンパク質で、白血球は体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃する細胞です。これらの数値が高い場合は、体内で炎症が起きていることを示唆しています。また、貧血や脱水症状なども併せて確認できます。

細菌性咽頭炎、特に溶連菌感染症の迅速な診断は非常に重要です。なぜなら、溶連菌感染症は、放置すると急性リウマチ熱や糸球体腎炎といった深刻な合併症を引き起こす可能性があるからです。これらの合併症は心臓や腎臓に悪影響を及ぼし、将来的に生活の質を低下させる可能性があります。迅速な診断と適切な抗菌薬治療によって、これらの合併症のリスクを大幅に減らすことができます。

鑑別診断:他の疾患との区別

喉の痛みは、様々な病気が原因で起こりえます。風邪やインフルエンザなどのウイルス感染症、溶連菌感染症や扁桃炎などの細菌感染症、アレルギー性鼻炎や咽頭炎、逆流性食道炎、声帯ポリープなど、多くの疾患が考えられます。

それぞれの病気によって治療法が異なるため、どの病気が原因となっているかを正確に見極める「鑑別診断」が重要です。医師は、患者さんの症状、診察所見、検査結果などを総合的に判断し、最も可能性の高い病気を特定します。

例えば、発熱、咳、鼻水、全身倦怠感とともに喉の痛みがある場合は、風邪やインフルエンザの可能性が高いと考えられます。一方、高熱と激しい喉の痛みがあり、首のリンパ節が腫れている場合は、溶連菌感染症や扁桃炎の可能性を考慮します。また、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみとともに喉の痛みがある場合は、アレルギー性鼻炎や咽頭炎の可能性が高いでしょう。

当院の治療方針:薬物療法、生活指導など

当院では、患者さんの症状や検査結果に基づき、適切な治療法を選択します。薬物療法としては、抗ウイルス薬、抗生物質、抗アレルギー薬、鎮痛剤などを症状に合わせて処方します。ウイルス性の咽頭炎は多くの場合、安静にしていれば自然に治癒するため、対症療法が中心となります。一方、細菌感染が疑われる場合は、原因菌に応じた抗生物質を適切な期間服用することが重要です。

薬物療法に加えて、生活指導も重要です。うがい、加湿、安静、水分補給、禁煙なども併せて行うことで、症状の改善を促します。うがいは、喉の粘膜を清潔に保ち、炎症を抑える効果があります。加湿は、乾燥した空気によって喉の粘膜が傷つくのを防ぎます。安静は、体の免疫力を高め、回復を早めます。水分補給は、脱水を防ぎ、喉の乾燥を防ぎます。禁煙は、喉への刺激を避け、炎症の悪化を防ぎます。

提携医療機関との連携

当院では、専門性の高い医療機関と提携し、必要に応じて迅速に紹介を行う体制を整えています。例えば、扁桃炎が重症化している場合や、声帯ポリープの手術が必要な場合は、適切な専門医に紹介させていただきます。患者さんにとって最適な医療を提供できるよう、常に努めております。

喉の痛みに効果的な対処法5選と予防ケア

喉の痛み。誰もが一度は経験する、あのツーンとした不快感。唾を飲み込むたびに響く痛みは、食事も会話も億劫にしてしまいますよね。放っておけば治るだろう、と安易に考えていませんか?実は、その喉の痛み、原因によっては思わぬ病気が潜んでいるかもしれません。

当院は内科内視鏡クリニックです。内視鏡専門医ですが、内科全般何でもご相談に乗りたいと考えています。発熱外来から内視鏡、医療アートメイクやエクソソーム点滴療法まで、幅広く対応しています。喉の痛みでお困りの方も、どうぞお気軽にご相談ください。

対処法:うがい、加湿、安静

喉の痛みの多くは、ウイルスや細菌による感染症が原因です。これらの病原体は、乾燥した環境を好みます。喉の粘膜が乾燥すると、防御機能が低下し、ウイルスや細菌が侵入しやすくなるのです。そこで、重要なのが「うがい」「加湿」「安静」の3つの対処法です。

うがいは、物理的にウイルスや細菌を洗い流す効果があります。水やぬるま湯でも良いですが、殺菌効果を高めるために、うがい薬の使用も有効です。うがい薬には様々な種類がありますが、当院ではポビドンヨードを含むうがい薬を推奨しています。ポビドンヨードは、幅広い細菌やウイルスに対して効果があり、副作用も少ないため、安心して使用できます。ただし、甲状腺疾患のある方は使用を控える必要があるため、医師に相談してください。

加湿も重要です。適切な湿度は、喉の粘膜の乾燥を防ぎ、防御機能を維持するのに役立ちます。加湿器を使用したり、濡れタオルを干したりして、室内の湿度を50~60%に保つように心がけましょう。冬場は特に乾燥しやすいため、意識的に加湿を行うことが大切です。

そして、忘れてはならないのが安静です。十分な休息をとることで、体の免疫力が高まり、ウイルスや細菌と戦う力を高めることができます。安静にすることで、炎症の悪化を防ぎ、回復を早める効果も期待できます。

市販薬:種類と選び方、注意点

ドラッグストアに行くと、様々な種類の喉の痛み用の市販薬が並んでいます。トローチ、スプレー、内服薬など、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

トローチは、喉に直接作用し、痛みや炎症を和らげる効果があります。殺菌成分が含まれているものや、痛みを麻痺させる成分が含まれているものなど、様々な種類があります。効果が持続しやすいというメリットがありますが、小さなお子さんやお年寄りの方は、誤嚥に注意が必要です。

スプレーは、広範囲に薬剤を噴霧できるため、炎症が広がっている場合に有効です。即効性があるというメリットがありますが、効果の持続時間が短いというデメリットもあります。

内服薬は、痛みや炎症を抑える成分が全身に作用するため、発熱や倦怠感を伴う場合に適しています。ただし、市販薬はあくまで一時的な対処療法です。症状が改善しない場合や、長引く場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

家庭療法:ハチミツ、生姜など

昔から、喉の痛みに効果があるとされているのが、ハチミツや生姜です。ハチミツには、抗炎症作用や抗菌作用があり、喉の炎症を鎮める効果が期待できます。ティースプーン1杯程度のハチミツをそのまま舐めるか、お湯や紅茶に溶かして飲むと良いでしょう。1歳未満の乳児には、乳児ボツリヌス症のリスクがあるため、与えないでください。

生姜にも抗炎症作用があり、喉の痛みや腫れを和らげる効果があります。すりおろした生姜を紅茶に入れたり、生姜湯として飲んだりするのがおすすめです。生姜には体を温める効果もあるため、冷えからくる喉の痛みにも有効です。

喉に良い食べ物・飲み物

喉の痛みがある時は、刺激の少ない、温かい飲み物や食べ物がおすすめです。例えば、紅茶やハーブティー、スープ、おかゆなどです。冷たい飲み物や食べ物は、喉を刺激し、炎症を悪化させる可能性がありますので、避けましょう。

また、カフェインやアルコールを含む飲み物は、利尿作用があるため、体内の水分を排出し、喉の乾燥を悪化させる可能性があります。喉の痛みがある時は、ノンカフェインの飲み物や、カフェイン・アルコールを控えるようにしましょう。

予防ケア:生活習慣の改善、マスクの着用

喉の痛みを予防するためには、日頃から生活習慣に気を配ることが大切です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、免疫力を高めましょう。免疫力が低下すると、ウイルスや細菌に感染しやすくなり、喉の痛みを引き起こすリスクが高まります。

また、外出時にはマスクを着用することで、ウイルスや細菌の侵入を防ぐことができます。特に、乾燥しやすい時期や人混みに行く際は、マスクの着用を心がけましょう。ウイルス性咽頭炎の多くは自然治癒しますが、細菌性や真菌性の咽頭炎は抗菌薬などによる治療が必要です。適切な治療のためにも、医療機関を受診し医師の診断を受けることが大切です。

まとめ

喉の痛みが続く原因は、ウイルスや細菌感染、アレルギーなど様々です。自己判断で市販薬を使う前に、医療機関を受診し原因を特定することが大切です。内科では、視診・触診、迅速抗原検査や血液検査などを行い診断します。治療は原因に応じた薬物療法や、うがい・加湿などの生活指導、場合によっては専門機関への紹介も行います。日頃からバランスの良い食事や睡眠、適度な運動、マスク着用などで予防も心がけましょう。喉の痛みを軽く見ず、適切なケアで健康な喉を保ちましょうね。

全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。


 

令和7年4月11日 

天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

 

参考文献

  • Sykes EA, Wu V, Beyea MM, Simpson MTW, Beyea JA. Pharyngitis: Approach to diagnosis and treatment. Canadian family physician Medecin de famille canadien 66, no. 4 (2020): 251-257.

追加情報

[title]: Pharyngitis: Approach to diagnosis and treatment.,

咽頭炎:診断と治療へのアプローチ

【要約】

  • 本論文は、家族医向けに咽頭炎の診断と治療に関する最新のアプローチを提供することを目的とする。
  • 論文では、重要な症状、検査方法、一般的な原因の概要を詳しく説明する。
  • 本論文は、1989年から2018年の間に発表された査読済み文献と著者の臨床経験に基づいている。
  • 咽頭炎による喉の痛みは、家族医学の診療所ではよくある症状であり、咽頭とその周辺組織の炎症が原因である。
  • 咽頭炎は、ウイルス、細菌、または真菌の感染によって引き起こされる。
  • ウイルス性の原因は、しばしば自然に治癒するが、細菌性および真菌性の感染症は通常、抗菌療法を必要とする。
  • 迅速抗原検出検査と喉の培養は、臨床所見とともに、原因となる微生物を特定するために使用できる。
  • Streptococcus pyogenes による咽頭炎は、急性リウマチ熱や糸球体腎炎などの重篤な合併症を伴うため、最も懸念される疾患の一つである。
  • したがって、標的治療を提供するためには、咽頭炎の慎重な診断が必要である。
  • 咽頭炎の診断には、詳細な病歴が重要である。
  • 迅速抗原検出検査は、抗生物質の投与を考慮する場合にのみ行うべきである。
  • 医師は、咽頭炎に対する抗生物質の投与を控え、回復が遅れたり、S pyogenes 感染のリスクが高まったりすることはない。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32273409,

[quote_source]: Sykes EA, Wu V, Beyea MM, Simpson MTW and Beyea JA. “Pharyngitis: Approach to diagnosis and treatment.” Canadian family physician Medecin de famille canadien 66, no. 4 (2020): 251-257.