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尿酸値を下げる方法、治療などを解説します。

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今回のテーマは、痛風の原因として有名な尿酸値についてです。


尿酸値とは

 尿酸はプリン体を体内で代謝するときに起こる老廃物です。プリン体というと、いわゆるビールや日本酒に含まれる有害な物質という印象が強く、「プリン体ゼロ」と名のつくお酒もよく目にしますよね。有害なイメージのプリン体ですが、実は人間の細胞に必要な核酸という成分の元となっており、体に必須の栄養素でもあります。ただ体内で利用するプリン体の量はほぼ決まっていますので、それを超えた分は害を及ぼす可能性があります。

 人間の体の中でプリン体は常に消費されていき、どんどん尿酸が作られていきます。尿酸は体の中で常に作られ、尿に排出されていきますが、尿から排出するペースを上回ってしまったり、尿に排出する力が弱まったりするとすぐに体の中に蓄積していきます。この尿酸、実は非常に厄介な性質を持ちます。それは「血液に溶けにくい」ということです。よく健康診断で調べられる「尿酸値」はもちろん血液中の尿酸の量を測定していますが、尿酸が血液に溶けられる量を超えてくると、尿酸が関節に析出して結晶を作ってしまいます。これが痛風の元となります。

 析出してしまった尿酸の結晶を痛風結節と呼び、足の親指の関節に溜まってしまい、そこがある拍子に突然痛くなることがあります。これを痛風発作と呼びます。痛風結節を外敵だと判断した白血球が関節に大量にやってきて突然の炎症を引き起こしてしまうと考えられています。一度関節に尿酸が溜まって痛風結節を作ってしまうと、尿酸の性質上液体に溶けにくいですので、関節内に留まってしまい、なかなか消滅させることが困難になってしまいます。

 痛風は非常に痛く、くり返すので厄介なのですが、それだけでなく残念ながら尿酸が高いことで他にも身体にとってよくないことがたくさんあります。そのためしっかりとした知識を皆さんにつけていただき、痛風にならないような食生活や通院をしていただくことが大切だと思っています。

 

高尿酸血症の影響

 尿酸値が高い状態を高尿酸血症と呼びます。体質の場合もありますが、多くは偏った食事による生活習慣病が原因と考えられています。高尿酸血症が続いてしまった場合に引き起こされる症状や病気について簡単に解説していきます。

①痛風

 これは上記で説明した通りで、関節のなかで尿酸が結晶を作ることにより、そこに白血球があつまって攻撃を開始し、炎症がおこり、激しい痛みを引き起こします。母指球の部分が赤く腫れ上がって、もう何をしても痛い、歩けたもんじゃないという大変な痛みに襲われてしまいます。痛みが起こってしまったら、鎮痛薬を使いますが自然に治るまで数日から数週間かかることがあります。

 

②腎障害、尿路結石

 尿酸を体外へ排出するのに重要な役割を持つのが腎臓です。尿酸値が高いと腎臓への負担が高まってしまいますし、腎臓で尿が作られたところでも尿酸が結晶化してしまうことがあり、腎盂結石や尿管結石を引き起こします。また、痛風腎と呼ばれる、痛風患者さん特有の、腎臓の障害をきたすことがあり、腎臓の機能がどんどん落ちていき、最悪の場合は「透析」が必要な状態になることさえあります。

 

③血管へのダメージ

 高尿酸血症は血管へのダメージの蓄積をおよぼします。それがもちろん腎臓でおこれば、さらに腎臓の機能が悪化する原因になります。腎臓だけでなく、脳や心臓の血管を詰まらせてしまうことさえあります。ただし、血管へのダメージは高尿酸血症だけで起こるわけではなく、糖尿病、高血圧、脂質異常症、喫煙などさまざまな原因で引き起こしてしまいます。一般に尿酸値が高くなるような食生活をしている人は、高血圧、脂質異常症、糖尿病などもあわせてもつ危険性が高いと思います。

 

尿酸値を上げる食事や体質

 尿酸の原因となるプリン体を多く含む食事で、尿酸値は簡単に上がってしまいます。例えばお酒、レバー、肉類、魚卵などが代表的です。そして、清涼飲料水などに含まれる「果糖ぶどう糖液糖」なども体内で代謝される際に尿酸を作り出してしまいます。

 そして、肥満も尿酸値が上がる原因となりますので、定期的な運動も必要になってきます。このように、現代の生活では、尿酸値がとても上がりやすい環境が整ってしまっています。

 

尿酸値を下げる方法

 薬に頼らず尿酸値を下げる方法は、食事管理の徹底や、運動習慣をつけるということが中心となります。また尿から尿酸を捨てやすくするために、尿をアルカリに傾かせるという方法があります。まず尿が極端に酸性に傾かないように、しっかりと水分を取る必要があります。そして、尿をアルカリ化させやすい食事として、海藻類や野菜、根菜類が上げられれます。ただし尿をアルカリ化させても極端に尿酸値を下げることは難しいですので、原因となる食事の偏りをまず直すことが大切です。

 

高尿酸血症の治療

 高尿酸血症の治療は、尿酸を多く作らないようにすることと、尿酸を効率的に排泄することが目標とされてきました。伝統的にこの2つの方法を目指して2種類の薬を使うことが多かったのですが、ここ10年で大きく変わりました。今代表的な治療薬はフェブキソスタットと呼ばれる種類で、1種類でも比較的良好に尿酸値を下げることができます。ただしあまりに尿酸の状態が悪い方ですと、痛風は防ぐことが難しく、薬の使い始めに痛風発作を起こしてしまうという可能性もあります。

 痛風に関しては、発作の前兆が現れた時に飲む薬もありますが、一度発作を起こしてしまうと、痛みを取る以外の、あまり効果的な治療方法はなくなってしまいます。そしてやはり関節内に出てしまった結晶は簡単にはなくなりません。そのため、健康診断で高尿酸血症の可能性を伝えられた場合には、痛風になる前に、生活習慣の見直しや、必要に応じて薬を飲むなどの対応が大切となってきます。

全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。

令和4年1月15日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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