名古屋市天白区原にあります、天白橋内科内視鏡クリニックです。原駅から徒歩約二分のところにあり、無料駐車場もあります。名古屋市天白区原にあります、天白橋内科内視鏡クリニックです。原駅から徒歩約二分のところにあり、無料駐車場もあります。

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高脂血症とは?LDL、HDLコレステロール、中性脂肪?

名古屋市天白区の天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。



高血圧と並び患者さんの多い高脂血症についてです。


高脂血症とは

 高脂血症は、生活習慣病の一つとして広く知られるようになってきた病気です。一般に、血液中に含まれる脂肪分が多いことがこの高脂血症の由来ですが、脂肪分の中でも、良いものと悪いものがあり、悪い脂肪分が多いのはもちろん困りますが、良い脂肪分が少ないのも問題があることがあります。これらの多い少ないを考慮して、適切な脂質のバランスではないという状態を「脂質異常症」と呼ばれるようになってきています。糖尿病や高血圧、高尿酸血症とならんで、心臓や脳の血管に重大な影響を及ぼす可能性のある病気です。

 

血液中の脂質と、脂質異常症について

悪玉コレステロール、善玉コレステロール、中性脂肪

 血液中の脂肪分はLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪と分類されています。これらは、コレステロール1つあたりの大きさで分類されていますが、作用も全く異なるため分けて考える必要があります。

 LDLコレステロールは一つ当たりが小さく、悪玉コレステロールと呼ばれています。LDLは血管の内側にくっつきやすく、そこに炎症細胞が集まることでプラークと呼ばれる塊を血管内に作ってしまいます。それが原因で血管の中の血液が流れる部分を狭くしてしまったり、プラークが破けることで血管を完全に詰まらせることがあります。これが脳の血管で起こると脳梗塞、心臓の血管である冠動脈でおこると狭心症や心筋梗塞という、命に関わり、後遺症も引き起こす非常に重大な病気となります。

 HDLコレステロールは一つ当たりが大きく、善玉コレステロールと呼ばれています。血管の内側にくっついてしまったLDLコレステロールを回収し肝臓の細胞内へ戻す働きがあり、LDLが血管へ及ぼす影響を抑える作用があります。そのため善玉と呼ばれています。ごく稀にHDLが非常に多い方がいますが、必要以上に多かった場合の影響はよくわかっていません。

 中性脂肪はそのどちらにも分類されない中間のコレステロールという意味で名付けられていますが、あまりはっきりとした作用はわかっていません。しかしながら中性脂肪の高い方ではやはり脳や心臓の血管への影響が起こる傾向があり、中性脂肪も可能な限り低いほうが良いとされています。

 これらの仕組みから、LDLと中性脂肪は低めがよく、HDLはやや高いほうが良いとされています。

 

 LDLコレステロールの値には実は重大な落とし穴があります。健康診断や病院での検査で表示される「基準値」というものにはおよそ70〜140 mg/dLとされていることが多いです。この「基準値」はこの範囲内であれば安心ということではないので注意が必要です。そもそも基準値というのは90%の人たちはこの範囲内に収まるというだけで、みんなが病気であれば自動的に基準値の範囲内でも病気になるという落とし穴があります。基準値と正常値は異なることに注意が必要です。

 このLDLの基準値は全く当てにならず、現代の最新医学の傾向としては、LDLコレステロールはもっともっと低くあったほうが良いとされています。特に高血圧や糖尿病を合併している方は100以下を目指す必要があり、すでに狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の既往がある人は70未満が目標になります。つまり基準値内に収まっていれば安心とは言えないのです。

 

脂質異常症を防ぐには

 一般に、LDLや中性脂肪は、イメージ的には肉の脂肪分。HDLは魚の脂肪分という理解で問題ないと思います。そのため脂質異常症を防ぐには、良質な魚の脂肪分を摂取し、肉の脂肪を減らすということが食事管理に必要と言えます。しかし、LDLの高い患者さんを実際に見てみると、ストイックに食事管理をしても、なかなかLDLが下がらなくて困っている人がよくいます。LDLが高いのは、悪い食生活をしているというわけではなく、体質の問題が多いと考えられてきています。まれに遺伝的に非常にLDLの高い家族性高コレステロール血症という患者さんもおりますし、女性の場合は特に閉経前後でのホルモンの変動に伴い、突然脂質異常症が出現するという場合もあります。

 

脂質異常症を防ぐ効果的な方法

 薬に頼らず脂質異常症を予防もしくは改善していく方法として、唯一可能性が残されているのが「運動」です。中強度以上の有酸素運動を一日30分以上行うことで、血液中の脂質バランスの改善が見込まれ、各種ガイドラインでもしっかり推奨されています。毎日は難しくても、最低2日に1回、できれば身体をダイナミックに動かす運動を行うことで、脂質異常症を予防・改善できるかもしれません。もちろん一人一人の状態にあわせて、可能な運動強度があると思いますので、できる範囲から少しずつ始めてみることが大切です。

 

脂質異常症の治療

 食生活や運動など生活習慣を見直すことで改善が望めるかもしれません。しかし残念ながら食事で下げられるLDL値には限界があり、LDLの高い方は早期から薬剤の内服をする必要があります。悪玉コレステロールや中性脂肪を下げる薬はたくさんの種類があり、それぞれでメリットデメリット、そして副作用のリスクもありますので、慎重に選択して経過を見る必要があります。最近では注射薬で効果的に下げる治療方法も注目されていますが、どの治療法が適しているのかかかりつけ医をもち相談するようにしましょう。

全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

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令和4年1月15日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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