大腸カメラを実施する目的とは?メリットや実施頻度について大腸カメラを実施する目的とは?メリットや実施頻度について

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大腸カメラを実施する目的とは?メリットや実施頻度について解説!

名古屋市天白区の天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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さて、本日は前回の胃カメラに続き大腸カメラについてのお話です。

大腸カメラについては、1度は耳にしたことがある方も多いでしょう。

でも具体的な内容や流れがわからないことから不安を感じやすい検査でもあります。大腸がんは日本人の死因の中でも1位2位を争うほど多く見られる疾患と言われていますが、早期発見・早期治療で治癒する可能性が非常に高い疾患です。
早めの対処ができるよう、定期検診はぜひ受けておきたいですよね。

そこで今回は、大腸カメラ検査の目的やメリット、検査の実施頻度について解説します。

🦊大腸カメラはどんな検査?

大腸カメラは正式名称を「下部消化管内視鏡検査」といい、おしりの穴からカメラを挿入して直接大腸の中を観察できる検査のことを指します。

腸内に便が残っていると、観察ができないことから、前日から大腸に食べ物が残りにくいような食事を摂取し、下剤を飲んで検査に臨む必要があります。

検査時間は、準備の時間も合わせておおよそ1時間程度であり、検査後の行動制限はありません。

🦊大腸カメラを行うメリットは?

普段の生活で忙しいと、検診を後回しにしてしまいがちですよね。
ですが、大腸カメラは忙しく、生活が乱れがちな方にこそおすすめの検査なのです。
では、大腸カメラを行うことでどういったメリットがあるのでしょうか。

ここでは、大腸カメラを行うメリットを詳しく解説します。

<症状がある場合の確定診断>

もし下記のような症状がある方は、大腸カメラを受けることをおすすめします。

  • 腹痛など なんらかの腹部症状
  • 便秘と下痢を繰り返す症状がある
  • 便に血が混じる
  • 主治医から進められている


大腸の疾患は、最終的に大腸カメラでなければ診断を確定できないものも多くあります。

ずっと診断が確定しない状態では、不安が強くなるだけでなく、症状が悪化していく可能性がありますよね。症状がある方は大腸カメラを早期に受けることがメリットであるといえそうです。

<がんの早期発見>

大腸がんの発見には、定期健診にも用いられている便潜血検査が広く知られていますが、がんに移行する前のポリープなどには反応しないことがわかっています。肉眼で腸壁を観察できる大腸カメラを行うことで、便検査ではわからない早期がんやポリープの発見にも繋がるのです。
大腸カメラ検査を定期的に行っている方は、早期にがんを発見・治療でき、死亡率の大幅な低下が確認されています。

<ポリープの発見・切除が可能>

ほとんどのポリープは良性ですが、がんに移行する可能性のあるポリープも存在します。大腸カメラはそんなポリープの発見ができるだけでなく、ポリープの切除まで実施できるのです。
何度も検査を行うと体への負担も大きいことから、1度の検査で切除できるのは大腸カメラのメリットと言えそうですね。

<組織を採取し精密検査に出すことができる>

ポリープと同様に腸壁に異変があった場合は、組織を採取して検査に出す「生検」も行うことができます。組織を精密検査に出すことでその腸の変化が良性なのか悪性なのかがはっきり診断できます。

結果が判明するまでに3日〜7日かかりますが、実際の組織を採取しているため、誤診が限りなく少なくなります。

🦊大腸カメラはどのくらいの頻度で実施する?

現在症状が出ていない方は、大腸カメラ検査を受ける頻度について悩むこともあるのではないでしょうか?

ここでは、検診等で大腸カメラを実施する目安について解説します。

<定期健診の場合>

日本消化器内視鏡学会のガイドラインによると、2回の内視鏡検査で異常が認められない場合は5年ごとの検査でもよいと記載されています。

しかし40歳以上の方は徐々にリスクが高まりますので、かかりつけ医と相談しながら受けるようにしましょう。

<経過観察の場合>

ポリープを切除したことがある、あるいは軽微な異常が見つかり経過観察となっている方は1〜3年を目安に検査を受けましょう。

それぞれの病態によって検査頻度が異なるため、病院や主治医の指示に従いましょう。

🦊検査を受ける年齢は?

大腸がんのリスクは40歳から徐々に上昇傾向にあります。また、40歳以下の方でも家族や親戚に大腸がんの既往がある場合は、一般的な方よりも若干リスクが上がるという報告もあります。

下記に当てはまる方は40歳を待たずに検査を検討しても良いでしょう。

【大腸がんのリスクファクター】

  • 高脂肪、動物性タンパク質の過剰摂取
  • 食物繊維、野菜不足
  • 運動不足
  • 過度な喫煙や飲酒
  • 家族にがんの既往がある方
  • ポリープができやすい人

医師との相談となりますが、40歳を過ぎたら定期的に検診を行っておくと安心です。

負担の少ない大腸カメラは当院で!


一般的に大腸カメラは負担が大きく痛みや違和感があるイメージが先行しているように感じます。しかし、早期がんやポリープを発見できる点は大きなメリットであり、現在は負担の少ない実施方法もあります。

当院では、熟練した消化器専門医🦊が検査を行い、最小限の負担で検査が可能です。内視鏡クリニックであることから、数多くの症例を取り扱うなど実績も豊富です。


消化器系の症状がある方、検診に興味がある方はぜひ当院にお立ち寄りください。


【参考文献・サイト】

大腸がんのリスクファクター

https://epi.ncc.go.jp/images/uploads/inoue.pdf

大腸がん罹患率の推移
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2006/02/dl/s0228-3e.pdf

厚労省が指針で進める5つのがん

https://www.gankenshin50.mhlw.go.jp/cancer/l_intestine.html

日本生活習慣病予防学会:大腸がん

https://seikatsusyukanbyo.com/statistics/disease/colorectal-cancer/

大腸がん研究会:大腸癌治療ガイドライン

http://www.jsccr.jp/guideline/2019/


全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。

天白橋内科内視鏡クリニック 院長 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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